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ほら みて
ふってるよ
と
あなたが言う
窓の外をみると
ぎゅ っとひざをかかえた雪
みたいな雹が
こつこつと
じめんにおちてきた
なんだろうね これ
ひょう ....
春がじかん切れとなり
贅沢な地下鉄のゆれにまかせて
それぞれ 肩から鳥を逃してゆく
そらにまいあがれ、ちぎれないままで
そらを
みじゅくな鳥が
春の隅っこを
ゆっくりと ....
心配事の多い夜に
あなたがまつげを上に向けて
なにもない灰色を
そっとめくる
そらのうらがわには
てんごく なんてものはなかった
ただ
春めいたゆうやけがとろけていて
おも ....
{引用=風の脚が遠ざかってゆく
あさいわだちは
春の周りをくすぶっていて
いろとりどりのかざみどりが
ゆるゆると迂回しては
家を さがす
信号が青に変わり
ひとなみは と ....
すきとおったなつを
かんむりにして
あなたのひたいに ひやりと 付けると
ちゃんとかぶせて と
あなたは脹れた
ゆうだちがきて
あなたは
地面にあたる むすうの
流れ星のよ ....
「スカンジナビアってどこ?」
と言いながら
あなたは新聞をめくる
外は
風が吹いていて
きのうの雷はちりとなり
ふりそそいでいる
わたしは
「知らない」と
面倒そ ....
古いじてんしゃのように
朝が下ってゆく
風邪声の
のどに ちいさなにがみと
這いつくばるようにおとずれ
さらさらと消えゆくよるを
くちびるに
にじませ
朝が下ってゆくと ....
おへそに つめをたてて
ぎゅっと押す
ざらざらとはみ出してゆくのは 宵の空
じいんとしていて
冷たい
暖色の
とうめいのふくろのなかに
とけては完結 してゆく
線路の上 やねの ....
さいきん
足先がむずむずする
春は
あと何日でくるのだろう
車座になって
くちぶえの練習をして
それが時折
ふってくるのだ
うらはらに
さむいひが つづいて
....
もう今さら
言いたいことなんてないし
毎日
言いたいことばかりで
今は
それと同じ
「冷たい」なんて
言われたことがなかった
反論も
きっとできる
でも 自信がないのは
....
{引用=終りのない楽譜が
みみもとをかすめてはながれ
それはあめのように
また 空をさがしてゆくのでした
りんね なんか
しんじないよ
仏教徒じゃないもの
食洗器にお皿をならべな ....
ふと庭に
光漬けになって
泣きだしそうな 彼女
まぶしいのは
もうまくがやわらかいから
だったろうか
もし
私が死んでしまっても
このせかいが
ぷつんと
終わったりしま ....
日に満ちた電車はそっと風になり火照ったほほをすりよせてゆく
夏に包まれた海の底の席で車掌が居眠りしつづけている
唇のはしからはじまる熱気にもあたたかないばら胸に ....
そうぞうしいみちのうえで
林檎が鳴った
歯をみせて おとは失せる
あなたのつちいろの肌
ゆうぐれと 宵のすきま
てれびをぼんやり ぼんやり
ながめてすごす
ふとしたとき
とばさ ....
冷蔵庫のスイッチを切るとき
すこしくすぐったくて
おにいちゃんの足音を 耳に返していた
今日はきのうよりすずしくて
風が すけてゆくので
きのうは
カクテルで酔った
ママの ....
えりちゃんのにおいがして
雨がすこしふった
きれいなえりちゃんはふきげんで
ようふくの襟を
ひんまげて
おとうさんはとかげを撫でて
まどを
すこし開ける
えりちゃんの隣に ....
半歩、まえをゆく
あなたは
鳥の巣を見たいという
つゆの前日
うすみどりのかぜが
わたしたちのあいだをゆききする
わたしの部屋へ ゆくみち
みみを澄ます
ゆるい
花火
....
春は きえた
ゆうだちの匂いがやわらかなあわになり
すこしずつ
あたしのつまさきと
乾きかけたしゃつに へばりついて
いもうとのうたうはなうた
おとなりからひびく いたりあ ....
からだの曲線にそって
あなたは
かんたんなじゅもんなのだと指を折った
てのひらをそっとひらいて
りゆうもなさそうにわらった時
すこしだけ
えんえんとつづいてゆく
朝の風景を おもいだして ....
はらだまさるさんのはな さんおすすめリスト
(19)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
みず_たま
-
はな
自由詩
11*
07-9-29
砂の城
-
はな
自由詩
29*
07-5-9
空の刺繍
-
はな
自由詩
19*
07-4-28
回帰線
-
はな
自由詩
20*
07-4-19
記憶
-
はな
未詩・独白
13*
07-4-11
午後の花
-
はな
自由詩
15*
07-4-4
朝が下ってゆく
-
はな
自由詩
20*
07-3-31
かんきつのよる
-
はな
未詩・独白
7*
07-2-22
早春
-
はな
自由詩
8*
07-2-9
世界はときどき美しい
-
はな
自由詩
11*
07-1-19
十六歳だった
-
はな
未詩・独白
16*
06-10-27
彼女は
-
はな
自由詩
12*
06-10-14
あたたかないばら
-
はな
短歌
15*
05-7-21
あかるいみらい
-
はな
自由詩
13*
05-7-4
渡り鳥
-
はな
自由詩
10*
05-7-3
なぐ、じかん
-
はな
自由詩
11*
05-6-20
待つ温度
-
はな
未詩・独白
8*
05-6-12
枕もとのうた
-
はな
未詩・独白
10*
05-6-5
星めぐり
-
はな
自由詩
39*
05-5-22
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