廃田の草を刈っていると突然大雨となった
しばし、刈り払い機を雨の当たらない所に置いて
雨の中に立ったまま私は辺りを見ていた

これからのことを打ち消すように
雨は降りしきり、そしてまた
何 ....
この青い青い球体の上で
刻まれた無数の思い出は
木立の緑や光の筋
揺れる樹間の白い空
それらそれらと相重なり
沸き上がっては降って来る

気が遠くなるよなこの夏日に
熱風と共に渦を巻き ....
幽霊になった幼なじみが働いているという
屋敷の廊下の先にしらじらと明るい一室があって
布団や卓が散らばる中で待っていると
いつのまにか差し向かいに座っているようだった

しばらく会わなかった ....
流星   星の死
車   空気の死
街    人の死
TV   思考の死
血   細胞の死
食   動物の死
食   植物の死
飲    水の死
光    目の死
音    耳の死
 ....
そのまなざしは父親には赦された
母親は女の子だったから赦せなかった
のだろう(自らへの)失意と憤り

 * * *

旅立ちたかったのは
なみだの源泉へだった
そこが故郷なのだと覚え
 ....
冷たくしなければならない、当たり散らさなければならない、肉の芽の中に魂がこもっているから、憎悪の種を蒔き、育て、花を咲かせなければならない、雷の目の前で呻かなければならない、それが人生だから、ね。悪魔 .... フランキアという放線菌の共生する植物の名前が思い出せないアから始まるのはわかるけれどもそこから先が続かないアグロバクテリウムじゃないアンキロサウルスじゃないと思って調べたらアクチノリザル植物だったとい .... 森の中の開けた場所
鬱蒼と繁る樹々の狭間
日の光が注ぐ
その中心に
湖が鎮座している

石を投げる
水面に波紋が広がる
風の音が聞こえる
樹々がさざめく
鳥の声が聞こえる
鹿の足 ....
今日はステテコでコンビニ入ったの

おじさんになる練習してるの

八重歯が銀歯のちょいポチャ店員に笑む練習してるの

かわいい声して

なんの夢みてるの

かたっぽの靴当たる距離で ....
私は目を閉じている
しかしなぜだろう 雲の下
誰もいない部屋の中で泣かされていた
それを かつて書いた 詩として書こうとして


街は曇りで いつも
外を出歩かなかった私は
足の調子が ....
{引用=
シロクマのことだけは絶対に考えないでください

靡くカーテンからサイレン、ではなく
酔っ払いが歌うブルーハーツ
傘越しのドップラー効果は雨音にとけていく
愛と平和はこの近隣には ....
鏡に映る素肌には、
夥しいほどの、
何かに食いちぎられた後が
白い目をして睨んでいる。
互いの血肉を喰らい合うことこそが
真実の愛だと信じていたあの頃は、
あの日から生まれた私の世界は、
 ....
明日からまた、
雨の一日がはじまる。
灰色の視界は、
私を箱に残したまま。

箱のなかには、
脱いだままの服や、
読みかけの詩集たちが、
底のない目で私を見ている。

伸ばしっぱな ....
ひとはいつも希望の輝きと絶望の淵を内包している

自我というがんじがらめの石ではなく
自己という関係性の中のやわらかな今を生きている僕

僕の好きなひとに結婚を断られた
たまに会って食事ぐ ....
動きが素早く枝渡りもうまいので 最初はコゲラかと思ったら
何羽も群れているし とにかく小さいのです

双眼鏡でよく見てみたら 日本で一番小さい体長約10センチ
体重は3g 1円玉3個分の  キ ....
フロントガラスの向こう
傘をさした女が滲んでいた
雨にうなだれる花のように
あれは昨日のことだろうか


瞬間の感覚の飽和を無限と呼ぶしかなかった
悲しい詩人の形見 憂鬱
古い壜のよう ....
お父さんが帰って来なくなった
お母さんは泣いたり笑ったり
そして怒ることが多くなった

いつもはお化粧するのに
今朝はしないでお出掛けした

いろんな場所に立ち寄っては
ため息をつくお ....
「こんなはずではなかった」
帰りたくない

居眠りをしてしまい
気づいて飛び出た場所は
聞いたこともない名前の
無人駅だった

紫陽花の咲く線路脇にいる
若い母子が傘を共用しながら
 ....
先生はいつも家に屋根裏部屋があるふりをしていて
どうしよう雨漏りだと慌てふためいて
今日の空模様が今ひとつであることを
哀しみに満ち溢れた顔で大袈裟に伝えてくる

まったくどうしようもない
 ....
蓮の台にそっとこの身を横たえ
明日を開いてゆく夢をみた
模倣と言われてみれば
そうだけれど
みな積み重ねられた経験から
新しい切り口を探しているのだと知った

白日に晒された残像のうちに ....
雷鳴の腕の輪
静かに降る蒼
光は燃える
ひとつのしるし


星を知らない人に
星を教える言葉
ひとりの背には
降らない言葉


荒涼とした灯の連なりを
鳥の影 ....
{画像=130302095338.jpg}

めんこい めんこい

ちいさな いのち

どうやら わたしに きこえない

おとで おはなし してるの

しんどうで それが わかるよ ....
  長靴の似あう男になるよ
  そこらに散らばる水たまり
  しょぼいスキップで駆けぬけてくよ



  きみが
  うまく涙を落とせない日は
  かたほうの手をギュッと握るよ ....
軽はずみな言葉ほど
健全なものはないからね

自然な
なりゆきの
その背にわたしは乗るよ



いたわりと偽りは紙一重

無情と無償は紙一重

流され過ぎた挙げ句の空 ....
{画像=130101013812.jpg}

伝説の獣よ

憩うべきを

間違えたか

淫蕩な誘い

其れに折る

膝を持つか

われの問は

性愛なる欲

染まり ....
ひとは知らずに響きをのこしてゆく

希望の響きばかりではないが
きみが生きた証だと信じている

それは言葉の流星群となって
僕の夜に降り注ぐのだ

そして花火のように弾けて燃えつき去っ ....
{画像=120317205808.jpg}

野に集えよ
きんぽうげ

小さき
いつつの
花弁ゆらし
 ....
{引用=数刻のとびらをひらく
  しろい手をたどる

まざりあう木々を
  まどろみをいくつものかわせみを

はね広げているね
  そこに降り立っているね

なみだに生まれてくるこず ....
{引用=根底から
ひかりがすべり落ちている
ぐるりと結わえたひとつなぎのくさりが
少しずつ希薄になってきている
そこが温かいと机に伏しておもう
おもう?
うなずく
好きな ....
  灰色の老人が
  灰色の部屋に
  冬晴れの空より蒼い
  バケツを忘れていった



  その、つるりとした底面に
  透明な昆虫がうじゃうじゃ蠢き
  透明な手首を噛 ....
ジム・プリマスさんのおすすめリスト(1026)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
これから- 山人自由詩17*20-7-2
跳躍- ひだかた ...自由詩320-6-29
おんぶる- 春日線香自由詩216-8-22
殺生―SASSEI―- 少年(し ...自由詩2+*16-6-13
アネモネの詩_for_Q- もっぷ自由詩6*16-6-12
にくしみ(要冷蔵)- kaz.自由詩2*16-6-12
重い身- kaz.自由詩1*16-6-12
- opus自由詩216-6-12
練習- nemaru自由詩1*16-6-12
夕暮れの窓- 番田 自由詩316-6-12
シロクマの夢- 青の群れ自由詩516-6-12
- あおい満 ...自由詩2*16-6-12
箱のなか- あおい満 ...自由詩4*16-6-12
柔らかな恋人たち- 梅昆布茶自由詩416-6-12
キクイタダキ_日本一小さい鳥_体重3gの"菊ちゃん ...- st自由詩1*16-6-12
音楽が聞こえる- ただのみ ...自由詩9*16-6-11
アジサイとカタツムリ- しょだま ...自由詩10*16-6-11
紫陽花- しょだま ...自由詩216-6-11
開かずの間- wakaba自由詩316-6-11
午睡- レタス自由詩716-6-11
鳥の棲む花- 木立 悟自由詩516-6-11
ちゅ〜- ドクダミ ...自由詩7*13-3-2
つばさ- 草野春心自由詩813-3-1
遠くへいきたい- 千波 一 ...自由詩13*13-2-5
- ドクダミ ...自由詩1*13-2-5
響き- 梅昆布茶自由詩24*13-2-5
きんぽうげ- そらの珊 ...自由詩10*12-3-17
波紋- 理来自由詩9*12-3-8
教室- 理来自由詩10*12-2-28
蒼いバケツ- 草野春心自由詩4*12-2-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35