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いつもじとじと湿っているこの街が
珍しくからっとしている
空に雲はなく
赤裸々に青を露出させている

そしてぼくは手帳の予定をなぞる
風は穏やかに通り過ぎ
なにごともない

なのに
 ....
澄んだ湖に ぽいっ と
石が投げ入れられた

綺麗な水面が崩れるのを
少し切ない気持ちで
見ている

乱れた湖水をしずめるのに
この手のひらは
水になれぬ野蛮
かき回すことなら
 ....
小糠雨が街に灰色の影を被せていたその日
道の隅でひっくり返ってもがいている亀を見た

差していた傘をそこへ置き
亀をもう一度ひっくり返し
歩けるように直した
しばらくじっとしていたそいつは ....
風音さんの餅月兎さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
距離- 餅月兎自由詩608-5-10
優しい- 餅月兎自由詩1508-5-3
URASHIMA2000- 餅月兎自由詩8*08-3-8

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