つられた 無類の栞
かけられた 風の綱

そこから はなれなさい
かさばって 誰も
助けにはこないの

逃げる足音
深く さとす
色あせた カーテン

抜き打ちの 眩暈
 ....
詩人たちは詩人たちに出会うだろうか?
一体いつになったら詩人たちは詩人たちに出会うのだろうか

どこからが詩でどこまでが詩じゃないのか?
わからないままに叫んでいる わめいている 罵っている
 ....
空中に放り投げたる自転車の車輪の下の花びらが好き


背景として描かれる枯野にてかんざし拾うそれはゆうやけ


水没す古代遺跡の燭台にふたたび炎が灯る邂逅


風邪薬ばらまく園児裏山 ....
右へ左へ
そのカーブへ
踏み込んだブレーキの
深さだけで
越えて行く空間の
流れていく時間を

揺れること
その外側へ
死角に入り込んでは
動けない
行き先を告げる案内板の
そ ....
いつか私が死んだら
その時くらいは
思い出してくれても
いいんじゃないかって

そのくらいのこと

望んでも
いいんじゃないかって

もう
私から
伝えるすべはないけれど
 ....
橋を渡る
ここから先であえて水の味を嘗める
遠い背後で冷たくなった人びとは
絶句したまま 熱い指を池の面に浸す
最初から順番に数を数えて
今日もまた
汚れた者がひとり
明日もまた
汚れ ....
深夜の駅のホームを飛び降りて
線路の上に独り立ち
北風に吹かれながら
オリオン座の方角へと吸い込まれるように
敷かれた線路の向こうに待つ明日を
全ての葛藤を貫ぬいて光る眼差しで{ルビ睨=にら ....
神社の境内にほの赤い灯りがともる
はしゃいだ子供の声が響き
笑みを交わす老人
往来にまで届く賑やかな空気に
鳥居の中を覗く
カラメルや綿菓子の夜店がでて
ご祈祷の声が響いている
節分を思 ....
僕    〜春と修羅 序より〜

続いている
重い重い
暗い暗い
罪深い
歴史の中から
一つの魂が浮上する

「私という現象は」

その誕生が
いつなのかは
知らない
少年 ....
学校で習う言葉が専門性を増すごとに印象深くなるのは、マニアックな人間だけだろうか。
小学、中学、高校・・・と、だんだん馴染みのない言葉が増えてきます。また、それに比例するかのように先生の個性が強くな ....
ひとつの認識から始まる憂鬱
鶏が鳴く
もう朝である
月を背後に負った者は
木の幹の太さを計測して
空にまで届かない溜息を吐く
星の下につぶされた者は
動かない時計を見つめて
色のない繰 ....
「少女の名前」

ちょんちょんと
ケンケンを
庭石でしている
突然かがみこむと
名も知らぬ花に
手を伸ばす
摘みゆかれる花
かわいそうなお花さん
お花はきっと痛いから
摘まないよ ....
午後十字に花枯letter

リリー (腐乱したレイニーの霊に)

僕ら水銀体温計で空を飛ぶ

糖分過剰のアスピリンの月の雫を

静かに明日のカップに受けて

リリー (灰も蝋も凪 ....
木陰に隠れている子が
まぶしげに顔をのぞかせて
空にも地にも鳴りわたる雲
青のこだま
緑のこだまを見つめている



深緑は灰空に深く緑で
遠い雲を映しだしては
雨のは ....
拘束された時間から開放され、外に出る。
すでに暮れた空が広がっている。
目の前にあった光は失われて、そこには確かな闇があった。
すがすがしさとはまた違う、冷ややかで繊細な風が吹く。
周りには一 ....
連立する高層住宅の緑は孤独
メタリックな金魚は
雨の日に口を開けて上昇するんだ


施錠された鍵は傷ついている
何度も何度も何度も
屋上に取り付けられたばかりに
また傷ついている
無 ....
  それにしても私は憎む、
  対外意識にだけ生きる人々を
  ―パラドクサルな人生よ
                        中原中也 修羅街輓歌より

最近、本屋さんでアルバイト ....
        夜も構わず降り続いたんだ、雪。
        梢を伸ばした櫻の木が
        両腕いっぱいにそれを受けて
        しならせて垂れる
       ....
        舞い散る雪はどれも均等に白く
        ぼくの体温を盗むほど 冷たい

        吐く息は白くて、
        ぼくを付けてくる足跡すら白い
     ....
鳴り響くパソドブレ
小さな扉が開いたら
まっすぐに駆けてゆくから
今、一番の死をちょうだい

マタドールとまた踊る
紅い波が憎らしく
私は私の方法で
あなたをもっと振り回してやる

 ....
(噛め はやく噛め そして全て飲みこんでしまえ)
(急げ さもないと捕まる でも何に)

二つの時計の秒針のズレと共に 未曾有の空間にパラシュート着地
明け方の紫の あけるという未来しか待って ....
こうこう みお とぎり
かけ め まゆ しぶき

こくうり くち つむり
ほされる ゆび のさき

きりなみ ほほ さすり
もえいる くさ わだち
悟りきったように
雨だった
鉄錆のトタン屋根血のように
濁った生を洗い流した素直に生きることを
問う
あなたには力なく頭を下げた
ぼくは限りなく人を差別する
よく見ると晴れていたあまたの ....
人の少ない下り電車で
少しずつあの日へ帰っていく
遠いことへ、遠いものへ
車窓の景色は少しずつ背丈が小さくなって
昼の下る頃に
誰もいない
四角い空間は
ただ、がたがたと響いた
それだ ....
くちぶえがきこえた

まだうまくはしれない
こいぬのよこで


のんびりはしれ
ってうたってた



くちぶえがきこえた

やくそくをわすれた
おもいでのかいだんで ....
手をひらき
髪の葉に触れる
手をひらき
道の葉に触れる
手をひらき
手をひらき
離れゆく光の手に触れる



巣にかかった糸くずを
蜘蛛がじっと見つめている
 ....
夕暮れてゆく空に
雲はただよう
見上げると
まるでこころのように
どんなかたちにも 見えない
どんないろにも 見えない
ただ流れて ゆれて 暮れて
なんてしんみりとしているだろう
振り ....
目覚し時計の音がどこかで続いている


目覚めない夢の午後2時
中空、高い所
そろそろと昇り始める頃
開かない遮断機が、重い腰を上げて
私はようやくで
通行していく

日暮れて
 ....
ふかれたとおりに
まいちる おみみ

かさり とせに
そろわぬ あんよ

ゆく かい せく てて
ほお えみ むむ わわ

ほされ すぎ なう
さろう のほ ゆれ
滴の内にわたしは居て
滴に映るわたしを見ていた
笑うわたし 泣くわたし
音を持たないわたしを見ていた



滴の外にわたしは居て
滴に映る昔を見ていた
歪んだわたし 虹の ....
和泉 輪さんのおすすめリスト(1215)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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POETS_MEETS__POETS_?- 梼瀬チカ自由詩105-2-7
SENTIMENTAL_COUPDETAT- 本木はじ ...短歌18*05-2-7
そのカーブへ- 霜天自由詩205-2-7
いつか私が死んだら- umineko自由詩205-2-6
水瓶座の朝と夜- 岡部淳太 ...自由詩6*05-2-6
迷える若人へ_♯2- 服部 剛自由詩8*05-2-5
節文祭- 梼瀬チカ自由詩205-2-4
僕___春と修羅_序より- 梼瀬チカ自由詩3*05-2-3
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遠い旅- 岡部淳太 ...自由詩6*05-2-2
少女の名前- 梼瀬チカ自由詩9*05-2-2
微熱と花瓶- 六崎杏介自由詩305-2-1
緑から降る- 木立 悟自由詩305-2-1
すがすがしさとはまた違う、小さな風が吹きさった屋上の物語- チャオ自由詩1*05-1-25
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NATURAL_COLOR- アルビノ自由詩6*04-11-29
バレンシアの太陽の下- 木葉 揺自由詩8*04-11-28
眼を背けるということ- 吉原 麻自由詩5*04-11-27
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大きなケヤキのある公園へ- 霜天自由詩1204-11-26
くちぶえ- 松本 涼自由詩14*04-11-25
小さな手- 木立 悟自由詩6*04-11-25
- 刑部憲暁自由詩404-11-25
中空光量- 霜天自由詩304-11-24
みぎれん- 砂木自由詩4*04-11-24
ノート(三つの滴)- 木立 悟自由詩204-11-24

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