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夜な夜な吹き上がる怒りは何だろう?
現実の仮面を外した時
押し込められた感情が
吹き出すのだろうか?
知らぬ間に
無意識に
それが普通だった
....
黄昏を渡った虹
それはそれは
綺麗なものでした
黄金に染まる雲
茜に滲む木々
そして
太く丸い七色は
星のように輝いたのです
半円の真ん中であなたを想い
背中が夕陽に溶けだし ....
一人待つ少女
恋人が遠くから手を振って
駆け寄って
笑顔で温かく迎える
そんな恋人たちのそばを通り抜けて
僕も笑顔になる
誰かが今日
どこかで ....
気まぐれな
夏の恋に傷ついた
氷の心
{ルビ尖=とが}った氷が
音も無く溶けゆく
晩夏の宵
やがて
秋の虫の音は
一人きりの夜に
無数の鈴を
鳴らすだろう
....
彼のことを何も知らないのに好きになって
好きになって好きになって好きになって
今 勝手に玉砕した気になってる
仕事の帰り車の中であなたの姿を見た気がしたの
それだけで嬉しくなって驚いて ....
空が生クリームをあわだてたようだから
もうすぐ雨がおちてくるころ
ぼくの足もとは
草原の小径にかわり
土のにおいが 近づいてきた
傘をひらくと傘のなかに
しずかな足音がひびいた
....
一晩経って
目が覚めたら
秋だった
もこもこと高く積み上げられていた入道雲は
とんぼがけをされたらしく
薄く平らくなっていたし
カキ氷のシロップみたいな色をしていた空は
いつも間にや ....
愛するものなら溢れてる
愛の形なんて限りない
そのままの形が良い
僕は静かに消えようか
秋の空気を感じたら
僕の中に君
お月様に吸いこまれそうになるときのあの感じがして
僕は
今すぐ君のそばにいきたい
不思議な夜の空に
ココロをとかして
君のとなりで ひざをかかえる ....
そうだ 一度だってわたしたちは
渇く地面に雨を降らせる事が出来たか
一度だってわたしたちが
濁る空の雲を取り払えた事があったか
一度だってわたしたちが
神になれた事があったか
海の底にて
名をば呼び
たなびく風に
誘われて
幾度となく見た
この景色
渇いた砂に
涙のあと
つきる事無く
この身を埋める
あとはただただ
眠るだけ
海の底の墓標にて
....
あなたは背を向けたまま一度もこちらを向かなかった
遠くで誰も乗らないバスが走り去っていく音
コップの水が夕陽に照らされて
遅刻の朝
川沿いの道を
自転車で走る
もう
どのみち間に合わないので
鼻歌混じりで
ゆっくり走る
交差点でひしめき合う
白シャツの高校生たちも
子供を乗せたママも
いない
....
何度となく。
何度でも。
聴こえてくる。
君の声。
何で、今頃。
君を思い出すんだろう。
記憶の中の君は、
笑っていた。
記憶の中の君は、
泣いて ....
階段をのぼる足音の
海をさかのぼる
波音が今
わたしの深い
大陸棚に
ぶつかる音がして
なにも見つからない
ちいさく
広がるだけの星が
こぼれる秋
虫の声が燃えている
理 ....
この地上では
ただでさえ不確かな
ココロとカラダ
上手いことバランスが取れなくなって
疲れたなぁ…と思うとき
決して歩みを止めるな!
振り返るな!
なんて
....
時間は、斜めから溶け合う頃になって
辺りはいつの間にか曲がり角になって
それは
人生、
とは呼べないような私たちだったり
生きている道のことだったり
例えなければ綺麗だったのに
....
私がそっと振り返った時
小路に桜が咲いていた様に思う
その頃はきっと未だ
手の中の光は消えそうに無く
目の前の空は透き通る様な晴れ
私がそっと振り返った時
小路に桜が散っていた様に思う ....
穴を掘り続けたのは
きっと寂しかったから
ひとりぼっちの夕方を
埋めてしまいたかったから
今はわかってる
あの頃も 今も
円形の砂場から
立ち上がれないの
「いつも側にいるよ」と 君は言ってくれるけれど
不安は 消えることなくつきまとうんだ
突然 君が 交通事故に巻き込まれたり
細い躰が 大きな風に吹き飛ばされちゃうんじゃないかって
心配 ....
トラウマが未来をかじる
怠惰な生活の中で
落ちぶれていく自分を慰める
生きてさえいればいいのかも知れない
それでも時折天使は微笑む
毎日が楽しい
そんな境涯になりたい ....
あまりに きらきら
僕は目を
細めてしまって
あぁ
理屈やら なんやらに
がんじがらめに
されてしまって
どこもかしこも
煤だらけだなぁと
手を見て 苦笑い
あの ....
そう
生きていかなくちゃならない
悲しくても
苦しくても
本当に現実は
厄介な事だらけで
問題は山済み
片付けなくてはならないことは
増えてゆくばかりだし
誰のものかは分からないけど ....
散骨
はらはらと
ちりゆく骨のかけらが
潮騒にくるまれて白波に落つ
よどむ青、解けていく白
満ちてくる月の海
素足が冷たさに触れて
あヽなんと夜の海は
こんなにも音が無いのか ....
愛にカタチがないのはね
きっと カタチがあったら 壊れてしまうからなんだよ
ふやけた雲が泳ぐ
夏色の空
ひとり膝を抱えて
鉛筆転がして
網戸透けて
優しい風が吹く
揺れるタオル
踊る葉っぱ
向日葵はないけれど
気紛れな猫も
すやすやおやす ....
時々歩いてきた道を振り返って
何か落としてはいないか
何かを忘れてはいないか
確認するけれど
そこで思い出せたものは
忘れ物なんかじゃない
手にさげてたカバンの中
奥深くに入ってたも ....
ちょっと意地悪したね
なんでだろう?
見え過ぎたかな?
お互いに
こんなに
類似点があっても
なんでだろう?
余計な事を考えて
安心をあげたいのに つい
意地悪になる
しょ ....
死への道を毎日歩いている
だから1日を大切にしよう
体がボロボロになって帰り
茶漬けで一杯、梅干
体力がなくなった。
夜香木は恍惚の世界
13段登ったら首吊り刑
毎日1段ずつ登ってい ....
寂しさ紛らわしに。
友達と朝まで遊んでも。
楽しいだけで。
寂しさはいつまでも。
纏わり付く。
この寂しさを消し去ってくれるのは。
忘れさせてくれるのは。
誰 ....
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