走り書きをしてしまうほど









暖かかった朝も 気づけば上着を着る冷たさになった

昨日の心地よさと
君との出会いとは
コーヒーのような嘘だった そう言われてる ....
子どもだったあの頃
放課後みんなと遊んでた
空が赤くなる頃
もう帰らなくちゃと
誰かが言い始め
その日が終わるものだった

一人で家に向かうその道で
夕焼けがやたらとまぶしかったけど
 ....
金木犀の
金木犀の
花の陰が
心にはらり、落ちてゆく
この道は
この道は
いつに辿ってきたのでしょう

金木犀の
金木犀の
花の香は
昔にかよう
消えかけた
面影一つ ....
蒸気機関車は白い煙を吐き
山間に入つて行つた
当初は白煙もにじみ
汽笛も木霊して
ああ あの辺りを喘いで行くな
と安心させたが
程なく それもなりを潜めて
山は静まり返り
もう蒸気 ....
好きな歌の
詞の
しらないところを
ら・ら・ら
ごまかして
はにかんで
ついでに風を舐めて
ら・ら・ら、で
詞のしらないところを
ごまかすみたいな人生だったと
でたらめにうそぶいた ....
  
  
  
  良いウタを
  書きたいと思う時
  
  ウタが
  どうしても
  書けなくなったり
  
  ウタが
  浮かばないと思った時は
  
  
  ....
昨日の夜
ちゃんと確認すればよかった
空っぽのランドセル
学校に着いてから
気がついた
空っぽのランドセル

歩いている途中でも
軽いとわかっていたけれど
今日は体育の授業が多いから ....
夕闇の
あの色が好きです
切なさをひとつぶ
いとおしさを一粒
弄んでは
つぶすたびに
広がってゆく葡萄色

甘いあまいのは
街の匂い
あなたとはぐれた
秋の匂い

五 ....
 
 鈴虫鳴くは秋の風情 

 戸惑いのなかで耳澄ます
 
 慣れつつあるも不甲斐ない

 一人の時間に埋没し

 ときめくことなどないけれど

 嵐のような 日々は過ぎ
 ....
終わりなんてない

始まってもいなかったんだから
始まらないものは終わりもしない



そうでしょう?
始まってるなんて思っていたのは
きっと「私」だけ




 ....
春のおだやかな日溜りの中
土のにおいがわかりますか

春の息吹で
緑の香りに隠れた
土のにおいがわかりますか

あなたが今
しあわせを感じずに
春をむかえているのなら
この土のにお ....
まだ9月が始まったばかりなのに
「サンタクロースがやってきたよ」
と、ばあちゃんが言った

耳をすませば

りーん
りーん

鈴虫の鳴き声

りーん
りーん

サンタクロー ....
A には ○ が正解に見えていた 
B には △ が正解に見えていた 

お互いは{ルビ頑=かたく}なに抱えたバケツから 
激しく水をかけあっていた 


ずぶ濡れなふたりの間に 
両 ....
おふろあがりのひとときは

足のゆびまでいつくしむ

ひるまは こころの ひとさしゆびが

いろんな人を指差してしまうけど



おふろあがりのひとときだけは

あしのゆびまで ....
電車の中で、野菜ジュースを飲み終えて 
空になったペットボトルを、足元に置いた。 

駅に着いて、立ち上がると
すっかり忘れていたペットボトルを蹴飛ばして、
灰色の床をからから転がった。 
 ....
仕事から家に帰宅して
「ただいま」
と言ったら
「おかえり」
と昨日の自分が出てきた

相手の自分はいたって冷静
ものすごく驚いている自分だが
自分が落ち着いているので
自分も平静さ ....
口紅の色ほどよくて春の雨土はつち色水はみず色 あなたは白紙の予定帳をめくり続ける









物凄いスピードで 猛然とめくり続ける









「何か楽しいことが書いてあるんじゃ ....
ネイルのはげた爪のまま 電車になんて乗れない
寝起きみたいな眠い目のまま 学校になんて行けない
洗いざらしの髪のまま 颯爽となんて歩けない
適当に選んだ服のまま 恋なんてできない

そん ....
いつも一緒にいた
きずかないうちに
近くにいること
当たり前になってた
でもね・・・
もし・・・いなくなったら
きっとすごく落ち込んで
立っていられなくて・・・
さようならを言うことを ....
わたしは
夏を追いかけて
川辺に花火を見に来たはずなのに
自分を満たしに来た事に気づいた


{引用=
 父は昔
 子供と出かけるより
 自分のお店で働く事に熱心だった。
 うちの ....
真っ白な紙を前に途方に暮れている
昔なら何も迷わずに
筆いっぱいに色とりどりの絵の具を染み込ませ
描きなぐったのに違いない
誰のことも考えることなく
自分というものをもって
確かに楽しかっ ....
冬の風が
冷たく街を冷やしていく
人けのない夜の風俗街

ぽん引きたちは
厚いコートの襟を立て
北風から身を守りながら
ポケットに突っ込んだ手で
何をつかもうとしているのだろう ....
行基さんでの
待ち合わせは飽きたので
采女神社でって
君がいうから
僕は池をぐるりと歩いて
時計回りで君を待って

興福寺の夕暮れに
見上げると
和紙に漉かれた
六分の月

君 ....
いろんなことがあったね
君が二度と目覚めなくなるまでに
最初に聴いたのは「十七歳の地図」だった
レコードに針を落としたとき
魂の叫びが僕を打ちのめした
鳥肌が立って背筋がゾクゾクし ....
 あなたの瞳に映っている森が

 あまりにも美しく澄んでいたから

 僕はあなたの瞳を押し開いて

 中へ入っていった

 あなたは目の前にいた僕を見失って

 慌てふためいている ....
 真昼の田舎道に

 裸電球がひとつ

 ぽつんと灯っていた



 こんなところに

 こんなものをぶら下げた奴は誰だ!

 裸電球は

 太陽と競うようについてい ....
一人で行った交通科学館からの帰り道
環状線で小学生の僕は
財布を落とした

鶴橋駅の連絡改札は
近鉄線の切符が必要で
連絡切符を買っていなかった僕は
家に帰れない

途方に暮れる僕に ....
街よりも少し高く
空よりもずっと低い
僕はここにいます

街には今日も
ひとりきりがひしめいていました

あなたがはぐれているのは
海です

僕がきらきらの粒を
あなたのため ....
出来ることなら


愛は永遠が良い
痛みは ちくり だけがいい
悲しみは洗い流せれば良い
笑うのはあなたと一緒がいい


リストカットならもうやめたい
夜の明ける色を信じていたい
 ....
kazさんのおすすめリスト(1581)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
走り書きをしてしまうほど- 哀音自由詩1*06-10-2
子どもの頃の夕焼けは- ぽえむ君自由詩17*06-9-30
金木犀- Rin K自由詩27*06-9-30
山間- 杉菜 晃自由詩8*06-9-27
ら・ら・ら- たいにぃ ...自由詩106-9-25
【_ホントウノウタ_】- 豊嶋祐匠未詩・独白1*06-9-24
空っぽのランドセル- ぽえむ君自由詩9*06-9-22
葡萄色の- Rin K自由詩35*06-9-18
後悔のない道- 山崎 風 ...自由詩206-9-15
始まり- 桐野晴自由詩106-9-13
_大_地- 沢村 俊 ...自由詩706-9-10
秋のジングルベル- 壺内モモ ...自由詩5*06-9-9
○_=_△- 服部 剛自由詩5*06-9-6
ひとささんゆびたちへ- るるりら自由詩1206-9-3
無言の背中- 服部 剛自由詩6*06-8-29
扉を開けたら昨日の自分がいた- ぽえむ君自由詩11*06-8-25
春の雨- A-29短歌3*06-8-24
『not_found_お探しのページは見つかりません』- しろいぬ自由詩106-8-22
美意識- 蒼依自由詩106-8-12
親友- 黒花自由詩1*06-8-11
サティスファイ_ミィ- さくらほ自由詩18*06-8-3
白紙- 暗闇れも ...自由詩5*06-7-31
_街- 沢村 俊 ...自由詩406-6-27
駅・近鉄奈良_〜猿沢あたり- たりぽん ...自由詩9*06-6-10
尾崎君への手紙- ジム・プ ...自由詩6*06-6-4
深く森の中へ- 杉菜 晃自由詩12*06-5-31
裸電球- 杉菜 晃自由詩5*06-5-28
駅・鶴橋- たりぽん ...自由詩17*06-5-18
ヴィーナス・ブリッジ- Rin K自由詩12*06-5-17
肖像画- 明日殻笑 ...自由詩2*06-5-15

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