色とりどりの人々が
角を曲がっては消えていった
降る雪の一粒一粒が太陽になり
地を貫いてはかがやいていた
空に届かぬものと
地に届かぬものとが手を取り合い
壁を巡りつづけるものの目に光 ....
アンテナに梳かされた 無数の電気信号

構成するのは 立方体とカメレオンの目玉

白、白、白 断続的な曲調 その中で

ふいに現れる黒のシャープが水晶体に傷をつける

僕の双眸は柔らか ....
冬と春の間で

俺は眠る

早く行かなくてはならないのは

わかっている

ぼぉっとしてたらダメなのも

よくわかっているぜ



俺は何度目かの分岐点に

立たされ ....
Res:ミキ 題名:南仏にて 投稿日 : 2004年3月7日<日>22時03分

近藤君、
僕は今南仏の田舎町にいる
鉄道も一時間に一本しか通らないくらいの、

ぶどう畑に囲ま ....
街灯がちかちかと合図を送ったので
家へ帰ることにした

これといって何もない一日の
夕暮れの空はやっぱり綺麗で

一昨日 昨日 今日 明日 明後日
一直線に繋がっていく
ただ それだけ ....
一人の夜に慣れきってしまった
僕はこれでいい

いつもこう思っていた

仕事と家の往復で疲れきった
僕はこれでいい

そう思って夢も見ず
泥のように眠った

何かの予感で夜の窓を ....
そのとき
空も降ってくる
大きな都市の交差のあたり
僕らは数でしかない
と言う
/REC
君は
どこへ
ゆくのか


滲みる
花びら
舞い降りる
一年が一日
一日が一年
 ....
ネジ一つ抜けた

世界の不良品 としての私の存在。

世界は誤動作で 妄想する。

弾ける火花が 英雄的行為である。

一万発の祝砲。
赤い電車が走る高架の東の空で
ふいに舞う者がいた
文字はその黒色を烏と呼んだ
夕焼けを映す高くそびえた
不吉な刀身のような建物の群れ
その間を縫って烏は軽やかに挑戦する
突如 そこに近現代 ....
ふと右を見ると三塁手が君だったので
僕はすっかり安心した
うららかな春の日、デーゲームは淡々と続いている
スタンド、ベンチ、フィールド
いろいろなところからいろいろな声が飛び交っている
 ....
草の原には緑の花が
常に誰かに呼びかけるように
異なる緑にまたたいている


山へ山へむかう道
途切れ途切れつづく道
雨の滴と羽虫がつくる
無音にひろがる水紋の夜


荒れ ....
あの日
僕の夜空は燃えた

僕は君を許せず
君も僕を許せず

裏切りと涙の
炎が燃え立った

僕は酒も飲むし煙草も吸うけれど

憎悪に近い炎を
一杯の酒で流せるはずはないよ
 ....
もう
行過ぎてしまったのでしょうか
継ぎ接ぎを当てながら乗り継いで
ここまで歩いてきたけれど


風の叩く音に急かされて
窓を開けて覗き込めば
色と色とが混ざり合った空が
時間の流れ ....
外はひどい雨だぜ

これじゃ

まだ蕾の花も散ってしまう

雨のせいで

それだけじゃなく

そういう宿命の花だったんだ

俺も

雨の音が神経に触る

気がどうかしそ ....
黄色
ただ一面の
春混じりの風に揺れ
さらさらと


ぱっと明るくなったようなその中に
ぽつんと一人立ってみると

どこが始まりでどこが終わりで
なにが理由でなにが結果で
それば ....
あおいみずを

ここちよさをおもいかえしています

きらり

きらりと

うろこがふるえ

みどりのもにあいさつ



つちのにおいを

ひろわれたいたみのあるやからし ....
まだ明け切らない静けさが、寝苦しかった空気を風に乗せる
この町の朝は早い、大きな篭を天秤状に担いだ女性が傍らを通り過ぎる
現地語の上手く話せない僕は、取繕った笑顔で「おはよう」と呟いた
彼女たち ....
薄暗い部屋で

天井をみつめてた

色んなことを思った

答えがないことも

答えを知らないことも

俺はお前のことを

大事に思っている

なのに

何にも知らないな ....
もし俺が死んだら、世界中の人に祝ってもらいたい
詩人が故郷に無事帰れたのだと祝杯をあげてほしい

生まれた時と同じように
また、
生まれるのだ。

深夜二時にコマ劇場前でロケット花火を
 ....
黒色の水に吸い込まれていく
手慰みに遊んだおはじきにも無かった色ね

吐露した言葉に
文字に

白い世界は穢されていく

黒衣のおばが漏らした遺産の話

黒という色がおばを穢してい ....
春の嵐みたいな日

俺は出かける

黒い薄手のセーター

黒いジーンズ

黒い帽子

俺が

どうでもいいような所で

迷っている間に

季節は変ろうとしている

 ....
俺の

コップみたいな

小さな海に

白い雪が

舞い落ちて

溶ける

狭くて小さいけど

溶けた雪の

悲しみも

しっかり受け止める

溶けなければ
 ....
生きる為に仕事をして

感性の為に夕月は昇る

三日前の事で酒場へ行き

癒しの為に焼酎を飲む

三年前の事を思い出し

五年前の事でもっと飲み

今の為に歌は流れ

三日 ....
湖面に浮かぶ人影

黒髪を透き通る水に満たし

白い人形か
蝋人形か

感情を消して燃えている

眼球のある場所から蓮の花が咲き

孤独な白い蛙が花に寄り添う

誰も来ない深 ....
どうか血となれ肉となれ

この不甲斐なき悲しみよ

一人の寂しさに震える夜は

月にこの身を委ねましょう

そしていつの日かきっと

私は花になるのです

そしてまた土となり
 ....
生まれ変わったら

何になりたいかって

お前は聞いたよな

俺は

男も女も生き物はいやだぜ

俺はね

街になりたい

色んな人間がいて

楽しいことも

悲し ....
列車に乗り
外からの赤いランプが
暗い寝台を照らせば
望郷の始まり

そのまま眠りに入って・・・

朝になって乗り換えをして一時間
その後バスに乗り30分
そしてバス停を降りれば
 ....
眠い 眠い とても眠い
政 官 財 崩壊
若い 丸い オンナたちのおっぱい
ミンナ 謝罪 おれは謝るまい

{ルビ天使の都=クルンテープ}の朝 のっと 太陽が赤い
ヤーを送りだした後 なん ....
春は渡るほどに
瞳で深呼吸をして
そして一方通行の追憶を
リバイバルで・・・

俺の家の近くにも そろそろ
更新の匂いがする歩道橋があり
その歩道橋の階段を登りきれば
少し歩いたあたり ....
反響する月あかり
空は明るい菫色です
白い雲が
流れます

今夜
地上で起きている
出来事が
みな懐かしい
白い廃墟の町も
風の荒野も
現実にあった夢も
何一つ欠けることの無い ....
和泉 輪さんのおすすめリスト(1215)
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★40_ハグレボシ…フタツ- 貴水 水 ...自由詩304-3-11
ス・ト・ロ・ボ- バンブー ...自由詩304-3-11
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