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母の日は赤いカーネーション
赤い売り場に呆然とする

感謝の気持ちはいくらですか
すきなものってなんだっけ

二週まわってみおくった
母の顔がちらちら浮かんで
春は少しけだるい
ほめられることが少ない子どもでした
目立たない子どもでした
選べない子どもでした
得られないとあきらめていました
うらやむこともたくさんありました
少し
たくさん
泣いたこともありました ....
どこかぎこちない言葉しか
出てこない気がして
まぶしい朝の光に
あわせる顔がない

ささやかであたたかい
そんな風がいいけど
おおげさすぎるしぐさみたいな
感情もてあます

青い空 ....
ギザギザしていて不透明
理想とはまるで違う
私自身のカタチ

まあるかったらよかったな
ふわふわだったらよかったな

曇り空ばかりの空模様

うっすら開きかけたって
横向いてる
 ....
離れたくないから
ぎゅっと結びたかった
なのに 切れて しまった

あなたは遠くなる

急がなくちゃ
ばらけた糸を紡ぎなおして
あなたに追いついて
結んでこないと

待って
待 ....
私がおかあさんというとあなたのことなんだけど
あなたはいつからかおかあさんだけではなくなった
ずっとはじめのほうからあなたはおかあさんとしての
ぶぶんが少なかったようにおもう

おとうさんと ....
あけた窓から入る風
ふわりと浮かすカーテン
いたずらなのね私の
心 少し動く

まぶしい光りすぎて
ただ見つめるだけの
夏は 私にとって少し遠い存在

歓声はいつも遠くできこえていた ....
うまいヘタでいうと
生きるのが
ヘタなほうが 正解だ
大失敗なら 大成功だ

うまい生き方すると
最後にリセットされて
振り出しに戻るようになっている

うまいヘタでいうと
生きる ....
片手ナベに
この世の終わりみたいな白い牛乳いれて
つきっきりで温める
ナベの内側にふくふくと泡が立つ頃
みじかい瞬間の想いを終了させる
いれたココアのせいで
白は濃く染まる
自分のためだ ....
フレル 震えるそこに フレル

いつまでも降り止まない雪は
ついに私の心にまで侵食する
どろどろになっている私の心の中に
冷たい温度のそれはしんしんとつもる

フレル 凍るそこに フレル ....
うらやむという気持ちは
胸の内側がやけるような
足を小さな虫がはいずるような
そんな小さなほころびから始まる

うらやんで/憎しみになる

あれになりたい/真似になる

あれはちがう ....
それぞれの親がしんだときのことを語った
それが約束のように
背負っていると思い込んで
なにかを決めようとした

自分がしぬなんて考えもせずに
残ることを話した
それがどんなことなのかなん ....
少し前に雨がやんだ
吐息のような匂いがたちこめている
冬というものは罪の意識の現われのように悲しい

ガソリンの足りない車のように
とまる心配ばかりして生きる
走りながらとまることを考えな ....
あたしな ずっと言いたいことがあったんよ
だけどな おかあちゃんは背中やった
顔を見つけるまでに 後ろむいてたから
声 かけれんかった

あたしな ずっと先に言いたかったんよ
だけどな お ....
終わりに

最終章に書いてある言葉は重い

わりと真実であったり
虚をつかれたりする

終わりに

人の終わりには本音が語られる

終わりに

この際といっては
言いたい事 ....
母は強い人だ
私は母から生まれたのに
なぜ強くないんだろう
なぜ母がすきになれないんだろう
母は私がすきなのかな
母は私を愛してるのだろう

いつか帰った部屋に母がいたことはなかった
 ....
なんで泣いてんの
と 姉がきく
ずけずけと  真っ直ぐに見つめて
あのときもそうだった
私をみて 手をふった姉がいた

特殊クラスって言葉の意味が
わかりはじめた頃の
私には はずかし ....
ささった棘が痛いから
もう歩かないよ
だれもかれも追い越してけばいい

くじいた足が痛いから
もう動かないよ
だれもかれも見下ろしてけばいい

人に価値があって
人にえらいとか 強い ....
いやいやを するように振った首筋に
雪が 降りました
降っています この街に この道に
あなたの足跡が 残っていればいいのにと
探しそうになりました

行ってしまった
あなたはもう見えな ....
あなたの命はあとどれぐらいなのか
私にわかればいいのに
最後まで離れないのに

あなたの胸の上下する動きが愛しくて
目が離せない

生きるということ しぬということ
あなたをみてると  ....
人がしぬってどういうことだろう
どこへゆくのだろう
明日にせまらない恐怖に
なぜ震えるのだろう

風の音にさえもびくりとぎこちなく
動くこのカラダを
君に支えてほしいよ

足波をそろ ....
僕の心にハサミを入れて
切り売りしてみたんだ
全部並べてさ
いい心と悪い心と
どっちが売れるか試してみたんだ

よく晴れた朝に
車はない道路に
脇には見たことの無い
花が咲いていた
 ....
少しだけあいてる窓から風が入る
それが今日の風なんだ
今 生きてる私の肌に
感じる今日の風だ

しなくちゃならないことにだけ
目標をあわせていればいいけど
少し上を見てみよう
真っ青な ....
うちの洗面所の鏡には
未来なんか映せない
せいぜい疲れた顔をした
人間ぐらいしか映さない

水道の蛇口をひねったら
赤い色した血液が流れ出た
あわてて手で押さえたら
私の手の平が赤で染 ....
私は私にあって
昨日と変わらない私に出会い
いくつもに分れそして融合する
認めない私もよい私も
私に溶け合って全てを赦し
私というひとつの一人になる

私の窓に
新しい言葉 新しい命
 ....
大事なものには形が無い
無いものを確かめようともがく

心はあるか?
心は見えない
心はさわれない
心が無いと思う人はいない

大事なものには形が無い
無いものをほしがって今日も泣く ....
愛しているよと囁いて
愛していないと言われたの
不思議な気分になったけど
同じ夜には泣けないわ

尖った月に照らされた
私の気持ちは隠された

待っていたのとつぶやいて
あいたくない ....
私が
景色を切り取って綺麗にうたおうとしている朝に
母と祖母が冷たい戦争をしていた
庭では 冬支度がすすんでいた
家の中の空気と 外の空気が
同じぐらいの温度の朝だった

無言とは
ひ ....
エゴイストの鳥はうたう
自分の目で見えた世界を
自分だけの声で
うたで

エゴイストの鳥はうたう
知っていると
自分のものだと
エゴイストの鳥は
エゴイストであることも知っている
 ....
努力をすればかなうと思わなかったけれど
あなたには私がついてるって
言ったあなたがあまりにも
疎ましかったから努力しました

がんばることで もう
あなたについていてもらわなくていいように ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
赤い迷路- 朧月自由詩114-4-17
少女期- 朧月自由詩511-2-6
雲のしっぽ- 朧月自由詩510-12-4
はなのはな- 朧月自由詩310-7-9
結び目- 朧月自由詩210-5-28
母のいる場所- 朧月自由詩610-5-9
遠くの夏- 朧月自由詩410-5-6
凸凹- 朧月自由詩610-2-14
この世のはじまり- 朧月自由詩1010-2-4
フレル- 朧月自由詩210-1-9
うらやむ- 朧月自由詩310-1-5
座布団- 朧月自由詩310-1-2
終る夜- 朧月自由詩309-12-29
あんな_おかあちゃん- 朧月自由詩609-12-26
終わりに- 朧月自由詩409-12-25
親離れ- 朧月自由詩409-12-23
- 朧月自由詩709-12-22
いくじなしだけど- 朧月自由詩209-12-21
白い道を追って- 朧月自由詩309-12-19
流れる時間の中で- 朧月自由詩109-12-18
渋滞の中で看板を見た- 朧月自由詩209-12-12
心売りの少年- 朧月自由詩509-12-10
当たり前じゃないこと- 朧月自由詩409-12-8
水の旅- 朧月自由詩609-12-8
私は私にかえる- 朧月自由詩609-12-6
大事なもののかたち- 朧月自由詩609-12-2
愛さない同士- 朧月自由詩509-12-1
食卓- 朧月自由詩909-11-26
エゴイストの鳥は- 朧月自由詩309-11-26
私を探しに- 朧月自由詩309-11-21

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