鳥たちのあざ笑うさえずり
何かの象徴のように
そこにいるしかない僕を笑う
鳥たちは羽ばたく
そしてまた明日には戻って来るだろう
いつまでもそこにいる僕を
また笑いに来るだろう  ....
鍵盤を踊る細い指
憂鬱音
絶望音
情熱色の希望音
そして、一瞬の隙間に入り込む無音を
あなたは奏でる
その音にわたしは踊り
狂い、そして切なさに悶える
わたしは音に乗る ....
{画像=070217002346.jpg}
{引用=





静かに淡く
空ゆくものに
虚ろな金具は外れ

風と海のはざまに
夢と現は映る

速い羽を携えた
雲の音は ....
小腹が空いたから冷蔵庫を開けたら
美味しそうなプリンが目に飛び込んできたから
手に取りスプーンで味わっていたら
バスタオルを肩に巻いたあなたが
「プリンはどこ?」って聞いてくるから
「あれな ....
おませでおしゃまなペチカ

今日もお気に入りの白のワンピースで

白い花が満開の花畑に冠を作りに

僕はこっそりその後について行く

たくさんの白い花に囲まれて

綺麗なものだけを ....
天使のような笑顔

鈴のような声

マシュマロのような頬


世界は君を中心に回っている

太陽は君を照らすために昇る

時間は君をより美しくするために進む


君は祝福さ ....
時の{ルビ端尾=はつお}を握り締め

いまだ名もなき{ルビ形=なり}を孕み

音なき音に耳を{ルビ欹=そばだ}て

真空妙有の{ルビ現=うつ}に凪ぐ


深遠に{ルビ籠=こ}む白い背 ....
最近

眠れない日が続いているよ

気付くと空には光が満ちて

鳥達が朝の挨拶


夜は長い

でも

長いようで短い

だって

いろんなことを考えているとね

 ....
七つ下がりの風通り

透かし模様の薄絹に

{ルビ囁=つつめ}く日射が

なだらかに滑り・・・・


{ルビ疾=と}うの昔に置いてきぼりの

ブリキの箱で ひしめく玉が

熱 ....
薄ら{ルビ氷=ひ}染める朝影は

思い焦がれた凍て蝶の

きらと溶け合う

玄冥の{ルビ吐息=いき}―――


砂絵のように脆い心で

{ルビ消=け}残る跡を 思い{ルビ染=し} ....
{ルビ畦=あぜ}に腰掛け{ルビ見和=みな}ぎし先の

{ルビ揺振=ゆたぶ}る木立は

神のやすんば 


紅い雀が{ルビ舞風=まいかぜ}の中

命の際まで飛び翔ける


漏れる ....
赤いおととが ひらひらと

右に左に身をくねり

赤いおべべは誰のため

水に弾けて凛と舞う


するりと冷たい{ルビ玻璃=はり}のなか

くるりと廻って裏返し

{ルビ ....
 すべり落ちてくる嘘の流星
 隙をみせたら舐め尽くされる
 枕元まで行進する藁をも掴む世代
 神経は擦り減り
 悪魔がゲームしている
 深い闇が行き場を遮る
 常に圧力のかかる後頭部
 ....
{ルビ朝凍=あさじみ}の

利休鼠に

朱を刷いて

きと{ルビ誘=おび}かるる

垣の山茶花



暗香に

袂を引かれ

仰ぎ見つ

名残の雪に

 ....
今更贖罪を求めたところで
手遅れだと後悔しているの?
心配しなくても大丈夫
人間は誰も地獄に行かない

心にも無い綺麗事を吐いて
神様の機嫌でも窺っているの?
心配しなくても大丈夫
人 ....
菜の花畑で見る夢の

差しくる日影も目映くて

菜の花畑で見る夢の

{ルビ解=は}つる思い出 風を追う


青陽の影

かげろうの刻

薫り合う間に

{ルビ翔鳥=か ....
一夜の頃
初めてあなたと離れた夜
一人の夜は何か不思議で
夜の音を聞いている間に
過ぎてしまいました

二夜の頃
あなたがいないことに慣れてしまった夜
何をしていいか分か ....
もうひとつの空の下には
空想好きの少女がいた
彼女は瞳の中で
小さな星を育てていて
世界からこぼれるように鳴るメロディーに
詞をつけては歌いながら暮らしていた

詞の中では少女は
 ....
開いてる籠から
出られないでいる
足りないフリして
求め続けてる

優しい誘惑
一度堕ちたとき
すべてが怖くて
ドアをそっと閉めた


分かりやすく
愛して欲しい
複雑に
 ....
みつこ みちこ みつえ みちえ みつよ みちよ 
全国のみっちゃんはご存じと思うが
みっちゃんと呼ばれる限り
必ずその背なに不吉な歌を負わねばならぬ

  ミッチャン ミガツク
  ミッテ ....
ポエムを殺す為に僕等は生まれて来たのだ

街は平和なふりをしているけれど
見捨てられた裏通りから
ギラギラした眼つきで見張ってるんだ
言葉はいつだって駄目なものだけど
それをもっと駄目にす ....
僕は簡単に逃げ出す性格だ。

そして薬を飲んで
簡単に死んでしまったみたい。

気が付けば
真っ白な雲の上だった。

あらら。
マジで死んじゃった。

頭をポリポリかいてると
 ....
お日様にたっぷり干した
ふかふかのお布団くらいの
ホットケーキを焼いて
十匹の虎が走り回ったくらいの
たっぷりのバターをのっけて
お風呂に張ったくらいの
たっぷりのはちみつをかけて
いち ....
高崎駅のロータリーで
道に迷っているおじさんがいた
丁寧に地図を書いてあげたら
お礼一つ言わず走り去っていった

駒形へ向かう電車の中で
携帯で話すおばさんがいた
勇気を出して注意したら ....
具合はどう?
と問い掛けられても
よくわからないのだ
何か喉の奥につかえているようでもあり
ただ疲れているだけのようでもあり
それでいて急に、胸のあたりが苦しくなったりする

こうして
 ....
たまねぎを刻むと涙が出る
それにかこつけて
少し本気で泣いてみる
そうして
矢張りわたしは
要らない子かも知れないと思う
だけど午前の台所は
悲劇ごっこをするには明るすぎるし
誰かを想 ....
見慣れた色 愛していた白の壁紙に 青インクを滴らせた
それも今は夢

貝の骨 散らばった星の砂 瓶詰めになった船型の心
凪にたゆたう 壊れた女神の半身

朝はこない ガーベラは枯れず 壺は ....
アダムとイブが
神様の庭を追われた一週間後
アダムにもしものことがあったとき用に造られた
もう一人の落ちこぼれのアダムは
目を覚ました

神様には
目覚めたときに
優秀な方のアダムがい ....
彼の人に会う日
私は3人の似た人を見た

白いコートの彼の人
今時の服装の彼の人
少し太った彼の人

どれも違う人だったけれど
私は
本当は待ち侘びている自分を
知 ....
恋時雨
闇夜に浮きし
碧き月かな

不義理なお人ね
言うだけ言って
後はお忘れになるんですもの

本当は全て覚えているくせに
なんて
けったいな方でしょう

 ....
ジム・プリマスさんのおすすめリスト(1239)
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