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 かつて、いまよりもずっと若い頃、僕は夭折に憧れていた。いま考えると何とも恥ずかしい話であるが、かつては若くして死ぬことに感情的に強く惹かれていたのだ。中学生の頃から詩のようなものを書き始めていた僕は .... 雨に濡れるのを忘れた人が、信号の前で返り血を浴びている。どんよりと、ただどんよりと生きていけ。おまえの夜の病はいまだ進行中だ。魚群探知機に映る影の人びと。探そうとしてもけっして探し当てられない影の呼吸 .... 橋を渡る
ここから先であえて水の味を嘗める
遠い背後で冷たくなった人びとは
絶句したまま 熱い指を池の面に浸す
最初から順番に数を数えて
今日もまた
汚れた者がひとり
明日もまた
汚れ ....
ひとつの認識から始まる憂鬱
鶏が鳴く
もう朝である
月を背後に負った者は
木の幹の太さを計測して
空にまで届かない溜息を吐く
星の下につぶされた者は
動かない時計を見つめて
色のない繰 ....
和泉 輪さんの岡部淳太郎さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
■批評祭参加作品■夭折をあきらめて夜が明けてゆく- 岡部淳太 ...散文(批評 ...13*07-1-6
蒸し焼きの雨- 岡部淳太 ...自由詩37*05-6-18
水瓶座の朝と夜- 岡部淳太 ...自由詩6*05-2-6
遠い旅- 岡部淳太 ...自由詩6*05-2-2

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