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神様
あの子に想いを伝える勇気を
半分だけ、下さい
残りの半分は
どうにかしてみせるから
さしのべて
私に
助けてほしいの
私は
私だけの
あなたじゃなくていいから
あなただけの
私でいさせてよ
ねぇ その手をさしのべて
傷つけることしか知らない
この手を
掴 ....
見上げた空に出口はないって
マジかよって、冗談じゃねえぞって
僕は思った
じゃあ、僕たちはどこへ行けばいいのか?
そんなことを思った少年時代
どこまで行ける気がした、だけど
どこにも行 ....
秋風すずむ 夕暮れは
茜空が きれいです。
君にも 見せて あげたいな
ねこじゃらし くる くる 散歩道
君住む町は
今が 明け方
君は めざめて いるかしら
朝焼け 見 ....
さっきから失敗してばかりだ
ついてないな、じゃ終われない
カウントし始めている時計に
かける言葉はないだろう
英語ができない
日本語もできない
うまくなんてできない
なにもで ....
慌ただしい今日の影が
私鉄電車の線路の上で
蒸発していく
なぜこんなにも美しく
空は色の層を創るのだろう
混ざり合わない
それぞれの憧憬を
ほんのひと時
寄り添わせるように
....
ひらひらと散った 夏
インディゴブルーに染まる、前に
秋へ化けた
通り雨が隠した
暗い雲に気を取られてしまった
春
もう二度と出会えないかもしれない ....
愛情のひとつまみ
塩をふたつまみ
今日もあなたは笑顔で笑う
声を嗄らした鳥が
飛びたい、飛びたいと天を仰ぐ
煤けたビルの隙間を
あの泉は
光がはじけ
澄んで
湧きつづける
いつまでも
底には
泥もあったはずなのに
泥の中で
羽を引 ....
突然 悲しみがおそってくる
そんな瞬間がたまにある
津波が起こるみたいに 心に感情が押し迫る
ぐぐぐと何かが込み上げる
私はそれを上手く吐き出せないから
感情は波になって ....
恋という物語り。
いくつかのお話を見てきました。
最終話は、きちんと在りました。
悲しい、終わる、世界のお話。
今もどこかで、始まる、恋のお話。
今もどこかで、終わる、恋 ....
あんたがオンにならへんと あの娘と一緒やと思ってしまう
でも あんただけオンやったら あの娘があんたの部屋に来てるかもしれへん
あんたも あの娘もオンにならんと あかんねん
とく ....
うまく呼吸ができなくなったので
洗面器に水を張り
そっと顔をつけてみた
しばらくすれば
耳の後ろのえらがひらいて
さぞかし快適な呼吸ができるだろう
そうして
顔を上げた後は
も ....
一。
僕はにはかない重さなど無い
そう思うから
語りつくされることも
例えば僕が空に消えても
君は行方を見失ってしまう事も無いだろう
過去にいく事も未来に行く事も
記憶に残る事も忘れ ....
長い人生の道
今の苦しみなどほんの一瞬
たとえるなら
ストーブにのせてあるやかんに手が触れたかんじ
やけどをしてのこる水ぶくれ
水 ....
いつか来るその日のために
わたしはあなたに笑いつづける
楽しそうに笑っていると
呆れて見てくれたらそれでいい
いつか来るさよならのために
靴を履く準備をしておく
泣かないで歩け ....
「月に咲く花のようになりたいの」
あの子が囁いた。
お前を蝋人形にしてやろうか
冬、夜の霧雨
ダンボール屑が散らばる
指先でつまめばいともたやすく引き裂かれる
ダンボール屑の前には公園
入口で何度も何度もバイクのキーを回し続ける青年
横には彼女らしき女性が ....
炭 酸 ペ ッ ト ボ ト ル の 蓋 を あ け れ ば
名 前 の な い 星 た ち が 突 然 あ ら わ れ て
天 ....
白く閉じた世界で
差し延べる手を待って
ただここでうずくまって
心は冷えていくの
白く閉じた世界で
零れた熱はどこへ?
いつかの虹も枯れて
消えていく空の色
....
ここをまっすぐ行くと自由になれる
そう言われて
僕は街灯の下に立っていた
街の光は
人々を魅了し
増えていった
僕の後ろには
小さな明かりの
小さな町
僕は本当に
これ ....
ひとつひとつは とても小さな
出会いだったり さよならだったり
やさしかったり 冷たかったり
忘れていく 揺らいでいく
確かめるすべもなく
流れていく 壊れていく
それがとてもゆるやか ....
秋、
そのつぎの
ひめくり
菱形がつらなって
つかめない
光のドロップ
ひらきっぱなしの
本の表面に
ゆらめいて
今
今が
かたむいてゆく
夏の名残を雨が洗うと
淡い鱗を光らせたさかなが
空を流れ
ひと雨ごとに秋を呟く
九月は
今日も透明を守って
焦燥のようだった熱や
乾いた葉脈を
ゆっくりと
冷ましながら潤ませ ....
ぼくはぼくという世界の中で
毎日を過ごしている
きっと今日すれ違ったきみは
きみという世界の中で生きている
またね
と告げてわかれた花に
再び出会うことはない
久しぶり
と ....
彼女が僕のために涙を流したとき、
僕は何も言えなかった
彼女のために泣きたいと思ったとき、
僕は涙の流し方を忘れてしまった
そして僕はいま
ただ一人で涙を流す
夏の終わり、風
やわらかく
それは
肌ざわりも色彩も
二本目の煙草に火をつける
木陰はずうっと黙っている
つくつくぼうしが縁をとる
夏の終わり、風
....
まったく信頼のおけなかったあなたの言葉たちが
今になって痛い程、頭の中でくりかえされる。
(離さない、すき、 特別、 一生・・)
{引用=ひとりで、食べる 朝食。}
....
溶け出した日々の力は
透明な糸巻きに絡め取られ
季節の風景を作る
色の音は季節ごとに変わり
風を数えながら進む
薄紙は
とても破れやすいから
私はいつでも
言いなりになる
ことばの数だけ
肌を重ねて
ほんとうの恋は
最初だけだと
いつのまに
私は気付く
あとは
薄くなぞるだけ
....
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