あそこなら
誰にもみつからない
ツツジの垣根をわき腹で通り抜け
米倉の裏にあるワラの中に
笑いをこらえてうずくまった
しずかに
ばれないように
そーっと
あたりをうかがう

    ....
君はやっと決心がついたのかい

僕は君が海が見たいというから

東京湾に連れて行ったね

きみは

これは私の海ではないと泣いた

君の故郷は

雪の花が海に舞う

懐かし ....
「羽の無い天使」



高架下に羽の無い天使が立っていた。
そこで住んでいる風だった。



羽の無い天使
と目が合うと
―わたしは人間です―
とわざわざ言った
のがチャンチ ....
ねぇ 君 帰る所はあるの

僕は突然聞かれたよ

旅人の僕は
あちこち彷徨う僕は
帰る所はないよ

帰れる場所がみつからない

君を失ってから

誰かに愛されいるのに

帰 ....
和気藹々と 彷徨う者たち
その影に木霊する ひとひらの桜
季節は移ろいゆくとも その言葉見えず
ただいたづらに 迷いゆくのみ
使っていない電話器が時々鳴る
コードは何処にも差してない
その受話器が持っていた番号は
もう何処にもないんだよ
遠い昔つながっていた
あなたの電話番号も
もう何処にもないんだよ

あな ....
白い狐の置物

猫の香炉

ふくろうの貯金箱

俺のお気に入り

みんな可愛いぜ

よけいなことを

しゃべらない

だまって俺を見つめてくれる

いつか

俺は犬 ....
「結婚しないの?山内さん」
とは セクハラなんやけども
小さい都市なのでまあ
お茶菓子とともに 語り合い
娘がおりますけど あんたら 話したらひきますやんかあ
アチラが立っても こちらは立た ....
眠りについたきみのそばを
顔も名前もないものが通り過ぎる
祝福のように

ほしかったのは
花でも香料でも焔でも雷鳴でもなく
星をちりばめた苦悩のようなもの

「悲しみを盛る器」
いの ....
どこか遠くの知らない国で
雪がしんしん降っている

大きな街の片隅で
人と人が出会う

どこか遠くの知らない街で
風がヒューヒュー吹いている

大きな街の片隅で
男がひとり
生き ....
だが純粋なその目は ひどく輝いているようにも見えた
幼く純粋なその目は 幼く純粋なままのその目だ

そのようなものを、ものへ。影のような冷たさを見よ。

あるべくして視界には既に 汚れたごみ ....
もしも

出来るなら

お前に

説明したいことは山のようにある

聞いて欲しいことも

聞かせて欲しいこともあるぜ

それは

俺にとっては説明でも

お前にとっては ....
カラフルメリーは自分の名前が大嫌い
カラフルメリーを本当の名前と信じたがってる
唐辛子よりブラックペパー
胡麻油よりオリーブオイル
テーブルの上の醤油が死ぬほど恥ずかしい
天国のパ ....
 僕らはいつから座っていたのだろう
 小高い丘の公園の白い階段には
 砂が混じっていて
 何かしゃべってるときでさえ
 いつも居心地の悪い摩擦を感じていた
 時間が透けて見え ....
燃え上がる舌を晒し
触れるものすべてに火をつけてゆく
光の鎖骨に 首筋に
街と街を結ぶ橋の手足に



遠去かる星
斜めに傾く黒の山から
突き出された光の棘が
天の耳へと ....
ラジオから聞こえる声が
消えて
死を知って


全部が蒼になったことを
よろこぶ暇は無く
嘆く暇なら
燃やすほどあるってのに


妙な音に惹かれる ....
僕が
自分のやりたいことすら
決めかねていたころ

もうどうなってもよかった

幾度もの朝が訪れ
僕の閉ざされた心が
ひび割れていった

夜と朝の狭間で
小鳥の声が聞こえてきた
 ....
誰も分かってくれないと
出来るだけ軽く呟いて
アスファルトに転がった
ビールの空き缶蹴り上げる
それは闇に吸い込まれ
遠くの方でカランと鳴いた

目を{ルビ瞑=つむ}っても歩けてしまう
 ....
唐突に
襲い来る淋しさ。

全身
悪寒に震え
奈落の底へ
足元から崩れ

途徹もない空虚。

この感覚
何もかも
空しい。

欲望が消え
世界が消え
立ちすくむ。
 ....
きがつけばイエスタデイをうたってしまっていた

音色とかもほら、気にせずにドロドロのスーツで

綿菓子のような瞬間を不変的な寝グセで見上げる空

マンホールの底のもっと底から響いた声
 ....
昭和生まれの私の肩を
平成の雨が容赦なく打つ
汚れや痛みは流されず
ただ剥き出しの私だけがここにいる

昭和という時代の終わりを
私は祖母の墓参りの帰り道
高速道路の車の中で聞いた
ま ....
ゆっくりと確かめる指のひとから
手わたされる言葉のような
雪の散る道をすぎるひとから
聞こえてくる色のような
朝の水平線に消えかけながら
まわりつづける季節のような
寄せては返す ....
俺は写真でしか

見たことないけど

白い彼岸花

お前は

なぜ白い

赤い血を流すのが悲しいのか

赤い血に染まるのが苦しいのか

赤い彼岸花に

いじめられないか ....
俺の乗った

真夜中の回転木馬は

どうやら

止まらないらしいぜ

飛び降りたくても

まわりが

真っ暗でわからない

このまま

同じところを

ぐるぐる回っ ....
真夜中のこれからが

俺の時間

なにをやって遊ぼうか

どんなことしても

眠れない不安は

解消されない

あなたの

指で

俺の瞼を閉じてくれ

父より母よ ....
星作りの夜
音が聞こえそうなほど近く
手が触れるほど近く
唇を震わし言葉を風に変える

ぱちんぱちんと音が鳴る
星のかけらを浴びて
背に生えた見えない羽を振るわせる
ぱちんぱちんと
 ....
わたしを忘れた光が
昇りつづけて朝になった
目を閉じても冷たい指先
さよならを言う光に触れた

さらさらと
さらさらと


雨雲が川のなかを遠去かり
水鳥を連れていってしまった ....
全ての(all)終わり(goal)に私は箱庭で
オルゴールの音慈をまく
冬の祈りの十字にHighを捧ぐ
大麻と春とに角度の素敵な音響苻
I 暗いの部屋にムスクed灰
ロープに抱擁されたく ....
「 ひとりで寝るのは
寝るのじゃないよ
まくら抱えて
横に立つ。」

生きていた時
おやじが謡った
都都逸だ。

習い性になって
毎夜長い枕を抱えて
眠りに就く。
 ....
君の人生を色にたとえたら

何色

僕は何気なく聞いた

君は

オレンジ色って笑って言ったね

君らしい答えで

君らしい笑顔だったよ

バラ色ってほど

いいことば ....
和泉 輪さんのおすすめリスト(1215)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
有る日のかくれんぼ- 湾鶴自由詩504-4-8
★62_ユキガウミニマウ、マチヘ- 貴水 水 ...自由詩304-4-8
「羽の無い天使」- たけ い ...自由詩1404-4-8
★60_ケンソウノナカデ…- 貴水 水 ...自由詩4*04-4-8
旅のひと- ukiha自由詩204-4-7
風が唄っていた- ダーザイ ...自由詩33*04-4-7
☆104_ヒトギライ- 貴水 水 ...自由詩4*04-4-7
OL- 山内緋呂 ...自由詩37*04-4-6
眠りについたきみのそばを- みつべえ自由詩404-4-6
ボイジャー- ダーザイ ...自由詩1504-4-6
燃えかす- 黒川排除 ...自由詩104-4-6
☆101_イイワケ- 貴水 水 ...自由詩3*04-4-6
カラフルメリーダイヤモンド- いとう自由詩1704-4-6
夢の記述- カンチェ ...自由詩6*04-4-5
彷舌記- 木立 悟自由詩404-4-5
ばらばら- 小宮自由詩2*04-4-5
★58_ボクノココロ- 貴水 水 ...自由詩4*04-4-4
月はいつでも- 快晴自由詩7*04-3-31
この淋しさは- 狸亭自由詩904-3-29
Astronautとか。- 示唆ウゲ ...自由詩204-3-28
雲の切れ間- 快晴自由詩9*04-3-28
- 木立 悟自由詩404-3-27
☆89_シロイ…ヒガンバナ- 貴水 水 ...自由詩704-3-27
☆88_カイテンモクバ- 貴水 水 ...自由詩104-3-27
☆87_マヨナカニ…ヒトリ- 貴水 水 ...自由詩404-3-26
星作りの夜- 暗闇れも ...自由詩6*04-3-25
ノート(わたる光)- 木立 悟自由詩504-3-25
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抱き枕- 狸亭自由詩1304-3-25
★51_オレンジイロノ…- 貴水 水 ...自由詩704-3-25

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