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宇宙へ打ち上がる星になりたい
ジェットエンジンなんていらない
魂を燃やして空へ
真っ直ぐに飛んでいく
塵ひとつ出さない


空を見ない人は気付きもしない
僕の旅立ち



{引 ....
届かない
目にするものすべてが

もう駄目かもしれない
明日は
いつ来るのだったか
ずっと待っているのだが
入れ違いになってしまったのかもしれない

目の前にいるのに
行き過ぎてい ....
気球が一つ空に浮かんで
青と緑と茶色のまだら
金魚鉢に浮かぶ藻と餌の粒みたいに
風に流れていた

赤い雨が降ってきた
金魚が空から降るような空模様だった
気球は塗り上げられ、今にも破裂 ....
闇とともに冷え込む山林の
葉はかじかんで赤く染まる
熱を絞りだすように色づいて
焼け焦げたように枯れていく
臍の緒のように乾いた赤ん坊の手の平が
茎の上を這う苔の上に散らばっている
 ....
大腸と小腸の図を見ると
蛙の卵を思い出す
むにゅむにゅむにゅりと蠢くような
細くて長い透明うんこの中に
いくつものタピオカ
多分ねじればソーセージ
ゆでればカリッと言うのかね
蛙は何歳 ....
森林が燃えている
紅葉ではない
揺らめく赤い糸の群れが
木々の頭上を埋め尽くす
繰り返すこれは紅葉ではない
避難できるはずの動物さえ
押し寄せる火の糸に搦めとられ
黒い煙を胸の中に押し込 ....
図書館、黄ばんだ本、しおりがわりのはがき
乾いたキスマーク、油はいつまでも、ねっとり
はがきと本に、烙印、鼻を近づけると、いいにおい
女の匂い、飢えた、半開きの唇、蒸発した唾液、鼻の穴へ
舌が ....
急増する家庭間買収と吸収合併、渦巻く不安と家庭内格差!仕送りは恩送りへ
10月31日12時30分配信(木経新聞)

各家庭あたりの収入は年々減り続け、支出は増えるばかりだ。とりわけ子どもの教
 ....
この道を通るならあなたが愛する文章の一節を朗読しなさい
あなたが創ったものでも構わない
もしもあなたの記憶に誤りがあっても
口からでまかせを即興で唱えたとしても
誰もあなたを攻めはしない
耳 ....
トンネルを抜けると山だらけ
あなたにとっては突然湧いて出たように見えるだろう
噎せ返るような木々のうなりは
人間の単位で計るのもおこがましいと思えるほど
遥かなる時を生きている

町ですれ ....
光に弱い体質だった、身体がというよりも、精神的な部分で
拒絶反応が出て、カーテンを閉め切った部屋に閉じこもる日々が続いた
わかったつもりの大人がやってきて、何もかもを大衆と社会のせいにして
去っ ....
ただ声を聞きたいだけで
低い唸りが響く胸のトンネルに耳を押し当てたくて
私も彼も裸になったのだと思う
何かしゃべって、と言うと
何をしゃべればいい、なんて聞くから
何だっていいよ、と答えるし ....
何度も君の名を呼んだ
声が出たことは一度もなかった

臍の奥底深くにある樹海
窒息しそうな木々の狭間
羊歯の葉の上に声溜めが転がっている
叫び出しそうになった声はきれいに縁取りされて
そ ....
永遠のひび割れていく音がして
半球は淵から欠けていく

美しいひとに抱きしめられ
全身でぬくもりを感じるまでは
生きていようと心に決めた
あの冬の寒い日
凍結した死の決意は
恋をしたと ....
もうお姉さんになったので私は大人たちが飲む紅茶をもらえるようになりました。今までは色でごまかした甘い水を飲んでいましたが、今日はお母さんたちがいつも飲んでいるような高級なティーカップが私の前に置かれて .... もしも女の子が生まれたら舞子と名づけよう
男の子だったらマイケルにしよう
発音をネイティブっぽくマイコゥにしたらさ
男女どっちでも大丈夫だから

お腹にまいこぅと語りかけながら
彼がそんな ....
世界は美しくなんかない
人生は使い捨てるもんだ
夢はずっと寝て見てろ
愛は無償じゃないぜ
きちんと対価を払いな

快楽は健康的じゃない
脳に刻み込まれていく
知識を覚えて増えた皺は二度 ....
名札についている安全ピンになかなかどうして不安になるのでしょうか。服に穴を開けるときに針が皮膚まで達してしまったらなんて、そんなことがある訳ないでしょう。
ピストルに安全装置がついていてそれでも人を ....
夜になったばかりの砂浜に
喪服で佇む一人の女
黒いドレスに黒いハイヒール
光沢があるのは纏められた黒髪のみで
女の黒い部分のほとんどは
艶もなく影と夜に吸収されている

波打ち際にしゃが ....
withinさんの木屋 亞万さんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星になること- 木屋 亞� ...自由詩8*10-6-8
帰りたくない- 木屋 亞� ...自由詩1*09-11-28
散恋休- 木屋 亞� ...自由詩4*09-11-22
こうして少しずつ滅びるのだろう(秋)- 木屋 亞� ...自由詩3*09-11-21
蝌蚪- 木屋 亞� ...自由詩2*09-11-17
Sympathy_for_the_end- 木屋 亞� ...自由詩3*09-11-14
ノックはいらない、乾いて、蹴った?- 木屋 亞� ...自由詩1+*09-11-9
恩送り- 木屋 亞� ...自由詩2*09-10-31
passage- 木屋 亞� ...自由詩4*09-10-27
へたるヘタレ- 木屋 亞� ...自由詩3*09-10-24
背中には向日葵(リライト)- 木屋 亞� ...自由詩4*09-10-22
背中には向日葵- 木屋 亞� ...自由詩3*09-10-21
それでも世界は美しいと思うしかない宵の口- 木屋 亞� ...自由詩8*09-10-19
涕涙温溶- 木屋 亞� ...自由詩6*09-9-21
紅茶が冷めるまで- 木屋 亞� ...自由詩4*09-8-25
舞蹴子- 木屋 亞� ...自由詩5*09-8-24
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安全ピンなら安全ですから- 木屋 亞� ...自由詩1*09-8-16
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