冬空に手を高くあげて
atsuchan69

たとえ
 罪に赤く塗れても、
許しはいつも傍にいてくれる
 酷くさむい朝、
遅れて目覚めた僕に
 「おはよう。
という、君の柔らかな笑み

 テーブルの上のベーコンエッグ
淹れたてのコーヒーにそそぐ泡泡ミルク

 誰もが正しいはずはない」
  少しだけ散らした
 シナモンの香りを嗅ぎ、
夕べの記憶が舌に混じって
 渇いた苦味をミルクが和らげる

 ウエッジウッドのカップに
小さく 欠けた痕。

 つい昨日まで
僕が壊そうとしたすべてが、
まるで奇跡のように朝をむかえ
光かがやく、大小クリスタルの煌めき
行儀よくキャビネットに収まって
その凛々しさといったら・・・・。

 家を出れば、空を覆うひつじ雲。

 ふと、
 (今日は誰かを
  特別に許してやろう
 と、思った

そうだな、
 「許してやるか

 冬空に手を高くあげて
  望めば、
 ふりそそぐ陽の温み

 そして許しは、すべての人のいつも傍にいる

 僕も人を許そう
             柄でもなく )))

  まあ、いいじゃない。
 「たまにはこういう日もあってさ

とりあえず、今日は一日 怒らないゾ
 (今日だけな








自由詩 冬空に手を高くあげて Copyright atsuchan69 2006-11-22 17:32:46
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