すべてのおすすめ
刹那に嘆き
刹那に笑い
刹那に涙し
刹那に恋する
使い終わった
ガラクタの言葉を集めて
ジグゾーパズル
時のトンネル越えて
ここまで来ました
明日へ向う ....
機能が完全に停止した僕の体はすでに
冷たい鉄クズでしかなかった
暖かい物を抱え込んでも変化など
当然のようになかった
毎日流した涙の数は
数えきれないほど積み重 ....
あなたの理想は
わたしの苦痛
あなたはそれを判ろうとはしない
(寝化粧なんて誰がする
腰に手を当て拳を振り上げて
いつから偉くなったのか
わたしには苦痛そのものなのに
(朝は誰だって眠い ....
絶対変わらない。
それがあなたの口癖
私への想い
あなたは真剣な眼差しでわたしに誓った
時に笑顔で
時に泣き顔で。
私はほんとに幸せものだ。
....
1
寒さが沸騰する河岸に、沿って、あなたの病棟は佇む。
粉々に砕けた硝子で、鏤めている実像が、
剃刀のような冷たい乳房のうえに置かれる、
吊るされた楽園。
顔のない太陽は ....
お隣の洗濯物も
そのお隣の洗濯物も
そのまたお隣の洗濯物も
ふんわり今日は乾くだろうと
あったかい陽射しに
目を細めずにはいられない
冬だというのに
春の匂いがするのは
あなたの
洗 ....
中目黒。
都会なんか大嫌いで
ましてや渋谷から二駅のこんな駅で
あんたと暮らすこと夢みてたなんて
ほんと論外。
この5年でこんなに苦くなった。
『思い出は美化される』
あの法則はどこ ....
川から流れる清らな音が
侘しさと寂しさを
心に響かせ
山から吹く冷たい風が
静けさと悲しさを
心に染み込ませる
いつもと変わらぬ
その時の景色には
どこか遠い思い出を
蘇らせ ....
たとえ
罪に赤く塗れても、
許しはいつも傍にいてくれる
酷くさむい朝、
遅れて目覚めた僕に
「おはよう。
という、君の柔らかな笑み
テーブルの上のベーコンエッグ
淹れたての ....
寒くなってきたので
言葉のタンスから
言葉のコートを取り出しました
一年ぶりに着る言葉のコート
冷たい北風も
これを着ていれば凍える心配もありません
どこか出かけてみよう
どうせ ....
私の知ってる人たちは
とても丁寧だった
お世話になってる人には
きちんとお礼をのべ 頭を下げて
すべての書類の指示を書き残してたり
そこで どうして泣きわめいてくれなかったのか
ど ....
季節はもう冬支度なのに
たんぽぽの綿毛になるんだと
あなたは言った
過ぎ去った日々を惜しむかのように
ひとびとは
大きな樅の木の下に集いだす
そんな季節に
たんぽぽの綿毛になるんだと
....
動かなければ何もはじまらない
変化を恐れていては何も手に入らない
まず動くこと
結果が吉であれ凶であれ
動いたという事実が励ましてくれる
可 ....
人魚姫に会いに行きました
淀んだ空の下
冷たい雪を両手に伴い
そういえば
冷たい風も吹いていました
最寄りの駅から1キ ....
ロシータっていうおばあちゃんは
サンホアンで一番年取ってて
猫にやさしくて
工房の隣の彼女の家には
いつも猫がたくさんいて
使い物にならないボートが
とまっている
....
僕は明日引越しをする
仕事上の都合で
電車にて
片道わずか一時間半の距離
大げさなもんじゃない
なのに
こんなにも心が寂しいのはなぜだろう
それはきっと
あの少年に会え ....
戦後まもなくだろう、
捨てられたガスマスクが
赤黒い錆を纏って
川の中で佇んでいる
傍らに
まだ新しい
マイルドセブンが沈む
ささくれのある人差し指で
水面に
彼の鼻先に
つぃ、と ....
親愛なる、
あなたさまへ。
あなたは何時の夜も、
肝腎なことをはぐらかされます。
わたくしがどれだけ歯がゆい思いをしているか、
よくご存じのはず。
....
必然だろうが偶然でも出会う運命だったんだ
そして. 哀しいけれどいずれ別れの時が来る
大丈夫. さよならってとても優しい挨拶なの
だってさよならの社章がいっぱいだって事は
....
誰も通らない道端の
枯れ葉が揺れるその場所は
風が自由に向きを変え
空へと戻る交差点
風と風とが巡り会い
互いの全てを確かめて
冷たい空気に温もり添えて
どこからともなく寒いねと ....
雨の中を
迷子の少年が傘を差さずに立っていた
誰かがそばにあったタオルを
子どもに渡してあげた
人のタオルを勝手に使わないで!
持ち主の声がその場に響く
頭を拭き終えていない少年 ....
見えては いなかった...
かっこうの 産声が 森を 編み
絹糸を 伸ばして 進み ながら あおいで いた
どうしようもなく あかるい 双眸の 記憶の 波が
茫漠とした ....
誰もわかってくれないと
思っているのは
誰にでもわかっていることで
誰もがわかっていると
思っていることは
誰もがわかっていない
それでもどこかが
つながっているようで
そのつなが ....
今日より、明日、明後日
舟が古びようと
櫂で水しぶきを描かずにいられない
来週より、来月、来年
からだの影が深まろうと
羅針盤の先を指差さずにいられない
蜃気楼を揺らして
永遠に届かない ....
空が誰かのものであって欲しいと思う
できれば、あなたの
すすき すすき かぜのわだち のこして
あなたがいない世界に
意味がないのではなく
あなたが見捨てたこの世界に
あなたは ....
海はどこ?
と言いながら
あなたの中で果ててゆく
海が見たい
と言いながら
あなたの中で消えてゆく
海に行くわ
と言いながら
あなたの中で力尽く
優しい光の街灯が
石の ....
いくつものカーブを慣れたように
空港まで走るバス
世界をさえぎるような山に囲まれ
小さな集落を過ぎれば
また同じ景色が流れる
赤い絵の具をこぼしたような山
人はそれを美しいと言う
低 ....
旅先の田舎のベンチで
君の名前を見つけたよ
夏子
いつたい誰が 断りもなしに
君の名前を書きつけたりしたんだ
(こんな色褪せた おんぼろベンチの
背凭れに 乱暴な稚拙な字で ....
柵の外には自由が溢れているのに
何故か人は柵の中で生きる
ちょっと跨げば乗り越えられるのに
誰も跨ごうとはしない
自由の身になることを恐れ
しがらみから解き放たれることを拒絶し
狭い柵の中 ....
言えない言葉がある
小石みたいに足元には沢山散らばっていても
こんなに寒い風が吹く夜では
指先の感覚はどこかに飛んでいってしまって
なかなか掴めない
そいつはどうしても言えない
....
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