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数寄な者から順不同に死ぬることに涙をする

 ●

真率な文字列の内服をした
染み渡るものではなく
其のままの死には
至らないものであった

 ●

難儀が過ぎ 自 ....
若きアルルカンよ
画家を抱け
詩人に抱かれよ

トルコ石で作ったパステルで
お前のあらゆる窪みを描かう

お前のあらゆる出っ張りは
湿った言葉に痙攣するだらう


美しきアルルカ ....
ひらがなを読みはじめたころだ
ぼくは母と一緒に千住の街を歩いていた
街角の壁に貼ってある
映画のポスターには男の人と
女の人の顔が描かれていた
そこに読めない漢字
「あのじはなんとよむの」 ....
 冷たい虫が脳の中を泳いでいる

 足を大蛇に巻きつかれる
 締め上げられる
 丸飲みされていく

 柳が風にゆら揺らいで
 人影が立つ

 海へ入ると息 ....
ふれたいなら
うんと手を伸ばさなくちゃ

あいつは透明な空に
すいこまれそう

蝉はおもいおもいに
自己主張をして
太陽はこれでもかと
あたしたちを焼いて
アスファルトを
ゆらめ ....
日陰の中で
祠の供え物を
三毛が遠巻きにしている
昼下がり

夏の青空の飛行機雲が
長く長くのびている
その下で
三毛がまったりと
朝早くありついた
おかしら付きの煮干しの骨が
 ....
恋人同士で祇園祭に行くと破局するんだって
昔からそんな噂がまことしやかに流れていた


きみからの誘いを断らなかったのは
おろしたての浴衣に袖を通したかった気持ち半分
別れたらそこまでの縁 ....
いつか やってくると
願っていた
ゆめみた ガラスの靴
わからずに 足にすれば 先があると
いきつけると 信じていた そんな
昔話が揺らぐ あたしの
街のかたすみ靴物語り
      ....
脆弱な夜は微かな光にさえ怯えて
僕を守る暗幕はいともたやすく引き裂かれる
路地裏の隙間に残る闇の中へ逃げ込んでも
サーチライトは執拗に僕を見つける



僕はただ安息が欲しいだけ ....
未だ幽かに蒼い山の向こう
嵐の後の風が吹く
気だるい身体がバスタオルを引きずって
一つの光に吸い寄せられる


あれは星なのか
いや、人々の営みだ


あれは星なのか
そう、淡く ....
俺みたいな人間にも社会はおせっかいで
別にいいって手を振っても
なにか言って巻き込んでくる

橋の下で寝ているだけなのに

空は馬鹿みたいな青


なさけない
ああ、なさけない
 ....
きまってくちびるを かみしめる
きみだから なみだなんか
みせて くれない
 
どれほどの
思いなの
ただ 知りたくて その悲しみは、
きみのやさしい心を おおった
なみだの表面積 ....
東の山の泉から
湧き出た水が川となり
私の足を洗いながら通り過ぎていく

手を伸ばし足を伸ばして
はね上げた雫が
遠い記憶の影を照らした

私は鰭をもっていた
水の中で息をしていた
 ....
お別れの日なのに
ホームは暑いし
蝉はうるさくて
機嫌の悪い
顔をしてしまった

じゃあね

手を差し出すのが
精一杯なのに
閉まった扉に
遮断されて
あははと笑った

早 ....
寿司屋っつったって
回転寿司だよ
仕事おわってさ
仕事ったって郵便配達の
しかもアルバイトだったさ、当時
しかしこれが夏真っ盛り
炎天下でヘルメットかぶって
制服着て
汗かいてしかも残 ....
切傷のように震えた呆然の午後、路上で渇いた迷いミミズの跳ねる光を右目で受けて
どこかで聞いた歌の一節を思い出そうとしていた、結果として叶わずともいいような、そんな願 ....
渇きに身を投げて 悲しみの海
深く沈む僕に浮かぶ 浮かばない顔
漂う光 濁りゆく太陽
押し潰されそうな心を浸して
涙と一緒に 溶けて 混ざって
なにもかもが滲んでいく
これで漸 ....
イメージ通りの三日月に
そっとため息を吹き掛けて
燻る炎をくすぐった

恐れた通りの結末に
パッとため息が被さって
揺れてる視界を遮った

ため息を浴びてなお光る星々を
 ....
歩道をのんびり歩く 
背後から 
チェーンの廻る音がして 
端に避けた僕の傍らを 


  SAKAMOTO 

      6


というジャイアンツのTシャツを着て 
後ろ ....
夏休み前の教室で
ぼんやり先生の授業を聞いていた

教室の窓の外では
アブラゼミがうるさいくらいに鳴いていて
授業に集中できない僕の頭の中を
これでもかというほど占領していた

ジージ ....
もう着るものかどうか、わからないけれど
さらさら、木綿の肌に触れる

待ちうける その時の
今 やってきた季節のさかりに
たくさんの声がする
行こうか/行ってきます/行くよ/さあ
いって ....
海が
最後の一滴が
空を映した自在の青が
私は

消えるのをみた

ささくれた
広い砂漠だ
私は
確かに思う
そうか
私の心は
こんなにも
砂漠だったのだ
それを
満 ....
31年と半年と2日
生まれてそれだけたった
たったそれだけ
生まれて
31年と半年と2日

その間に覚えたいくつか
愚行と愚考
幸福と不幸福
et cetera
et cetera ....
あまりの暑さに立ち止まろうとしたら
影が自分よりも先を歩いていることに気づいた

慌てて追いかけてたどり着いた交差点

道路にはみ出した自分の影が
通り過ぎてゆく車にひかれている

何 ....
{引用=「出かけないか。」
「どこへ?」
「過去へ。」
「タイムマシンでも発明したの?」
「まあね。真っ暗な夜があればいいんだ。」

神様は天球に宝石箱をひっくり返し、銀の砂をまいた。
 ....
ああそうだったのか

机に書かれた小さな頃の落書きに

思い出し笑いをして

俺にもこんな時期があったんだなと

不覚にも年老いた感じになっていた

家の柱につけられたせいくらべの ....
つばめの描いた空の季節を
きりりとつま弾いた爪痕が
胸の奥で道程をたどってゆきます
命あるものの、ほのかな光が
湿った夏草の先で揺られています

  防波堤で砕ける波が
  どれほどのう ....
ドーナツショップは今日も混み合っている
女子高生はイヤホンで耳をふさぎながら
ケータイをしきりにいじくってる
若い母親は子供をあやしながら
育児雑誌をめくってる
バイトの女の子たちは絶えない ....
晴れには現実逃避
すぐ後ろまでせまる現実が
怖いのだ!

ああああああああああああああ
あああしおとが聞こえる!

早く早く目の前に飛び出せ
横断歩道など
呑気に渡ってる場合じゃない ....
心穏やかなままホロリ生まれた涙の一滴が
遠く千マイル ひこうき雲のわきに落ちて

じきに 光の速度も超えて こちらがわへとやってきます

もし 願うことが許されるなら
誰か街路の電線林まで ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
修羅道- zihan自由詩2*09-7-18
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接吻- 殿岡秀秋自由詩809-7-18
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潮のにおい- はちはち ...自由詩11*09-7-17
- フクスケ自由詩309-7-17
こんこんちきちん- あ。自由詩16*09-7-17
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僕を守る夜- まさたか自由詩209-7-16
夜光を眺める- 中原 那 ...自由詩809-7-16
青い空- udegeuneru自由詩2+09-7-16
悲公式- 月乃助自由詩8*09-7-16
海とノスタルジア- 照留 セ ...自由詩2*09-7-16
通り雨- 未完自由詩5*09-7-16
寿司屋の生ビール- ふくだわ ...自由詩3+09-7-16
旅立ち、と未熟が吹かしたがる- ホロウ・ ...自由詩1*09-7-15
さんずい- 遊僕民自由詩409-7-15
幸せを乗せた黄色いベンチ- 遊僕民自由詩209-7-15
野球少年のうた_- 服部 剛自由詩209-7-15
夏の魔法- 未有花自由詩23*09-7-15
夏のゆかた_(Hiroshima)- 月乃助自由詩10*09-7-15
うみのおわり- umineko自由詩20*09-7-14
「カラメル」- プル式自由詩209-7-14
「影と歩く、夏」- ベンジャ ...自由詩10*09-7-13
一秒前/月/そして現在- 夏嶋 真 ...自由詩24*09-7-13
てるてる坊主だけが- こめ自由詩1209-7-13
初夏の眩暈に- たりぽん ...自由詩6*09-7-12
強い陽射しに溶け出したシミ- 涙(ルイ ...自由詩2*09-7-12
近所の親父- mad.rabby自由詩109-7-12
青色から、声以外のものを放棄する【純色青色Escape-Ⅱ】- 北街かな自由詩409-7-12

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