神がいるかどうか
わたしには分からないけど
それに近いものが
あるような気がする
神というカタチがあるかどうか
わたしには見えないけど
それらしきものが
ある ....
地球は永遠の星だ
太陽に育まれ
月という伴侶もいる
子らは地表を覆い
海に棲みついて
愛を表現し合っている
だからこの地球は
人間の力で守らなければ
地球の子として
善も悪も行う ....
本が来る
熱烈な片想いが成就するかのようで
子宮がゾワゾワする
浅い昨夜の眠り
今日あたり
恋しい本が来る
半眼で想う
(行ったことのない)スコットランドの風 ....
透けていくからだの
根っこのどこかで
何かが心を穿つ
目の前はかすむのです
小さな水槽の水草をちぎって
置き石の陰で横たわり
フロートガラスの壁に立ち上る
気泡をゆっ ....
無視かよ
どうして仕事を無視できる
無視かよ
これは何かのハラスメント
無視かよ
人の気持ちを不愉快にさせる
無視かよ
仕事しろよリモートで引きこもっていないで
無視かよ
できれば胸 ....
あめんぼうは、すばらしい数学者です。
水面にすばやく円を描いてゆきます。
湖は光を洗い
まろい音をはじきながら
たち渡る風が青じろいまぼろしをつくる
魔法瓶の麦茶が喉を通る冷たさ
図書館の帰り、
昼どき近くの公園で
セミの鳴きに耳を傾け ....
三角関係の中にいる
同性の職場で
嫌い合っている二人の真ん中にいる
なかなか難しい居心地である
古い医院での受付仕事
日々 様々な方たちが来られる
待合室 患者 ....
酔っ払いの群れに
ぶつかりながら
君に話しかけても
後ろの大声の会話に
かき消されて
駅までの間
少しも話せなかった
もうすぐ終電と
急ぎ足の君と
はぐれないように
ついていく ....
揺蕩いながら打ち刻み
打ち刻みなから揺蕩い
進行する時の次第に
間延びしていき
スローモーション
あなたをわたしを別の次元へ誘う
(互いにそっぽ向きながら手だけ繋ぎ)
湧き立つ ....
あおい空と山なりに投げられた白いボール
以前、ソフトボールのチームの練習にまぜてもらってたことがあった
わたしはまったくの初心者でバットの握り方も知らなかった
そこは野球をちょっとでも知って ....
小さな虫籠に閉じ込めていた
私という虫
狭い世界で
所詮蛾だからと
あきらめていた
それでも自然と暴れてしまう
翅を広げられたなら
私は本当に虫だろうか
その疑いが虫籠を開ける
....
結晶化した記憶たちが鱗粉のように降る、読みかけの本は栞を挟んでテーブルの上にある、それを感じた瞬間、それまでなにをしていたのか、直前までの思考や状況のすべてが途切れた、飲み干したペットボトルは蓋を ....
あまねく日は西へ傾き
道に日は照り
わきたつシャンパンゴールドの
彩雲がおだやかな貌をみせる
隣人やあなたから見える
ベランダで洗濯物を干す「わたし」は、
知らないまに
....
アゲハ蝶の華麗なタッチ、
触れるか触れぬか
微妙な脚使いにて枝に留まり
優雅ゆっくり開閉する羽の艷やか
光の国から飛来しては
光の国に焦がれ咲き開く花の密吸い上げ
またその流れる如き色彩は ....
文字を白い紙の
空間に配置する
空のすき間に文字たちが
宇宙へ旅立つ
宇宙は広く、大きい
100万字の粒が悠々と泳ぎまくる
ボクの詩はわずかな文字数で
宇宙を埋め尽くす
....
今を鍛える。
今を鍛えると未来への不安はない。
今を積み重ねる。
一期一会、夏至を噛みしめる。
蒼穹、太陽の果汁を撹拌する。
きらびやかなその果汁、細胞から、魂から、溢れ出る血液から ....
硫黄の雨で洗い流される時
裸の王様は全身に火傷を負い
熱射で焼き爛れた大地に醜く肥えた体を横たえる
息絶え絶えに妄言を繰り返しながら
庶民の生き血を吸いながら大地を分断し
人々に混乱をも ....
今日の投稿で1年経ちます
明日から2年目の1日目
三日坊主にならず
365日続けられた
毎日詩を書くということ
また次の1年
続くように
楽しんで書いていきます
読んでくだ ....
とっても有名な蠅なのよ、あたいは。
教科書に載ってるのよ、それも理科じゃなくって
国語なのよ、こ・く・ご!
尾崎一雄っていう、オジンの額の皺に挟まれた
とっても有名な蠅なのよ
....
まともなことばはなく
実直さも感じられず
目立つことばかり考えて
逃げ道ばかり探している
詩に対する姿勢は常に不真面目で
紙の無駄というよりスペースの無駄
苦労して書いた他人の詩に対し ....
この
あとに残った感情は
なんなのだろうか
手を差し伸べたい甘さ
引き留めたい恋しさ
助けてあげたい愛しさ
まだ愛していたのだろうか。
私が?
まさかと笑おうと ....
小さな裂傷に板切れを突っ込んで開き続けるような痛みと不快感が続いていた、エアコンで不自然に冷えた手足の感触を確かめながら、今日したいことと出来ることの取捨選択に精を出していると、その選択そのものに ....
憂い寄りの風に誘われ
魂の呪いを麻痺させて
太古の夜の神をたどって
余韻も朝に溶けてストップ
一時永久の遊泳もストップ
資本の蹂躙と混沌の昼間
立ち止まればタチドコロ
悪夢の襲来 ....
ほんのり朝日が差す狭い部屋
人が縦横無尽に眠る中で目覚め
I氏と目が合った
時折蘇る甘苦い記憶
I氏は誰もが認める男前
気さくな好男子
でも
踏み出す勇気 ....
未熟な日本の皆様
我が国の総理大臣は漢字もろくに読めず
その脇を固める参謀も外国で酔っ払って生き恥を世界中に垂れ流し
昨今は政府と対峙するはずの最大野党の代表までもが
企業献金(カネ)でツラを ....
誰かにとっての正しいは
誰かにとっては間違いで
誰かにとっての間違いは
誰かにとっては正しくて
輪郭だけが埃のように
転がってグレーになる
神や仏を信じてみても
何の役にも立たな ....
待ちかまえていたのか
折悪しく雨がぱらついて
遠くない駅までの道を濡れていく
JRで一駅先の改札を出ると
もう雨は止んでいて
踏切の向こう、陽ざしが流れおちている
滝のう ....
○「命綱」
日本では
救急車とパトカーは
いつでもどこでも急いで来てくれる
○「幸せ」
幸せな人ってどんな人だろう
やっぱり
不平や不満のない人かな
○「価値の天秤」
「損得 ....
スーパーにスイカがたちならび、買い物客は上腕をむき出しにしている
夏至が過ぎた日の日中は、もう夏のような暑さが
巨大円盤となって上空を覆っている
希望というのは、日にあたった蛞蝓のように動かない ....
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