八月六日、ひさしぶりに雨が降り、午後は合羽を着た。気温もさほど高くなく、空調服は着ずに作業した。草刈り作業であったが、この雨降らずの天気で草丈は伸びず、土埃舞うぺんぺん草を刈り取るというレベルだった .... 弱い
自分を
弱いと
認める
ところから始める。ああ
ある人がこう言ってくれた
自分の弱さを自分で認められる人は
ある意味強い人だよ、と

人は変わる
人のこころも変わる
変わら ....
自然公園には干乾びた人々の夢が沢山落葉に埋もれていて今日の俺の漠然とした恐れもそのひとつとして零れ落ちていく、時折灰が降るような音がするのはそいつらが騒いでいるのか、午後は痴呆症の老人の笑みのような幸 .... 午前に怒り狂った、
土砂降り雨の冠水が、
いつの間にか、
みずいろの夏空へとすべて蒸発していて、
まるで、まる顔の笑顔のように膨らみにふくらんだ、
にゅうどう雲、
が、たくさん湧き出ている ....
時の海へ漕ぎだして
ふたりで過去を掬おうか
それはとても冥いのに
きんの粒子は煌めいて
さらさらさらと溢れては
懐かしい木霊を連れてくる

刻の海へ繰り出して
あなたと未来を掴もうか
 ....
部屋の隅に転がった昨日の俺が奇妙な声を上げながら塵になって消えて行く、別に心残りなどあるわけでもなかったし生きながら化ける理由なんてものもあるはずはなかった、けれどそれが例えば俺とはまるで関係の無 .... {ルビ小夜=さよ}、{ルビ小雨=こさめ}降りやまぬ{ルビ埋井=うもれゐ}の{ルビ傍=かた}へ、
{ルビ遠近=をちこち}に{ルビ窪=くぼ}溜まる泥水、泥の水流るる廃庭を

葉から葉へ、葉から葉 ....
お坊様の話を聴く日

もっと大変かと思っていた坐禅

雑念だらけでいいらしい

─蝉が鳴いているなぁ

─ミルク金時が食べたいな

と、私は今、思っている。

それでいいら ....
 空が青い
 一車線道路の縁石で
 鎮座ますコーヒーの空き缶は
 吹きつける生ぬるい風に
 耐えている

 一枚の白紙のような
 灼熱の路面に立っていると
 なにも見えなくなって
 ....
それは本当の音にも聞こえたしこの世のどこでもない場所で鳴っている音にも聞こえた、場所が特定出来ない以上そのどちらかに決めることは出来なかった、だから俺は取り敢えずそれを「そのうちのどこか」という風 .... 痛みに怯えるなよ
敵はどこにいるか
それを見失っているのに気づけ
時は流れを変えたりしない
寿命は主に決まっている
得をするとはどういうことか
自分を効率の歯車へ変えて
死ぬときよく生き ....
 遠くサイレンの聞こえる朝
 会社の広い敷地内にある
 コンビニエンスストアのごみ箱へ
 がらん! 落とし込まれる
 リポビタンD の空き瓶

 心地よい冷気を後にして
 配属先の建屋ま ....
まるで暑い湯がいっきに水に変わるように
夢は弾けて消え失せる

優しく包み込むような幸福感溢れた夢でした
他人を思いやることなど一生ないと思っていたのに
いつのまにか利他の心を学んでいた
 ....
乱雑な狂騒の中で何とかかたちになろうともがいているいくつかのものたち、崩れ落ち翻る一瞬の、つむじ風のような思考がそこら中に牙を立てようとして頭蓋の内側は引っかき傷だらけだ、まるで土葬された人間が土 .... 昔、地球が372日だったころ
1日は21時間で
首長竜がのどかに樹を食んでいた
そのころ私は三葉虫で
上手に化石になる方法を考えていた

バレリーナはグラン・フェッテで地球を廻す

あ ....
どこまで行ってもきっと同じなのに
なぜ僕たちは止まれないのだろう
目を閉じて耳を澄ましてる
波の音がきれいだった

僕たちは

ここにいるよ
ここにいるよ
いつまでも
終わらない夢 ....
 駅から出るとバスターミナルを
 陽が独占する
 発車して行くバスの後ろ姿へ
 あつかましく輝きながら

 瞼を伏せて立っているバス停の
 シェルターで、高校生ぐらいだろうか
 少年と少 ....
あの日

まだ遊園地があった頃

待ち合わせて出掛ける夕まずめ

武庫川に架かる橋には溢れる人

背の高いその人が

欄干横の塀に私を乗っけてくれた

スカートが風にめくれ ....
 六年前かられいわ新選組を支持している。もちろんこんな山村では公然と言えることではない。相変らず山村では自民党なのである。かつて私も政治に興味など全くない時分は自民党を書き、アントニオ猪木を心酔してい .... 知らないところでさり気なく
「うちの妻が」と言ってもらいたい

時代に逆行しても
「思い出に残る熱い先生でした」と卒業式の寄せ書き

オルガンをうまく弾けなくても
「あの子守歌、背中がこ ....
さぼてん村に日は落ちかかって
暮れかけの太陽と
穏やかな雲と空
私はドストエフスキーのように
この世の永生を信じるようになった
三つ目に光る黒いワゴン車のテールランプ

今夜ダンスホール ....
今日に歩けば途すがら、
薄紅の花束のふんわりと
一年ぶりの新たな逢瀬、
さるすべり咲き開き
並木道進みいけば
みんみん蝉も鳴いていら

この夏に賭ける想い
正に自由闊達に
渦巻き流れ ....
死に
たかる蟻たち
夏の羽をもぎ取り
脚を引き千切ってゆく
死の解体者
指の先で抓み上げても
死を口にくわえてはなさぬ
殉教者
死とともに
首を引き離し
 ....
夏の一日
わたしは蝶になりましょう。

蝶となって
あなたの指先にとまりましょう。

わたしは翅をつむって
あなたの口づけを待ちましょう。

あなたはきっと
やさしく ....
苦しみも悲しみもここに置いてゆけ
















寂しさも生きにくさも

ここへ置いていけ




 ....
神経症的なスタンダード、初期設定値がそもそも狂気の側に少しだけ傾いている、厄介だけど留まろうとする努力の分だけ懸命になることが出来る、人間なんて少し壊れてるくらいがちょうどいい、電脳の空間に投げ捨 .... 世界の人口分のひとり
日本の人口分のひとり
このひとり分で
何が変えられるのだろう

ひとり分の重み
実感したい重み

ユポ紙は受け止めてくれるだろうか
届けてくれるだろうか

 ....
物語りはエンドレスのように
季節は音もなく日々を刻んでいた
地表には取り憑かれたように草たちは伸び
虫はそれに寄り添うように紡いでいる

夏は蝉の音と虫の音が混錬し
熱波が地表を包んでいた ....
心の内しんと平静なり 、

沈み込む時間の底

あちこちで言葉投げ合う
何ものか達の声 木霊して

過去に置いて来た断絶の涯てに
支え合う宙の奥行きの只々広がり

既定の時の流れと ....
神がいるかどうか

わたしには分からないけど

それに近いものが

あるような気がする

神というカタチがあるかどうか

わたしには見えないけど

それらしきものが

ある ....
ジム・プリマスさんのおすすめリスト(1413)
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降水量- 本田憲嵩自由詩1125-8-7
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In_the_shade_- リリー自由詩10*25-7-24
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バージンロード- 杉原詠二 ...自由詩4*25-7-21
盛夏、流動- ひだかた ...自由詩6*25-7-21
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Open_24_hours- TAT自由詩2*25-7-20
雄弁で曖昧な結晶- ホロウ・ ...自由詩3*25-7-20
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遡行す、こんな日こんな刻に- ひだかた ...自由詩8*25-7-17
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