江古田のアパートで阿鼻叫喚していた頃

鎌倉高校前の砂浜で
途方に暮れる

溢れる涙は
激しい波打ち際で海の滴になる

どれだけ涙を流せば
砂漠は森に還るだろう


ドキュメン ....
僕を作った女の子は

満足そうに、駆けていった

僕はなんのためにここにいるの?

なにをすればいいの?



動くことも話すこともできないし

寒そうにしてる人を ....
「大丈夫。」
そう言ったのは君のためだと、そう自分に言い聞かせた。
 
 
「大丈夫。」
返す言葉はこれ以外に無いというほど繰り返した。
 
 
「大丈夫。」
表情筋を酷使して営業ス ....
自転車に飛び乗って聖蹟桜ヶ丘へと漕ぎ出す
夕刻は燃えはじめていて
ペンタブレットを壊してくれた天使に少し感謝して
関戸橋
私みたいに粋がった多摩川を見下ろした
嵐がえぐった流域は
新しく生 ....
街の片隅で 捨て猫のように凍えているボクと
傷だらけの君の瞳の中に
同じ色彩が見えていたら
それはたぶん
愛と呼ぶのだろう
母は
今も悔やんでいる
父が逝き
毎日
毎日
こんなにも悲しいのに

泣けないのはなぜだろう、


私もそうだ
父の
いるべきそのあたり

ふすまを背にした
低い食卓
 ....
交差点を右に曲がって
2つ目の信号を左折するとおおよそ500メートル先に
ローソンがあるのでそこをipodに上書きされ
ピチカートがブラボーブラボーいうので乗るはずじゃなかった高速道路を東京方面 ....
ぴしぴしと波打つ様な雨
大きなツリーから
延びた電飾に絡まりぶら下がる星
風に揺れている

昼間の電飾は滑稽だ
雨に濡れ風に揺れればなおさら
揺るがない憩い
揺るぎ無い寂しさ

人 ....
てぶくろ。モッズコート。
猫色の毛。革製品。
なんでもいい。あったかいもの。
骨の芯がやわらぐように、ラベンダー、ローズ、花梨、スーッとする匂い。甘く拡がる匂い。
アロマ。揺らぐほのお。
静 ....
雨がまず髪を染め
くたびれた道を舗装する
雨が黒いのか
眼差しが閉じているのか
景色が見えない



落ちてきたのは塗料だろうか
コーラだろうか
アスファルトが溶け
鼻につく
 ....
{画像=071212001810.jpg}

光は雲に映り
雲は流れ
流れ
雲は流れ
青に映す秋の心


光は映す
影の薄い秋の想い
影は足元から指先へ繋がり
遠く千葉港に貿易 ....
「お母さんは私よりもあんたのが可愛いのよ」

今年で25になる姉から、こんなメールが届いた。
あまりにひどい頭痛がしたので、返事をしないまま放置して、2週間になる。
そのまま、姉からは何の音沙 ....
ほんものだと
ありがたがって食べていたら
とんだ偽物だった

ほんものだと
ありがたがって鑑賞していたら
とんだ贋作だった

う〜ん、良くあるはなしだよね
テレビを付けてみれば
に ....
さくらんぼは、大塚愛の。

晩ご飯の残りは、ポチの。

物理の4点のテストは、田中君の。

ピカチュウは、サトシの。

大相撲初場所の優勝賞金は、白鵬の。

めざましテ ....
言葉がなければ考えることはできないなんて、大嘘だ。
誰かに見える形で考えを伝えるツールとして、言葉があるだけ。
言葉は思考を変換するツールとして最も優れているが、思考は言語では行われない。
思考 ....
前足をつかい
口をつかい
つぶさないように
犬はみかんをじょうずにころがします
わたしがきれいにむいて
ひとふさ食べさせてやると
犬はすっぱそうな顔をして吐きだしました
しかし犬は段ボー ....
朝がわたしを起こす
光の言いなりに顔を洗ってそれから
わたしは適当な時間が来るまで時間を潰そうとしている

適当な時間
適当な時間
適当な時間

被害者Aが言った
被害者Bが言っ ....
フワッと浮いて 空を遊び

パチンと弾けてそれっきり

後にはなにも残らない



僕が抱えている不安など

たぶん 

そんなものなのかもしれない
ジャズアンドブルースはムードなんだよ
たばこの煙を吐き出しながら
あのひとは言った

ちょっと吸い過ぎなんですけど

その背景に何があろうとも
あったとしても
そんなものとは切り離され ....

みずいろのさかなを
凍ったうみで
凍ったうみの
その下で泳がせている

気泡の、結晶
つめたい手
掬うことのない
うたがう事もないさ
たとえばわたしたち
ストレスにまかせて
 ....
失恋を、しました。
4月からずっと気になっていたあのひと、
2月に結婚するらしい。

失恋を、しました。
飲み会ではいつも彼女はいないって言ってたのに
1年以上付き合ってたみたい。
 ....
幾度も、なんども
夢から覚めると右手にアクセルの感覚と
四天王寺から日本橋へ車線変更
遠く、象の鳴き声を聞くのです
松屋町筋へ曲がるという
思い出のような物語はいりません
ビル風に吹かれて ....
曼珠沙華、燃えて燃えてなお夢の中

オホーツク海を目指した鰯かな

撫子の可憐を食む羽虫達よ

うろこ雲幼き日に見た水彩画

流れゆく、うろこ雲さえ息を止め

アロワナに憧れたんだ ....
運ばれてゆく
ものがたりについて
ずっと聴けずにいたことを
ようやく受け取ったのは
はやすぎた夏、の
たてがみ辺りの
なごり風


 眠る、ということが
 どれほどの守りで ....
白空のヒビは街路樹の冷たい手 聞け言の葉の声をココロで


外套の襟をかすめる単音のグロリア今宵は木枯らしのイヴ
         (2007・9・19)

突風に流されてきた雷がうちの庭に落ちた
しばらく前から庭に住み着いていた、
愛らしい雨蛙が焦げてしまった
咲き始めていた萩の花も散ってしまった
 ....
妹が嫁に行くのですよ

あれは妹が3歳ぐらいのことだったか
サンタクロースがやってきたとき
母にしがみついて 泣きじゃくってた あの娘が 嫁に行くのですよ

「幸せにしてもらえよ」と言 ....
追ってはいけないと
心にブレーキをかけたら
《恋しい》気持ちが加速するから

いいのこれで
すでに美化され
あとは風化を待つばかり

きらきらと
はらはらと
想うは私、一人でも
 ....
雨の中を
1人で
立っている

ずぶぬれになるまで
家に帰らず
雨の中をひとり
立っていた

あいつと
別れたから
あいつに
ふられたから

わたしのこと
真剣に
考え ....
天使はやさしすぎたので
天国に連れて行かれました
その意味がわからない
一匹の猫は
黒い海を見ながら考えていました
お母さんのことを考えていました
お母さんは天使のようなおひとだった
そ ....
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