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夢は 走る

清らかに 鮮やかに
初々しく 若さにまかせ
たくましく 力強く
加速度を上げていき
速く 速く
地球を 一秒間に 七まわり半の
スピードで やがて
夢は  ....
 トキメキを求める 浮ついてる まいらいふ
 ドキドキを求める 刺激好きな まいわいふ

 あいのぅ ゆのぅ 苔の生えぬ希望
 あのぅ そのぅ 下手をすれば死亡

 愛人の刃物が光れば
 ....
■ 忘れてしまうのと封じるのとは違うと思わない?

■ 一度会えば不安は消えるなんて今思えばそれはあなたのただのエゴだわ

■ 他者を攻撃する事でしか自分を守れないのこんな私をどうか許して ....
おんなとして
うまれたわたしが
わたしをうもうと
はらをきめたせつなに
あなたはけっしてふれえぬでしょう
このはらのおくにはいりこめたとしても
あなたのなかでわたしはきえて
いろづいたこ ....
静かな静かな夕暮れに
光の翼が舞い降りる
晴れた日の夕暮れにしか
現れないその翼は
大きなビルをいくつも
すっぽりと翼の中に入れてゆく
やがて翼は
だんだん小さくなってゆき
夜の中へと ....
ねえ、ねえ、ねえ、

ねえってば

こんな感じに甘えたのは
あなただけ

生きることの大切さと
初夏の清清しさを教えてくれた
忘れられない優しい笑顔

こねこのように
ベッドの ....
ピンクの透明なライターを
すかして落ちる電球の光は
穏やかな菱形にゆれていて
口をあけてすごした何百回の夜を
あくびなみだのふるえにも似て
思い出させた
夜の路地を行く人々は
人々
だ ....
今生きている事に感謝しよう

今日生き抜けた事に感謝しよう

今日食事にありつけた事に感謝しよう

誰かに愛されている事に感謝しよう

手助けしてくれる友達に感謝しよう

 ....
渇いた瀝青の道に散る
ジュエリーの煌きと渦をえがく黒髪
鉛の銃弾は、みごと額を貫通し
――鮮血を枕に眠るオフェーリア。

たぶん、昨日。
黒いシークィンのトップが視線を浴びて
胸元のゴー ....
風が、やんだ

鳥の声を探して
下草に濡れたのは
迷い込んだ足と
慰めの小さな青い花

遠ざかっていた場所へ
私を誘う手は
湿っていて
それでいて
優しいから
触れたところから ....
 おぼろげに見え隠れする夢の欠片
 綱渡りしながら捕まえていく

 流れ弾に当たる
 宝くじははずれる

 アスファルトに落とした視線を
 夜の透明な星空に浮かばせる

 何度も ....
星 無き夜にも 日は昇る

日 無き昼にも 夢昇る

無心で 今日も空を見上げる

そこには

きっと何かが待っている
わたしは今
ここにいるようで
どこにもいない
どこかに属しているけれど
それは名前だけで
その中にわたしはいない

わたしはわたしの居場所を
わたしが探さなければ
わたしにはなれない ....
さくら色の雨が降ると真っ逆さまに春になる

鼻孔をくすぐるみどりの息吹、お腹いっぱい吸う
するとくしゃみ百連発で花粉症勃発
マスクサングラスの完全防備
裸ん坊で日光浴は皮膚癌を恐れて止め ....
気がつくと、渚が後ろにあった

最近やけに足が濡れるなと思っていた矢先のことだった
後ろなど滅多に振り返らないから気がつかなかったけれど
ふと振り向くと、後ろに渚があった
ひたひたと波の打ち ....
 
 かなしさが流れてうつくしくて、あまいような
 そんな感覚ばかりを欲したわけではないのだけれど
 しょうこりも無いととがめられそうな、なにかを掴んでしまいたかった

 、(あなたの持って ....
残虐な貌も一瞬、穏やかな
蒼いヒヤシンスの花に埋もれ
ゼピュロスの風、//そして雷。
 ――ドドンガーガー!

くちづけをし、離れれば「死、
昼も夜なくつづく 愛撫の舌

首筋の、永い ....
むかし、
いやなことがあったりすると
よく近所の公園の砂場に来た
 
いつも靴をぬいで
はだしになって
そっと 冷たい粒にふれた
 
ひんやりとして
きもちよくて
なんだか心が落ち ....
春の海はやわらかい
海と空との
地平線は線ではなく
ぼんやりとしている

春の空はやさしい
山と空との
地平線は線ではなく
崩れた帯のよう

近くで波の音がする
何度も繰り返すも ....
ベストオブにんじん色に選ばれた

「おめでとうございます!!!
あなたは、ベストオブにんじん色に選ばれました!!!」

という電話がかかってきたから間違いはない

学校へ行くと友達が
 ....
夜のアゲハ蝶の行き先は、決まって、
忘れられた夢のなかの王国の紫色の書架がもえている、
焼却炉のなかを通る。
くぐりぬけて、
グローバル・スタンダードのみずが曳航する午後、
雨の遊園地で、イ ....
焼けていくその空は
思ったより高くなかった

天に伸ばした手が燃え染まる
風が私と空をつなぎ
とけていく境界線

明け方の雨が露のごとく
草にとどまっている
匂い立つ今 ....
いいとか
わるいとか

みんないろいろ
いうけどさ

きみとぼくは
ただの

はなれていられないだけの
かんけい

またいっしょに
はしゃいでうたおう





 ....
あんなに降っていた桜は
何処へ流れていったのだろう
夜の手がそっと集めて
すこし北の、
山並みを越えたところへ
風に溶かして運んだのだろうか


翠を湛えた葉桜は
それはもう、
ひ ....
もう
どこにも帰れない

そんな気がした夕暮れは
どんなことばも
風にした



 ながれる雲の
 行き先はしらない

 突きとめずにおくことが
 しあわせだとは
 ....
こんな雨の日ほど
きみにあいたい

雨音にココロを重ねていると
なつかしい気持ちが
すっと通り過ぎていくから

こんな日ほど
あいたくなる

多分偶然のふりで
すれ違うこ ....
途切れがちの遠い波音に
あるいは
いつかの風景の肌ざわりに
私は
何を求めていたのか

カンバスは
筆先の触れた瞬間から
額縁にきちきちと収まってしまう
握り込んだ青い爪が
手のひ ....
規則的にしずかに眠らないモーターが
半音階だけその声をあげて
いつの日か再び息づきはじめる時
スキャナーは熊のように鼻をひくつかせ
カウンターは目盛りをゆるやかに揺らし
サーモスタットが ....
元気に
明るく
楽しく
暮らせたら
いいのにな

人を笑わせ
己を笑い
人に頭を下げる
人に馬鹿と言われる
人に陰口を叩かれる。

笑顔がふんわり
心が和む
週休2日は必要 ....
花冷えのころ
すきとおるあおと
ぬくもりをさがしながら
蝶のようにとびたち

風の声をとどけに
あなたの耳で
蕾になって

向日葵のだいたんな喜び
わすれな草のブルー
おしろ ....
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