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灰色の日
カエルのせわしい声が
遠くからも近くからも
響いてくる
やりたいことをやろうか
やめようか
心が迷ってしまう日

銀色の日
車の通る小さな音が
遠くからも近くからも
大 ....
いくつかの橋が
思い出せないでいる
名前を覚えなかった川の
こちらとあちらを
思い出せないかたちで
きっといまもつないでいる

完全なものが美しいと
君は言うけれど
不完全なものは
 ....
高速道路の横で

光ネオンに包まれうたた寝している

行き交う車をかすりながら

ゆっくりと歩き出す

飛び立つ鶴の群

湖には立ち止まるほど遠くにじむ

髑髏のパ ....
繰り返すことが日課になっています
歯並びはがたがたになってしまいました
またたくまに
バリボリ暇を潰している毎日です
遊びたいと思っていたんだけれど
叶いそうにありません
しょうがないです ....
{ルビ石仏=せきぶつ}のこけむした肌が
しゃんわりと日に照らされて
青く反射している真昼すぎ
山山は遠く波打って青白くかすんでいる
地際にひとり
うっすらと真っすぐに立つからだ
ポシェット ....
面影はなくなったのだ
そこにはたらくちからを
しばらく考えもする
不条理ではない 赤い血だもの

とくべつはひかりを放ちながら
平楽のなか 潤いはかぜだったか
中核にむかい やが ....
来る日も来る日も
欲しいだけの陽は降り注ぎ
水の恵みも充分受けてはゐたが
代はり映えのしない日々に
嫌気がさして
葉叢のなかの一枚が
ある日 ひらりと裏返つた

―決して気紛れでは ....
{引用=


一、ヘヴンズ・ヒル

枯れることなく
花の咲きみだれても
それは
開くことをしない
閉じられたままの
かなしみの
すそ

風が
つねに優しいならば
怯えるこ ....
あらしの余波だろうか
はたまた 世間のしがらみだろうか
木枯らしが 落ち葉といっしょに
チリと涙 芥とおもいまで まきあげて
足早に歩いていくコートをくすぐっていった
そして 今 スコー ....
湖面に幽かな波紋をのこして沈む
かたちなき夜の杖が
 ことばもなく

彷徨う声の虚しさに散らばる
 沈黙の
  ただ拡がるばかりの濡羽色の森は、
   音もなくざわめき
    漂う、 ....
わたしのくびれを
無数の星砂がくぐりぬけ
今か今かと
あの人からの着信を待つ
動脈に溜まり過ぎた
星砂で
浮腫んだ下半身は辛いから
壁際でくるり
倒立でもしてみる
静脈を辿る星砂の勢 ....
    1 追憶の街

(そこを曲がると目的地だ。
(たくさんのヒヤシンスの花が僕たちを見ている。
(そう、あの青い塔のある丘まで競争だ。
(君の長い髪がそよかぜにのって
(春を歌っている ....
朝日とともに歩き出す
進まなければ進めない
何かを求めるわけではなく
求める何かがあるのだから
今日という日が近くなる

お昼になって立ち止まり
進んだ道と進む道が同じ距離
何かを見つ ....
まどろみながら見る夢は
いつもモノクロだけれど
秋に見る夢は
どこか赤く
風を感じるたびに
黄色が揺れ
白くなってゆく

何を見ているのか
理解の外に消えるけれど
ほのかな色が
 ....
春まだ浅い朝に摘んできた
ルビー色の甘酸っぱい宝石
籠をいっぱいにするより先に
ちっちゃな指と口の周りを
真っ赤にしてた
そんな美味しい歓声に
真っ白な砂糖をたっぷりかぶせて
ホウロ ....
雨が降り続く秋の中で
公園のベンチは
誰も腰かけないまま
しっとりと濡れてゆく
何もない無の空間に
わずか一瞬だけ
背もたれにスズメが立ち止まる

雨が降り続く秋の中で
公園のブラン ....
銀色の風が
大地を鳴らしながら
通り過ぎてゆく

その音は
眠っていた自分の何かを
覚まさせ
体内を駆け巡る

灰色の雲が
大空を渡りながら
広がってゆく

その塊は
横た ....
深く透き通るマリンブルー
淋しいとき 悲しいとき
涙はどこへ行くのでしょうか
海の奥底に沈んでいる
私の心は宝箱の中
涙の泡に包まれて
静かに息をしているのです
 
 街灯ともる裏通りを一人で歩けば
 時折窓越しに明かりが灯る部屋がある
 それぞれの生き様
 それぞれのステージ
 
 未来に向けて蓄える夜の宴
 近づいてはならぬサンクチュアリ
 ....
     夢はまっくらだった

     時折水面が光る

     あぁ、川だ

     笹が沈みきれず、流されてゆく

     ・・・短冊になにを書いただろうか

   ....
君がそれをわからない
と言ってしまうことは
とても簡単なこと
でも
誰かが君にそれを
わからせようとする人がいることを
君はわからない

君がそれをやらない
と言ってしまうことは
 ....
どんなに難しい本を読んでいたとしても
喜怒哀楽
たった4文字に人のこころは捕われて
(それってほんとだよ
いつになったら大人になれるのかな
つまらないことに腹を立て
投げつけたことばの痛み ....
子供の頃は
船乗りになりたかった
世界中を旅して
冒険して
人食い人種にとらわれて
奇跡の脱出
漂流して
魚食べて生きて
雨を集めて
さめを殺して
奇跡 ....
服を脱ぎ捨てながら
でもそれはなんだか恥ずかしくて
でも人間だから好きあってるから
服を脱ぎすてながら走る

それはチューリップで
色とりどりのチューリップで
 ....
あいにくの空からきたよ
あいにくどこも擦りむいてない

いつもきれいにしてるから
ペロペロキャンディーもちゃんと手の中に
この空もまだうずまきの中に

でもこの道はもう夜だから
目が回 ....
  他のだれかに抱かれ
  絹の光沢につつまれて蠢く
  薔薇色に火照る肌に
 美しく焼かれる、愛の痛み

 「僕が別の彼女とキスしても怒らないだろ?
  可哀想なあいつを慰めておやりよ、 ....
{ルビ滑稽=こっけい}な自分の姿を{ルビ罵=ののし}られ 
哀しい気持で歩いてた 

帰って来た家の門の 
足元に置かれた 
ハロウィンの{ルビ南瓜=かぼちゃ} 

皮をくりぬいて 
 ....
風が吹いている
この胸をくすぐるように
どこか時の蒼い彼方から
やわらかなレースのカーテンを抜けて
あなたは夜へと駆け出してゆく
裸のつま先で踊るピエレット
夜露に濡れた草を踏みしめて
 ....
丸い時計の秒針が
一つ一つ時を刻んでゆく
どの一秒も同じ時間

その一秒の中に
綺麗に染まった紅葉の林を
歩いている自分がいる

その一秒の中に
ありがとう
と言われる自分がいる
 ....
雨が降つてゐる
黄色地にピンクの花を咲かせた
美しい傘の乙女が行く


雨は 
乙女の傘に弾けるときだけ
ぱつと明るく輝く


車道を車がきて 
泥水を撥ね上げる
乙女は傘を盾 ....
Rin Kさんの自由詩おすすめリスト(2447)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
色の日- ぽえむ君自由詩9*06-10-27
沈下橋- たりぽん ...自由詩17*06-10-27
幻想夢の奥底に- こめ自由詩1406-10-26
実験は繰り返しやらなければならないという診断書より- アサリナ自由詩9*06-10-26
幾年(いくとせ)- こしごえ自由詩12*06-10-26
殤心- キメラ自由詩306-10-25
気紛れではなしに- 杉菜 晃自由詩15*06-10-25
小詩集【招かれざる客をあばく夕べの招待状】- 千波 一 ...自由詩15*06-10-25
*あしおと*- かおる自由詩13*06-10-25
水底の杖- atsuchan69自由詩6*06-10-25
ときめくと言うこと- 恋月 ぴ ...自由詩23*06-10-25
三つの街—浮遊する断片- 前田ふむ ...自由詩18*06-10-24
明日という日が近くなる- ぽえむ君自由詩6*06-10-24
秋に見る夢は- ぽえむ君自由詩8*06-10-24
*苺ジャム幻想*- かおる自由詩10*06-10-24
雨が降り続く秋の中で- ぽえむ君自由詩16*06-10-23
銀色の風- ぽえむ君自由詩7*06-10-23
- 未有花自由詩8*06-10-23
土星から放つ紙飛行機- 山崎 風 ...自由詩706-10-23
創書日和「流」_たどりついた- 逢坂桜自由詩6*06-10-22
それでも君は生きてゆける- ぽえむ君自由詩6*06-10-22
残り物の詩(うた)- 恋月 ぴ ...自由詩29*06-10-21
船乗り- 水在らあ ...自由詩34*06-10-21
お花畑- 水在らあ ...自由詩20*06-10-21
あいにくの空- アサリナ自由詩5*06-10-21
ポリアモリー- atsuchan69自由詩5*06-10-20
ハロウィンの南瓜_- 服部 剛自由詩15*06-10-20
白いドレスの夜- 石瀬琳々自由詩13*06-10-20
その一秒の中に- ぽえむ君自由詩7*06-10-20
乙女の傘- 杉菜 晃自由詩6*06-10-20

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