琥珀色の部屋
細い指先が伸びれば、
全てが開放されて
あたりに充満する

あの日から
いくつもの罪を
学問と呼ぶことで
耐え忍ぶ人たちは
かろうじて名を残した

パンドーラ
あ ....
緑の角
緑の棘
まわりつづける輪のような
雨の花
光の花
髪を 胸を 流れ落ちる
痛みを知らない白の蝶と蛾
痛みの青をすぎてゆく



傷の間を流れる花が
見えない羽に ....
きみがしあわせかなんて
ぼくはわかんない

なんかいわらっても
それはそれかも
しれないし


きみがしあわせかなんて
きみにもわかんない

ゆめのいいとこで
めがさめたり ....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって       

あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
抜け殻のC2ボトルでいっぱいのダストボックス夜を濾過せよ


飛びかかる野生本能むき出すがBGMが気に入らない彼


シーツ上DNAの僕たちの 不安 恍惚 小さな心中


冷蔵庫なん ....
踏みしめるたび
声の断片が舞い上がる
まだ若い木々の丘
蘭が緑を喰む丘で
命は光を喰んでいる
息は涙を喰んでいる



光はゆっくりと坂を下り
上りゆく雲とすれちがう
丘 ....
とにかく、物事を隠したがる性質があるようだ。でけど、やっぱり、何かをあらわしたい。しかも正確に。でも、結局は、正確に表そうとすればするほど、僕のつたない文章はどこかで息切れしてしまう。
文章が硬い。 ....
旅から帰った
旅人が地図を捨てて
旅を始めた


絵を描き終えた
絵描きが筆を捨てて
絵を書き始めた


街に月が光り
詩に声が響く


そろそろ失礼と
夏は暮れ ....
走り出せばついてくる
どこか高みにいるものが
消えかけた標を撫でている
棄てられた路を撫でている



成層圏が
一匹の猫の動きを真似ている
泣き出しそうな笑顔を浮かべ
 ....
崩れ落ちた家のなかに
階段だけが残っていて
空にささやく
みちびきよ
みちびきよ



夜の路の先の先に
地を照らせない街灯があり
空にささやく
みちびきよ
みちび ....
僕が、小学校入る前のこと。僕が、ずっと子供で、おとながずっとおとなだったころ、道端に、倒れたちょうちょがいた。僕は、ふと目を止めて、立ち止まって、ちょちょをすくい上げた。ちょうちょは、力なく羽を二、三 .... 遊星の昇る日
空の縁
半円を描いたら
落ちていく


時々振り返ってみたり、見上げてみたり
大通りの騒音がすっかり馴染んでしまったせいか
空の動きのほんの少しなら、気にならなくなってい ....
よい かな せ さえる き しを
とが もる ふ にえる あ えを

もせ ふく や といの む いを
しず ゆく か はせる ほ やを

あせ らう な かりの こ いて
つえ はな  ....
気づかれないように
水面を そそ、と
歩いていたのに
さっき拾った
オシロイバナのたね、を
うっかり落としてしまった


ひろがる波紋
幾重もの水輪の先、に
あなた


   ....
距離を守って下さい

噛み砕くために固い葉を望む
一字違いの日々です

ミルクのような牛乳を
もう一杯ください
欲しいのです牧場のように
強烈に踊りだしたくなるほど
こぼしますから
 ....
眩しい空を 眺め過ぎた僕は
涙のように 暖かい 目薬を差しながら
 「タマを探しています。」の
張り紙を 貼った
3丁目の電信柱の 角を曲がる

湿った目に もうすぐ気持ち良い刺激が
訪 ....
光のなかのかたち
花の前の小さな声
小さな姿
ほどけてゆく線のあつまり



光を知るもののまわりには
小さな光の歪みがいて
小さな手を差しのべている



手に手を ....
まどろみて戦闘服のポケットの内なる闇で文字となり待つ


幼少時蝶を追ひ駆けあきらめた崖の上にてそろへ置く靴


砂山にトンネル掘りてやがて夜未だに指はつながらぬまま


裏山の茂み ....
小さな小さな
記憶の粒たちが

まるで雪のように
目覚めたての
僕に降る


だけどそれは
とても暖かで

だけどそれは
確かに優しくて


「おかえりなさい」
と ....
名前を叫んでください
教室の窓際
規則正しいリズムを奏でる
僕のシャープペンに向かって

名前を叫んでください
グラウンドを
誰よりも速く駆ける
僕の靴音に向かって

名前を叫んで ....
路地を曲がると猫が居て
草をむしゃむしゃ食べていた

振り返る事三度目に
猫は小鳥になっていた

小鳥は小さく跳ねながら
水溜りの水を飲み
そのまま水に落ちてった


そ ....
かなしみがとことこ
ひとりでにあるきだして

どこかとおい
うみにかえると
いいな


いとしさがふわふわ
かってにとんでいって

いつかどこかの
きみにとまれば
いいな ....
僕の家の近くの坂道で

いつもすれ違う人がいる

今日は雨が降っているよ


その人は赤い傘で

顔を隠すようにして

肩を震わせていた

何か悲しいことがあったのですね
 ....
ひとり旅する人をみると

かわいそうだと 人は言う

目を伏せないと歩けない人をみると

哀れだと 人はいう

そうだね

僕はうつむいて

ぼろぼろの靴先を見つめてる

 ....
オーロラの海岸に不時着した
求めるものは
奇妙な星にしかないという
珍しいパンと温かいコーヒー

犬を連れて来て良かった
歩くという不便さも悪くない

もう少ししたらゴムを巻こう
ゴ ....
冬の間 
じっとしていた玄関前
夏になると
手がいっぱい 
青々と
生き返り 
軽やかに


おいでおいでをしている
風がそよいでいる
手の形がたくさん


にぎやかな木だ ....
小学一年生の春
友達と下校途中に
桑の実があった

ちょっと とって食べる
紫色が手につく
親に叱られると思い
道路の横を流れてた川で 手を洗う
と ランドセルが首に 落ちて
重みで ....
散歩の途中で
くしゃみをすると
塀の向こうから犬に見つめられて、困った
立ち止まって見つめ合ってみるけれど
悪いことをした
わけではなく

少しだけ難しいことを
難しく考えてしまうから ....
読もう。というのは結論ではありますが、その前に私的事情を・・・
ワタクシ、恋愛と読書がドクターストップになった女でございます。
「恋愛は分かるけど、読書!?」という声が聞こえてきそうですね。
二 ....
流れ込むように
止まれない足元は
回転する音を
通り過ぎた重みを含ませながら
響かせている

夏に
焼ける
アスファルトが靴底を溶かしている
積みあがる積木の街
冷めないままで
 ....
和泉 輪さんのおすすめリスト(1215)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エピプロ—希望だけ残して—- 木葉 揺自由詩8*04-9-20
青と白- 木立 悟自由詩204-9-20
しあわせ- 松本 涼自由詩5*04-9-20
真空フラスコとティンカー・ベル- umineko自由詩45*04-9-20
小さな心中(Originalsongs『小さな死』byピッピ ...- 本木はじ ...短歌10*04-9-15
ひかりのうた- 木立 悟自由詩204-9-15
暗喩を多用する僕の言い訳- チャオ散文(批評 ...3*04-9-15
はにかむ言葉- 松本 涼自由詩1*04-9-14
ひとみのうた- 木立 悟自由詩204-9-14
みちびき- 木立 悟自由詩704-9-13
酒場にて- チャオ散文(批評 ...1*04-9-13
遊星- 霜天自由詩804-9-13
まじる_く- 砂木自由詩5*04-9-12
- 望月 ゆ ...自由詩3*04-9-12
枯葉- 本木はじ ...自由詩404-9-12
タマ、秋に出会う。- 千月 話 ...自由詩3*04-9-11
歪みと腕- 木立 悟自由詩404-9-10
OURDARKPLACES- 本木はじ ...短歌404-9-10
おかえりなさい- 松本 涼自由詩5*04-9-10
叫んで- しゅう自由詩5*04-9-9
路地- 松本 涼自由詩8*04-9-9
とことこ- 松本 涼自由詩10*04-9-8
★108_サルビア- 貴水 水 ...自由詩5*04-9-8
★107_ナガレル- 貴水 水 ...自由詩204-9-8
RAIN_MAKER- 辻野克己自由詩804-9-8
ヤツデ- たまご自由詩4*04-9-8
泣いてる- 砂木自由詩10*04-9-7
そこに当てはまっていく、そのために- 霜天自由詩2604-9-7
読めない人へのラブコール- 木葉 揺散文(批評 ...17*04-9-6
ロールオーバー- 霜天自由詩804-9-6

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