どうしたの
匂いかいでるの
ちがうよね
ああ
やっぱり
踏んでった
亀の前に道はない
亀の後ろに道はできる
あ〜あ
満天の星空をつつむ静寂の下
潮騒を聴きながら横たわる身に纏う砂粒
はてしなく投げた仕掛けを海に任せて
ケミカルライトの点る竿先を微かに揺らし、
甘い潮風がコーヒーの苦味を慰める
アタリな ....
涼しげにマスクメロンの花
焦がされるような太陽に向ける
夏の光には鮮やかなイエローグリーンがよく似あう
かき氷はメロン味にしてみてよ
いつもはイチゴのぼくが勧めるんだから
....
思ひ出の少なき恋を庇ひ庇ひ青き月夜の古き浜辺へ
ぼろぼろに
なっても
また
誰かを
すくおうとしてる
ぼく
自身さえ
すくえないのに
http://www.youtube.com/watch?v=NllPZ5_Tw40
*
会話であったはずの
数千年は
次の朝には
朽ち果てていた
....
いい匂いでしょ
ハーブだよ
興味ないの
ないみたいだね
きみの魚にふれたくて
えら呼吸を切望したら
肺が痛んだ
朝への開口を防ぐように
その
呼吸のひとつ
くちびるを
置いていく
きみの鳥をとびたくて
背中にそらを作ったら
煙に ....
君が僕に別れを告げてから
君ソックリのロボットを作ったんだ
君と違って言うことを利くし
我が儘も言わない
だけどね 君ソックリの声が痛いよ
だけどね 君ソックリの笑顔が痛いよ
....
今日は入浴剤のかわりに
思い出を溶かしてみることにした
みるみるうちに水が染まっていくが
どうもうまく混ざらない
思い出にも種類があったらしい
やわらかなパステルカラーとかたいモノクロ
....
19歳の
尽きる気がしない
かいわ
わらいごえ
めせん
の
森のなかで
こういうものさ
と
オオカミがおなかをさする
その
おなかのなかで
こういうものなのかしら
と ....
影をおいかけていたら
いつのまにか違う背中になっていた
時が経つのははやく
いつしか背中も大きくなって
君の影も大きくなった
これからは背中を追いかけるよ
いつの日か「つかまえた」 ....
空の、あまりの青さが
出逢った日と同じ色をしていたから
なんだか違和感を覚えてしまって
それを誤魔化すように
むきになって笑ってみた
ここは夜景もいいけれど
飾り気のない素顔の街が見え ....
B.B キングのジャケットに 口紅で
"God Bless You" はげしく 落書きされ
パティ・ボイド よりも タイトなスタイル
それでも おイタが 過ぎるん ....
なんも取り柄のないあたしと
ぜんぜん特別のないあんたが出会って
余りある 寂しさと
どこまでも続いていた 手持ち無沙汰に
いつしか
一つ屋根の下 暮らし始めた
特別 で ....
山奥の一軒の家のために
立てられた電柱は
その家に誰も住まなくなってからも
一人で立っていた
電線はつながっていたが
電気が流れることはもう期待できない
電柱は昔を思い出した
まだそ ....
撫でないで欲しい
その手で撫でられると
心が
毛羽立ってしまうから
今は少し
そっとしておいて
欲しい
声をかけることも
なるべくなら
控えて
下を向いた途端
ぽ ....
わたしのなかのうたが
青い蝶になって
空の彼方へ飛んで行った
鳴り止まないオルゴール
うたのないまま時は過ぎて
今頃おまえは
どこを飛んでいるのだろう
どこでうたを歌っているの
....
暖かな夕焼けを背負って
私は昨日を歩いている
土手の草陰に置き去りのボールと
空に絡まる電線
川の水は流れているようにも
流れていないようにも見える
背中を温める夕焼けが
実 ....
その上目遣いのまなざし
裾に纏わりつきながら
思いっきりの
甘え声で
欲しいものをおねだり
あなたの笑顔は。わたしの総てだった
もう少し我慢したらと
皆に言われた
おとこのひと ....
ゆふぐれ
ふみきり
みずたまり
おむかえの
はは、したがへて
黄いろいぼうし
せおう赤
あたらしいくつ
よごさずに
じょうずに
とべた、よ
はがいっぽん
....
素敵だなと
思う言葉は、全て
ばいばいをして
脳に帰っていく
消えたくはないから
決して
さようならは 告げずに
またね、とだけ告げて
帰る 帰る
伝える事だ ....
ぼくのすきな子はほくろがいっぱい
からだのあちこちに てんてん とした
なかなかのネットワークをもっている
ゆうべ食べたごはんを報告するのが日課で
ごはんを食べるたびにまたほくろが増えるの ....
{引用
=上からの目線は脅迫です
同じ目線は安心です
下からの目線は甘えです}
小さな枝の陰に、
小さな巣を作った、
小さな鳥が、
小さな卵を温めて、
....
わが道を行く
自分の道
いったいどこにあるの?
人生のレール
決められたレール
それもどこにあるの?
あなたには見えるの?
私には見えないよ
栄光に向かって走る列車 ....
『点数』
もしもこの世に
点数が普及していたら
私は60点くらい生きてるぜ
とか
あの子はアイツが80点くらい好きだぜ
とか
今日の晩飯の期待30点だぜ
とか
....
乾電池は夢を見ていた
水の上をぷかぷかと
浮きながら流れてゆく夢だった
ただ水の力だけで動くことが
不思議に思った
乾電池にとって
何かを動かすには
電気しかないと思っていた
夢の中で ....
(めずらしく、ピアノのリズムにのせて)
木の下から夜空を見つめる
星なのか衛星なのか、区別がつかない
君が僕のものになるとは思いもしなかった
けれど今夜、2人はここにいる
Wh ....
夜にまぎれて
雨をみちびく雲の波
朧気に月は
触れてはいけないものがある
ということを諭すように
輪郭を無くし遠退いてゆく
深く、
深く息をして
雨の降りる前の
湿った空気の匂い ....
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