吠えるものが増してゆく
渦まくものが増してゆく
雨の終わりに流れ込むもの
ひとつの腕に映り込むもの
うねりは低く増してゆく



車輪と鉄柵
夜の雪雲
曲がり角の精霊
火 ....
かたらせた たまひこ つむぎ
そとえだひ ののほほ ふれる

つきゆいた みほのみ ほして
せになくや ままむく ひめか
扉を閉めて、指先で弾ける静電気を
暫くそのままで見ていましょう
しなる電線の上で夜が、暗さを競い合うばかり
ヘッドライトでも事足りるうちに
ベッドに沈み込んで、内側に落ちましょう


見 ....
ゆっくりと暮れてゆくそらの斑から
犇くようなこえをきいた
肩になにかさわったなとおもい
それが君の手だと思い込むのに
まったく時間はかかりませんでした
だからわたしは触れませんでした
 ....
巡りつづけるものたちの
行き来するものたちの歴史の羽
雨雲の胸に
水草の陰に育まれていく



生きることの終わりとはじまりに咲く花が
鈴のように鳴りわたる
葉の色はこ ....
「線路の上を歩いて海を渡る
 それ自体はけして珍しい行為じゃない
 だが
 心してきいてほしい
 次の駅にたどり着くことのできる者は
 きわめて稀である

「大洋をどこまでも縦断する ....
さて 意外と長いなこのエッセイらしきもの
でも 僕が過ごした 大事な子供時代の病院での生活も終わる。

父が僕の小学校の授業参観に行った。僕は小学校2年生になれないかもしれない。そう思っていた父 ....
出て行くのです
朝早くの電車に乗って
霧の中のレールに乗せて
席は自由で
同じくらい不自由で

透明な朝に気付いてしまうと
そればかりを求めてしまう
ススキの群れる白い世界を
滑り込 ....
僕は人と人の間にいます
AさんとBさんの間にいます
Aさんからの伝言がBさんに伝わらず
BさんがAさんにしてもらいたいことを
Aさんにさせることができず
僕は壊れていくのです
こんなことで ....
 どうやら エッセイとしてはあんまり評価は高くないのね。でもいいんです。僕が心にためてきた色んな事が書ける場所があるって、とってもありがたいし、読んでくれて評価までつけてくれてるかたもいるから。とって ....  簡単に書けるはずなんですよね、思ったことを書くことに決めたんだから。でも、私には言葉じゃつたえられない感情がたくさんあって、泣きながら書いたりしてて意外と大変なんですよ

 明日からインターフェ ....
ずっと 遠く輝いてる 星は
もう ずうっと前に 輝いて

今 私がみてるものは 過去
光 とどいているのは 願い

いつまでも まにあわなくて
いつまでも まっていられる

ずっと  ....
 もうそこに 映る事無く 古道具屋に 
       売られて行くの  三面鏡


正面より左角度横顔の すまし顔
見ては微笑む 私の髪は
ちょうど腰のあたり
窓辺から光り差して 少し赤 ....
空を一巡する声は
風のつづき
鳥のつづき
手わたされる糸
瞳の軌跡
夜から朝への
器のつづき



しっかり速く
黄金に変わり
こぼれ落ちる火
紡がれる ....
ただ 生きていたい
分かるかな 君がいて

夕日が輝いて 生きていて
これは 君のおかげ

水溜りに空が移る 動いてく
これも 君のおかげ

そんな 簡単な事ね
ふと 気づくんだよ ....
 不ぞろいの決定因が
 道端に膝まづいている

 素直で、きれいな花びらが
 家の前に咲いている。

 暗闇に照らされて
 緑の木の実を眺めている

従順な瞳を瞑り、おびえた指先が消 ....
煙草を吸い過ぎた世界にいる
飽食された宝石のような季節が
無残に横たわっている黒い冬がやってくる
食べ尽くした靴
置き忘れた布石
褐色の静寂が湖の波紋を鎮めるように
衰えたくちびるが乾 ....
少女たち暗黒舞踏を踊る夜旧市街へと駆ける少年


少年が少女の着替えを待っている土の器をふたつ並べて


蜜だらけベッドの上で酔い潰れ蛇足過剰の花をむさぼる


張り詰める音楽室の黒 ....
夕暮れの後の雨はどこも優しい
平静な音が響いて
空間が深まっていく、窓の外
思い返すほどに
心落ち着いていく


世界は円になっている
そんな
額面通りにはいかないらしい
言葉が繰 ....
水族館の水槽の
分厚いガラスのような
向こう側で十一月は
無色に捕らえられていた


人々は皆
無色のパントマイムで
街を往く


色という色は
呼び寄せられた十二月のマンホー ....
隅々までほこりを吐いてこの部屋は呼吸も忘れた屍である


恐ろしき世界のごとき牙かくし小さな鳥を演じる小鳥


天体にばらまくひとみ瞬く間消えゆく星が消えゆく速さ


投げつけた夕暮 ....
あの日 
しゃがんで拾った貝殻は
引き戸の奥
ひしめきあいながら
眠っている。
波に濡らしてしまった、
と泣いた
スカートのすそで
今なお
夕暮れは踊る


あの日
目の前を ....
閉じ込めて鍵を閉め忘れたがゆえに青空今日もひろがってをり


低地へと雨がながれてゆくはるか彼方の名も知らぬやま


生活のにおいを捨てて枯れすすき遠くに見ゆる鬼と目が合う


彼方 ....
木の音
水の反射
日なたの匂い

奪われたあと
残るもの


木の匂い
水の音
日なたの反射

午後の恐竜    ※
砂に埋まる墓碑


言わないさあれこれ
ひと ....
私が新しく作り替えられても
朝はいつでも同じ時間だ
野原の奥がくすぶっている

伸びる
伸ばされる
空になって、消える

遠くでサイレンの音
迎え入れる朝は窓
コーヒーの黒
空 ....
 悪い事をしてはいけません 悪い事をしてはいけませんよ

       と 風が運ぶ 風が運ぶ


あなたは 朝8時に 長い坂道を転がって行ってしまう   
隣の人も その隣の人も 意を決 ....
冷たい壁の手触りを確かめながら
第十三使徒
死都
ネクロポリス
暗い地下道をたどって行くと
薄汚れた鏡に
見知らぬ男の姿が映し出された
肩をすくめた黒マントの中に
密かに呼び出される空 ....
少なくある
真剣なまなざしに
ゆるやかに
目を向けたい

何か距離をとって

ぼくらのやさしさが
いかに否定的なものであるか

何か距離をとって

夜の光をみる
堤の上で風を ....
きずつく
きずつく


ぼくがとびだす陽光

駅からふみだす
雨はやんでる
背中に入り込んだ紐が
誰かに引かれて灯る羽
骨のあたりでちらちらとする



虫のあつまり
綿のあつまりのような光が
鉄の柱とともにつづいてゆく
追う音の少なく
見 ....
和泉 輪さんのおすすめリスト(1215)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
業歌(ひとつの腕)- 木立 悟自由詩504-11-23
む_の_わ- 砂木自由詩5*04-11-23
Log_out- 霜天自由詩104-11-23
やきつくす- オオカミ自由詩304-11-23
残姿- 木立 悟自由詩304-11-22
海を渡る(マリーノ超特急)- 角田寿星自由詩1004-11-20
無病息災_生きている_小学編_4- Tシャツ散文(批評 ...5*04-11-20
秋水- 霜天自由詩904-11-20
こんなことでダメになるなんて- 紀ノ川つ ...自由詩604-11-19
無病息災_生きている_小学編_3- Tシャツ散文(批評 ...304-11-19
無病息災_生きている_大人編_2- Tシャツ散文(批評 ...304-11-19
花の星- 砂木自由詩14*04-11-18
『三面鏡』哀歌- 千月 話 ...自由詩5*04-11-18
飛歌- 木立 悟自由詩404-11-18
要は簡単だ- Tシャツ自由詩7*04-11-18
- チャオ自由詩2*04-11-18
The_Ghosts_You_Draw_on_My_Back- 本木はじ ...自由詩704-11-16
少年少女探歌- 本木はじ ...短歌1304-11-14
スロウダウン- 霜天自由詩1204-11-9
無色(十一月)- 松本 涼自由詩5*04-11-8
午睡未遂- 本木はじ ...短歌404-11-7
はての浜- 望月 ゆ ...自由詩6*04-11-7
大和未遂- 本木はじ ...短歌604-11-6
感傷旅行- 大村 浩 ...自由詩10*04-11-6
空、雲、空、光- 霜天自由詩504-11-6
「戻ってくれて_ありがと。」ね- 千月 話 ...自由詩9*04-11-5
探索者- ダーザイ ...自由詩1204-11-5
春めいた日ではない- 石川和広自由詩6*04-11-5
たずねて- 石川和広自由詩3*04-11-5
夜言花- 木立 悟自由詩504-11-4

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