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きみの「ああ」が好きだった。
やさしい瞳でうなずく、あたたかい「ああ」が好きだった。
僕らはいつも少年達のように空を見上げて、周りからは「鳥になりたいふたり」なんてひっくるめられたね。
いつから ....
嗅ぎ終わり 爪を纏めた 招待状
心さえ 閉ざす余白に 紙の赤
父母は笑む 滂沱鼻水 蠅憩う
祝詞さえ {ルビ手跡=て}に淀ませて 墨もくろ
別れの紀 渡す花束 枯れ ....
頸垂れ 刻まれうつくし 野の葉
瞳熟れ 聯花の落ちくし
低く 揺れ 重く
薫り 茎に 円か
おどろ路 店先は
ひとりに 薔薇の
縁に鉢置き ひとつ 騒ぎ
男女の白腋 ....