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言葉が白くなる
その言葉はもともと
愛や夢だったのかもしれない
確かに今まであったものが
消えてゆく
忘却とともに
蓄積が始まってゆく
過去が現在へと結ばれる
言葉が白くなる
そ ....
少しずつ
明かりが点り始めた街を
歩道橋から眺める
気ままな
散歩の途中で
緩やかなカーブを描いて
線路の上を走る電車
朝に出掛けた人達も
またこの街に
戻ってくるんだ
....
あまりにも、夜空が美しく。
星が幾つも見えたので。
願ってしまいました。
どうやっても、叶わない。
そんな想いを。
こんな日は、寝るのが惜しいです。
もう少し、起き ....
弱くなりたい。
弱くなりたい。
一人で居れる。
強さは要らない。
金木犀が咲いたから電話したのに、いそがしいって
まさか、それだけ?って
うん なんでもないのって電話をきったけど
あの人ならきっと、スリッパで家を飛び出してきちゃうのに
息をきらしてき ....
突然の夕立に君の髪が透けるから
僕は君が消えないように
抱きしめる事しか出来なかったんだ
高い空から照りつける
強い陽射しがじりじりと
焦がれた土は風の手に
夏の匂いと蜃気楼
細い川から流れ出す
静かな音でさらさらと
潤う水は風の手に
夏の匂いと糸トンボ
小さな店に ....
目の届かないところで 何度も僕は殺されていた
気づかないままでいられたら まだ歌を唄えただろう
誰が見るわけでもないのに 淡い紅の線を引いていた
覗き込む鏡もないのに どういうつもりでいるの ....
眠れない朝にあなたを思う
夜を通り抜けて
窓越しに出逢うあさやけは
そこはかとなくかなしい
あなたを抱きしめるだけの日々に
空で時を知ろうとしなかったから
この ....
僕は壁にもたれ掛かる。
人にもたれ掛かったら、オモイだろうから。
僕にはどれだけもたれ掛かっても、倒れないよ。
裏切ったりもしないよ。
一人で壁にもたれ掛かって。
缶 ....
つまらない言い訳も
錯綜するゲームも
白熱する議論も
うつくしい花も
必要はない
ただ同じ荒野を持つ
それだけがぼくたちだろう
赦さないでいい
救わないでいい
愛 ....
その日の夏が始まる
トンボが空をすいすいと
気持ちよさ気に飛んでいる
空は泳げることを
初めて知った
昨日も見たというのに
その日の夏が折り返す
繁る木々の葉がさわさわと
軽いリズ ....
空に浮かぶ雲のように
柔らかく
軽々しく
君のこと
好きになっていたなら
ふわりと風に飛ばされるくらい
軽く君のこと
想っていたなら
少しは
大空羽ばたく鳥に憧れる子猫を
今日は鳥が憧れている
虹を見上げる水溜りに
今日は虹が見上げている
今日は君に逢いに行く日
今日は君に逢いに行く ....
とんでもないよ
どうしようもないよ
溢れだす
僕の存在
圧倒的な
喪失感
君が怖い
僕が怖い
僕の思いと
裏腹に
世界は
無情にも
姿を変え ....
「それじゃあ作業に戻るから」
「うん」
「電話を切るね」
「うん。頑張ってね。」
「ありがとう。」
「おやすみ。」
「おやすみ。プツンッ…ツーツーツーツー」
僕は相手が電話を切るまで ....
夏も冬も春も秋も
もうまるで遠くへ逃げた
ぼくの残した熱 で
きみなどぜんぶ融けてしまえ
秒針の刻む音が 目に見えない傷を増やしていく
咳をする度に痛む頭 鏡では見えない残りの日々
敏感な周囲 細心の注意
気配り 気疲れ 気を失って倒れても
自業自得だと 無情な此処の性格
....
平凡なお別れをした僕らは
やがていずれきっともうすぐ
偶然も必然も届かぬ場所で
二度とその声を聴くことも無くなるのだろう
覆い被さる波のような日々の中で
わずかにこの手に掬い上げられ ....
始まりの雨は容赦無い美しさで
僕の意識をもぎ取って言った
これで悲しくなどないだろう
そうして溺れてしまいそうな涙を
拭うことなく包み込んで
泣き声すら包み込んで
暗い夜に薄鼠色の夜明けを ....
日々の暮らしに疲れた頃に
僕は君に夢を語り出す
グラスに映る君に向かって
「気付いてしまったのさ」なんて呟く
エメラルドの光は悲しみにとけて
大事な言葉と共に消えていく
Where had ....
涼しい真夏の夜に。
美しい月明かり。
素敵な唄声。
消された電気。
それだけなのに。
心地良い時間。
眠りたくない幸せ。
なんちゃない時間。
あなたが おもうほど
ぼくは あなたに すくわれていないわけじゃない
あなたが おもうほど
ぼくは あなたに かんしゃしていないわけじゃない
あなたが おもうほど
ぼくは ....
荒んだ感情に とがった心で
向き合えば互いに傷ついていく
しょせん人間はこんなもんだよ
エゴでヒトを傷つけていく
戦のない平和な世界を 望めど叶いそうもない
いつの時代も 戦 ....
空が滲んでいる
夏の午後の昼下がり
遠くからだんだんと自分の方へ
その暗闇が近づいてくる
あっという間に
滲んだのは空だけではなくなった
明確だった単語や熟語の中を
その雲は浸透してくる ....
あの日 あの時
あのひかり
受け取ろうと 手をのばす
ひかりはおちて いのち生み
あなたの瞳に 映る星
その日 その時
その笑顔
えらぶ道にしるし無く
それでも先に ....
この場所に真新しいシーツを広げ
指を絡め
少し背伸びをする
片手だけをほどいて
ふわふわの髪の毛にゆっくり触れる
暗闇が広がる窓に
明日何色のカーテンをつけようかと思いながら
息が肌に触 ....
寄せては返す
漣のような音色
碧く
深く
悲しいほどに透明なそれは
大気を満たし
僕の心にも滲み込んで
静かな
静かな夜を連れてくる
蝕まれる日のいろをぼんやりと眺めてた
次の宇宙がうまれるまで
ぼくらはここに立たなくちゃならなかった
一度でもきみがさみしいを言っていたら
ぼくだってその腕をつかんで ....
こんなにきれいな夜には きみと一緒にいたい
夜空をこえてきみのもとへ 飛んで行けたらいいのにな
叶わぬ空に ぼくは願うよ
きみの他にはもう何もいらないから
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