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出勤途中
春の雨が降り始める
傘をさしながら
自転車でこぎ急ぐ
信号待ちの時ふと気付く
この雨が一日一日春を呼び
急に芽吹き出した緑の木の下
緑のカッパを着た老人が
信号待ちをしている ....
詩人たちは詩人たちに出会うだろうか?
一体いつになったら詩人たちは詩人たちに出会うのだろうか
どこからが詩でどこまでが詩じゃないのか?
わからないままに叫んでいる わめいている 罵っている
....
神社の境内にほの赤い灯りがともる
はしゃいだ子供の声が響き
笑みを交わす老人
往来にまで届く賑やかな空気に
鳥居の中を覗く
カラメルや綿菓子の夜店がでて
ご祈祷の声が響いている
節分を思 ....
僕 〜春と修羅 序より〜
続いている
重い重い
暗い暗い
罪深い
歴史の中から
一つの魂が浮上する
「私という現象は」
その誕生が
いつなのかは
知らない
少年 ....
「少女の名前」
ちょんちょんと
ケンケンを
庭石でしている
突然かがみこむと
名も知らぬ花に
手を伸ばす
摘みゆかれる花
かわいそうなお花さん
お花はきっと痛いから
摘まないよ ....