今朝
ノートを開くと
白紙の上に
規則正しい線が見えた

昨夜
ここに何かを書いた気がしたのだけど

それは
ひどく悲しい
詩だった気がしたのだけれど
 棚が倒れて割れた窓ガラスや試験管
 フラスコやビーカーが床に散乱している
 海水に浸された真綿が入るシャーレが傾いて静まっている
 実験室の椅子にすわるかれの顔をおぼえていない
 ....
燃えろ 

枯れた老人のように

燃えろ

脂身のった中年のように



さよなら

親切

さよなら

思いやり



下降はしない

硬質な平面 ....
{画像=110331225208.jpg}


太陽に手を当てて
陽の光を集めてみる
春の力が
僕の冷たい手のひらに
集まって来て
力が集まって来て


風を肩に当てて
春の音 ....
  二人で
  ふとんをしこう
  最後のニュースが
  かなしい話を終えたなら



  丁寧に
  ふとんをしこう
  僕らを責めたてる
  光たちにつかれたなら

 ....
ジーザス
その掌を十字架に繋ぎ止める
楔の持つ結束力 
ぼくときみ

裏側から向こう側を見つめ返そう
ブラウン管を見つめてる
スクリーンを見つめてる
モニターを見つめてる
ペ ....
北 横殴りの吹雪 
厳しく美しい その事態を 知らない 彼らが
雪原で 凍えながら 夜空を見上げている きみのことを
南 さらさらした柔かな 砂浜の上で サングラス越しに
スクリーンから 眺め ....
無音 やがて そして



銀に回転する木霊を破壊する金の雷鳴
その雷鳴が回転して赤土色の轟鳴となる
その轟鳴が崩壊して土砂のように大地は捻れる

酷い眩暈が頭痛へと直結する
感覚神 ....
ロメオ


プロチアデンが呼んでいる
アモキサンが招いている
コンソールの高台
かびた毛布の洞窟
萎びた雑誌の湿地
乱雑に走るシールドは葦 黄ばんだ紙屑の落葉に絡んでいる
色とりどり ....
ちょうむすびも
おりがみもない

とおいところで
そのこはまだ

だれもしらない
てあそびしてる

おかあさんが
だれかもしらずに
ウマウアカの谷に
春が来たよ お嬢さん
ウマウアカの谷が
歌っているよ お嬢さん

聞きかじったフォルクローレが
頭の中でループする

空を突き刺す白い山脈の彼方から
響いてくる ....
人が行き交う
言葉の波が漂う
お金が交差する
ここもある意味 町だ 息をしている

ヒューマンウォッチング
例えば大阪伊丹行
出発2時間前 搭乗予定客はもうStandby
落ち着かぬ待 ....
もしそれが 性急で短命な安息だろうと

たとえそれが 如何わしい行為と呼ばれようと

決してそれが 確保不能の妄想だろうと

それがぼくにとっての真実ならば

多くのものを犠牲にしても ....
岡ちゃんはフラれた昨日をネタにしてジョークジョークと高笑う
ねじり鉢巻キマってんのにモテねぇじゃんか
あらよっ もいっちょ
ソビエト連邦崩壊しても
コンベアの冷凍サーモン高々と積みあげ
平和 ....
飛びたてるまでの道のりや
速さやあるいは時間というものは
みんな違うのは当然で

途中で滑ってころんでも
飛行機みたいなものじゃないから
僕らの翼は折れたりしない

力学や精密機械のよ ....
私のバイクの鍵には 鈴が付いている
バイクに乗ってない時は
バックに入れているので
バックを動かすと シャリンと鳴る

バイト先にいる猫には 鈴が付いている
お腹が空いてない時は
座 ....
上野の美術館を出た帰り道 
焼芋屋の車が、目に入った。 

財布の懐が寒いので 
「半切りをひとつ」と言い 
小銭三枚をおじさんに手渡す 

紙袋からほっくり顔を出す 
焼芋をかじりな ....
緩やかに
時は
さみしさと
むかいあいながら
深呼吸する
わたしをゆるしてください

そうやって
かつてわたしのかたちをしていた
うろこをはいでゆく

ときにはたてのようにして
じぶんをまもるためにまとっていた
うろこをはいでゆく

そん ....
広島で一番
遠いところが見えるのはどこかときくと
君はちょっと首をかしげながら
「江波山」だねって答える
去年だったかな
それっきり忘れてたけど
遠くが見たいと考えた途端に
君の怪訝な顔 ....
どうしてまだそんな所にいるの?早くこっちへおいでよ
って声をかけられるぐらい、まわりが難無くこなせてしまうことが、なかなかできないのです。
みんなが水溜まりの上を身軽にジャンプして超えていくのをそ ....
雨上がりの夕闇のなか
電線で羽を休める
アンドレ・ブルトンの詩集を見た

  * * * *

足の生えた魚が愛を語り
アルコールの雨が降る
今夜すべては星のように凍えている

  ....
窓から窓へ
夜は動く
夜に夜を重ね
またたく


冬の水の上
羽の羽やまず
午後の双つ穴
昇るはばたき


わたしはわたしに到かない
水彩のまわり道
夕べは ....
曇り空の夕陽は
やけに朱色の粉っぽくて
窓から見える景色が
変にくすんでいます。
日がな一日床に入って
分かりもしない本を読んだり、
他人の不幸の報道を
リバイサンから御裾分けしてもらっ ....
{引用=雨が降っているなかで、きみとのやりとり浮
き上がる。水色の紐であやとり、つないでい
る細い声。たしかにきこえた澄んだ心の内側
で響く、エナジー。明日には見失うなら今す
べてを捨てて ....
その手にあるものを捨てろ
本も紙も筆も何もいらない
その何もない手で視界を塞げ
そうしてみえるものがお前だ
それをじっくりみつめろ
ひな壇の上に並べられた文章も
デフォルメされた自身をゆめ ....
間違いない

これは事実

人工的では無い事実

必然的な自然の末の

人工的では無い事実



視覚と聴覚
やがて陶酔しました
目なんか塩水で保護されています
過保護な ....
何も持っていなくて
でもそれは嘘で
沢山の物を持っていて
でもそれも嘘




人間って一体…





こういう風に吹かれていると


小さな真実が正体を現す

 ....
日曜日の広場で 
バザーをやっていた 

たくさんの子供等が 
小さい手に{ルビ紐=ひも}を握り 
宙に揺れる 
色とりどりの風船達 


  あっ 


立ち止まる若い母と  ....
空に放った矢が雲を引き剥がしてくる、その時刻の塊。一面に熱い空、概念の残像で傷つく。空に入浴する鳥たちは、空の傷から液体の星々を舐め摂る。雲の角度たちに照らされた矢は、角度の海の寝返りで折れて、鳥の影 ....
ジム・プリマスさんのおすすめリスト(1239)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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太陽に手を当てて- beebee自由詩911-3-31
ふとん- 草野春心自由詩9+*11-3-31
エルサレムの売春婦_/_****'99〜'03- 小野 一 ...自由詩3*11-3-30
slide_away_/_****'99〜'03- 小野 一 ...自由詩6*11-3-30
enjoy_the_silence_/_****'04- 小野 一 ...自由詩6*11-3-29
眠れぬ森のロミオ_/_****'01- 小野 一 ...自由詩5*11-3-28
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ソング_・_オブ_・_インディオ- nonya自由詩15*11-3-26
羽田空港第2ターミナル- subaru★自由詩5*11-3-25
走る者として_/_****'91- 小野 一 ...自由詩5*11-3-25
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滑走- ベンジャ ...自由詩311-3-23
鈴の音- Seia自由詩311-3-23
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レイへ- 01自由詩211-2-9
エフユーエヌ〜熱烈な身体〜- レイヴ自由詩5*10-12-17
このひと時に思う事- レイヴ自由詩2*10-12-16
空の何処かに_- 服部 剛自由詩508-10-27
生空- 葉leaf自由詩508-10-26

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