「アホウ」
「アホウ」と鳴くカラス
青い空に突きでた
電信柱のてっぺんで
僕に言っているかのように
視線を合わせぬその目は
僕を哀れんでいるのか

君に同情されるようじゃ
情け無いば ....
おなかが空いたら

君の笑顔を食べて

満腹なはずなのに

どうしてだか口が淋しい
 
バラバラ散らばった
パズルを繋ぐように
過去‥現在‥未来
ひとつ、ふたつ、と
自分にはめ込んでいく

穏やかに
荒れる必要など無いのに
いつの間にかパズルは壊れている

何度 ....
 
すきと伝えられぬまま
空には星が降りてきて
今日も長い夜は始まる
ため息は言葉の代わり
切なさが胸しめつける
言われぬ想い星に語り
いつか伝わると信じて
夜に封印してしまえば
涙 ....
しりとり・・・

理由はない
いつものこと
戸惑いが
ガラスの心に
鈍く響いた
確かめたくても
もうそこには何も無く
苦悩することしか出来ない
いまはただ
抱き締めて欲しくて
 ....
人は生まれ逝くもの
思いは生まれ逝くもの

命あるのも
そうでないのも
生まれ逝くもの

確かにあるのも
不確かにあるのも
生まれ逝くもの

僕の中で
絶え間無くつづく
営み ....
しゃぼん玉が生まれた時
たくさんの仲間がまわりにあふれていた
陽の光はまぶしく
見るものすべてが新鮮だった
子供たちの手が伸びてきて
仲間のいくつかがぱちんと弾けた
悲しかったけれど
 ....
ネギを買いそびれて
僕たちはネギの話ばかりしていた
こんなに真剣にネギの話をしたのは
何年ぶりだろう、なんて

今でもネギを見ると
あの日のことを思い出す
だから僕は
ネギを食べなくな ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
彼女はびしょびしょに濡れた服を着て
この服いいでしょ
といった

ぼくは濡れてるから着替えた方がいいって
いったけど
彼女はそのうち乾くから平気だよと
まったく気にしていなかった

 ....
kazさんのおすすめリスト(1581)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
阿呆の空- LEO自由詩5*04-11-30
おなかが空いた- LEO自由詩9*04-11-29
パズル- LEO自由詩2*04-11-25
100字夜想詩- LEO自由詩3*04-11-23
しりとり- LEO自由詩4*04-11-21
生まれ逝くもの- LEO自由詩6*04-11-18
限界- アンテ自由詩14*04-5-5
ネギ- たもつ自由詩1603-10-30
醤油- たもつ自由詩9203-7-9
ババロア- よだかい ...自由詩1803-4-25

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