すべてのおすすめ
居酒屋でくだ巻くサラリーマン
愚痴に侵されそうになってるよ
深夜のスタバにたむろってる大学生
さて未来は見えないのか見ないのか
爆音たてて走り去ってくバイクの群れ
自分と向き合うこと ....
世界を敵にまわしても
みんなに憎まれてしまっても
あたしはあなたをまもります
そのためだけに、生きていきます
揺れないブランコ
涙が流れても
明日が来るってわかっていた
いつも、苦しい方ばかり選んで生きてきた
この苦しみも、未来のかてとなるのかな
矛盾と疑問の中で
今日も私は足掻いている
....
リルケはトルストイの家を訪ねた。
彼の家は、家庭紛争の最中であった。
( 伯爵は、握った杖を叩きつけ・・・
眉を{ルビ顰=しか}めて玄関へと歩いて来るトルストイ。
リルケの肩に手を ....
わたしもあなたの足下のずっと下の天高く あの星から見ている
望遠鏡で眺めると すーっと消えて いなくなる
たまに いらなくなった誰かの溜息が
こつっとこめかみにぶつかって 痛みはすーっと ....
展示された日々にひとつひとつ形をあたえてゆくと、球のまざった菱形がひとつだけ余ってしまう。菱形は情念に光の島を落として、情念は菱形を斜めに転調させる。君はこの菱形に所有されていたのか。
君の肺は ....
今年も古い母屋の軒先に
つがいの燕が巣作りしました
生まれたての可愛い雛たちは
親鳥の帰りをひたすら待っていて
精一杯の幼い首を伸ばして
甘えたような鳴き声あげている
(なんだか可愛いな
....
鳴き声を発するものは
こちら側に
くるだろう
彼岸は此岸
此岸が彼岸に
いつもなり得る
凛凛と
ぼくらはいつでも
立っているだろう
餓つえて流す
汗も涙も滴るとして
平和より ....
青い青いテニスコートの結び目が
ほどける
1セット
2セット
3セット
スパン・・・ スパン・・・
と空気を切る音
その断面はゼリーのようにゆる ....
水のあぶくが上り
木々の青が落ち着かせる
空気が美味しい
虫たちの声
わだちの上を自転車で
走る。
輪投げの中に玉を
落とす。
カトマンズはどこの首都!
ネパールでしょう。
....
浅い呼吸
その合間に聞こえる喘ぎ
彼女は今灰になろうとしている。
はぁはぁ、
ゼイゼイ、
あーうー
声に反応してくれているのか
私達を感じてくれているのか
閉じられた虚ろな目か ....
あの頃は
生まれたばかりの気分でいたけれど
あの頃の僕は
生まれてさえいなかったのだと
思う
もしかすると
こんな僕も
未だ知らないところで同じように
恥ずかしそうに
解ける ....
僕の職場には黒猫さんがいた
黒猫さんの本当の名前は町田さんというのだけれど
何故だか誰もが黒猫さんと呼んでいた
僕はどうして黒猫さんが黒猫さんと呼ばれているのか知りたくて
社内の先輩た ....
空耳のどしゃぶり
ガード下にこだまする
立ち止まる黒猫の
瞳はブラックホール
目が合えば僕は
吸い込まれていく
夜を開く赤のカーテン
その向こうへ黒猫は走り出す
加 ....
ぼくは詩を書きたい
小さな始まりはやがて
大きな成果へと結びつく
今日もまた
朝の散歩をしていると
貝の化石に出会いました
海が遠いこの地は
その昔
遠く浅い海だった
....
太陽が傾いであんな所へ落つこちようとしてゐる。
鞄の中にカメラを六機忍ばせて。
愛しき貴方の掌には浮き上がるポラロイド写真。
写真を振つてはゐけないよ。
現実が掻き混ぜるスウプ ....
僕はその日ひたすら歩くことにした
僕はその日違う人生に挑むことにした
いつも目に入るのは
たくさんの人と一緒に見る
何もかもがまざり合った
灰色のもの
でも今日は違った
緑と時間 ....
君は泣く
ときにさめざめと
ときにしくしくと
ときにはげしくも
僕は泣く
ときに声を上げず
ときに涙も流さず
ときに音もたてず
心が泣く
....
なつは名のみのあめばかり
紫陽花は爛漫に咲きほこり
つゆの雫をぽとり、ぽとり
樹々の緑も色濃く、ゆるり
夏はまだだと雨降り積もり
あなたの
うた
が
好きです
少しだけ
悲しくて
でも
どこか
強くて
消えてしまった
あなたの
こえ
機械からしか
聞こ ....
ぼくは詩を書きたい
人は知らず知らずのうちに
小さな宝物を多く抱えこむ
今日もまた
朝の散歩をしていると
野に咲く花に出会いました
心の中でその花を抱え
純白な心に赤が染 ....
つらい、と叫ぶ人だけがつらいのではない
うれしい、と微笑む人が本当に満たされているわけではない
すき、と言う人がいつまでもそばにいてくれる保証はない
きらい、と背を向ける人が常に素直なわけではな ....
新月から満月へ
大きな海を渡り
透き通る手首は
あと一歩のところで踵を返す
誰も彼もが帰ってしまった
絵画の中でただ
揺れる
存在感 ....
《お気に入り》
っていうのは、
一体どういう位置関係なのだろうか」と
一昨日の三限目から
ずぅっと、
悩んでいます
曖昧さが愛しくて
不完全さが憂鬱で
もどかしさは
白鷺の歩みの ....
とどかなかった、星の下
遠雷の近づいてくる夕べ
雲がますます色をなくし
このからだの重さに形をなくし
響くのは指先の細くなぞる唇の遠い約束
の紅さ
ずっと忘れずにいたのは
鮮やかに流れて ....
能登半島いなかまち
まちの中心ながれるみそぎ川
昼間も夜間もあたりはガラガラで
ときどき橋ゆく背中が
シュールに映る
郊外店にぎやかなれど
夜になればまちなか赤提灯
海女が干物を炉端 ....
薄情者
今の自分は当にソレ。
大事な人が弱っていく最中、
私は陽気に笑い歌っている。
大事な人が弱っていく最中、
私は物語の登場人物に涙を流す。
大事な人 ....
寒寒しげに 女が 立っていた
六月の 小雨が 女に 施しを
六月の 案山子が 女に 恵みを
共に 嵐の 最中へと 誘いこむ
ともし火が でぃろでぃろと
騒ぎ出す頃
女は 何も言わない
....
懐かしい顔がそこにあった
見慣れた君の横顔
かわいいタレ目
すっとした鼻
小さな口
全てが愛しくて
ボクはまた君を忘れられなくなる
「久しぶり」の言葉をきっかけに
昔話は始まっ ....
ジョニーの本名は青木イサオだが
もちろんゴルファーではなかった
革ジャンは合皮だが
アメ横で買ったわけでもなかった
初めての給料で輸入雑貨屋へいき
ブリキの看板を買ってきた
SUMMER ....
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