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彼らは雨の打つ水溜まりの中に
弦を弾くような哀しい旋律を落としたり
大雨に傘を差しながら
鍵盤を叩いて波打ったような足跡を残したりするのだろうか
夕方の沈んでいく草の色に
作家を満た ....
水の上にアズキ大の、血豆がういていて。
そっと手に取ればペシャとなり。
不安はつぶれず、つぶさず
深い森の映画を見たあとからねむくて眠くて
気を失うように寝てたのに
まだ 眠い
....
今日も
夜の街を
あてもなく彷徨う姿が見えます
ぶっそうです
見下ろしていて
いつもそう思います
負けたくなくても
負けてしまうことはあります
勝ち続けることは
ない ....
三ケ月が出てきて
チクチクとちょっかいをだすけれど
あなたが気になる
過ちなんていくつもある
今は無垢な子供でも
いつかは
いくつもの
過ちを犯す
そして
....
これから
ぼくは笑うことなき人生を
きみは泣くことなき人生を
午前3時のオルゴール
ぜんまい仕掛け
午前3時のオルゴール
涙で濡れた
午前3時のオルゴール
ぜんまい仕掛け
午前3時のオルゴール
....
その夜の悲しみは
液状をしていたので
私の輪郭が
どんなに複雑な形をしていようが
細部にまで浸透してしまうから
やりきれない
こんなことなら
笑える似顔絵でも
描いて行ってもら ....
カメラのレンズの向こう側
(フラッシュの光る瞬間)
やがてすべての人々は
家族も友も恋人も--------
昔のままに時間を止めた
一枚の写真に納まり
見知らぬ未来の誰 ....
雨に濡れた
青桐の
新芽のみどり
雨粒一つ一つの
音の輪郭
季節外れの
冷たい風と雨粒を掌に
雨音は
変奏し続けるだろう
古い端切れの
ほつれた
一本一本の糸の
誰かの記憶のよ ....
君のこと
大好きだから
そんな
君の言葉が
つらい
理想ばかり
追い求めても
実現させる
力などなくて
今日も
ただ想うだけ
....
あのね、もう少しであたし死ぬの。
そんな事言ったって死んだりしないけど
ただその言葉だけで死んだ気になりたい
嘘吐きなあたしの胸のうちは
どす黒くて意地汚くて
そんなあたしのこと ....
時雨れて 灯る
電飾の街に
密かに流れている 音楽
それぞれの想いに
灰にむせぶ
軒の低い 並びに
人 人は傘に身を寄せて 通り過ぎ
雨足に歩道は すっかり
足音と ....
悲しさや
つらさや
淋しさは
忘れたふりをしては
いけません
心の奥底に
オリとして
静かに存在しつづけ
爆発する日を待っているから
いつもじとじと湿っているこの街が
珍しくからっとしている
空に雲はなく
赤裸々に青を露出させている
そしてぼくは手帳の予定をなぞる
風は穏やかに通り過ぎ
なにごともない
なのに
....
流れ星
流れ星
誰かがいたのに
誰もいない
願う前に
消えた
星
お願いばかり
つのらせて
報われて
報いることを
忘れていたから
流れ星
流 ....
曖昧な言葉
すれ違いの感情
高速のヘッドライト
僕の影を斬った
曖昧な毎日
掠れてく声
切り出しかけて
言葉を飲み込んでいた
もう出会う筈のない誰か
もう出逢わない" ....
窓越しに揺れる景色が
ゆっくり刻まれてゆく
雲の流れは気ままです
鳥はすらりと通り過ぎ
風が隠れて笑ってます
動かないのは僕だけで
世の中はぐるぐる回り
まるで孤独のよう ....
ひとつずつこぼしていった涙は
たいせつなものをうしなった数といっしょ
ねがいを届けたくて眠るときにいつも
ぎゅっと手をにぎっていたよ
そのうち、渡すから
取りにきておいで、必ず
たいせ ....
とどまるんじゃなくて、
そばにいる。
君が後ろめたさを感じずに
この世に生きれる理由に
僕はなろうかと思ってさ。
君の生きる理由が、
僕であってほしいなぁってさ。
コトバをあやつってまでして
ぼくはなにがやりたいんだろう
女は閉じた瞼で唄を歌う
柔らかい羊の背に乗って
砂漠のような海のような丘を
どこまでもゆくんだろう
美しい死の物語に身体を浸けて
ゆっくりとした歩調で歩いてゆく
どこか遠くへおもむけば
わたしの近く、が増してゆく
いつも近くの
わたしのつねを
だれかは、異国と
語るだろう
冷静に燃えながら
情熱的にこごえ
停止する
四 ....
きれいな空があることを
忘れたくなかった
雨が降るのを
真下から見上げて
見上げた空がきれいであることを
確かめたかった
降りそそぐ雨が瞳からあふれても
それを ....
疲れた心に
期待や励ましの言葉ほど
重いものはなく
押しつぶされそうになりながら
己を偽ることで
現実から
目をそらそうとしている
今となっては
己とはどうであるのか
それすら
....
{引用=(身体がふたたび目覚めはじめる)}
窓の内側
さわやかな風が
やわらかいレースの
カーテンをひるがえす
初夏のひかりが
まぶしすぎた
屋根の上
反射する水面の
ゆれる ....
湿っぽい白に街全体が覆われる
寂しげな鐘の音がして誰かが振り返る
彼女はヘッドホンに耳を押し当てて
向こう側の金色に飲み込まれていく
欠けたピースは
故障していて
だから
覗ける
希望があった
白い帽子被って
裏切りのない
五月の
風には
灰色の影には
欠けたピースは
....
くれない色の夕暮れに
細い三日月針にして
なにを釣ろうか
おつきさま
下界はこんなに
楽しそう
針の音色は茜色
おいでおいでと
呼んでいる
悲しいまま ....
うたうことに
しおれて
よこからさす
たいように
すねて
ねむくても
ねむくても
いつだって
うたうことを
おもいだすの
かなしみに
みたされても
よろこびで
は ....
朝の目覚め
微かな光の束
霧が立ち込める森
虫の声
泉が湧き上がり
空気が気持ちが良い
木々は朝露に濡れ
生き物達が再び蘇る。
年が経つにつれ
人との関係が強くなる
年が経 ....
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