詩ちゃんねる

イソップ物語をモノ語ろう!!


1:汚れちまった名無し---2015/02/05(水)
イソップ寓話で一番好きなモノは何だ?。。
さあ、来い!

2:心臓の涎れ-- ....
  わたしの胸のなかは
  春がくると、空の色とおなじになる
  うぐいすも桜もないこの町を
  がたのきた軽自動車で駆けてくあなた



  風のそよぎが耳にうたう
  鋏を ....
ひとの心に降るという
ましろな雪に
触れたくて
ずっと
ひとの命に寄りそって
ひとの命を
慕ってきたけれど
それは
もしかしたら
ひとの命を奪うことに
なっていたのではあるまい ....
 
デイケア・センター

チカヨレバ
淑女メヲヒラキ
ネムイノヨトイウ
デハアッチヘユキマス
ウナズイテ、マタメヲトズ
若イコロノオ写真ハ
キットオキレイデショウネ
デハ今度オ持 ....
17歳
自分が5人に
分裂したらいいのにと
切望していた
17歳
ハタチになりたくなかった
17歳
歌唄いに憧れた
17歳
遅刻常習犯
17歳
バイトを掛け持ち
渋谷公会堂に通 ....
子を寝かしてから泣く予定 オリオン星座に覆われて
真夜中道を一人で歩く
草は寝息を吐き出して
木々は伸び上がるのを休んでる


蛇行しながら伸び行く夜道
等間隔の電信柱
夜空を切りとる電線たちを
交わし合う言 ....
濡れた暗闇を放射する
硬くて厚い椿の葉群
静かな時間になって
森の奥へと僕を誘う

ポトリポトリ
夜の壁から剥がれる様に
甘い紅白の花が落ちる
落ち続けて
踏まれ続けた花は
乱れる ....
見晴らしの良い青い野原に
中身をなくした弁当箱が転がり
子供たちは それぞれに
昆虫採集を続けている
カマキリが
キリギリスが
モンシロチョウが
それぞれのやり方で息をし ....
 すこし混む電車の中
 イヤホンから囁いてくる音楽
 あのひとも 立っているあのひとも 違った音に
 こっそり囁かれている
 快速急行は両窓の景色と景色を
 後ろへ後ろへ ....
眠りが足りなければ不思議なことが起きる
その言葉を証明するかのように
何日も眠れずに机に向かっていると
足裏の感触がどことなくおかしい
じゅうたんのあちこちからもやしが発芽して
生えに生えて ....
起立礼着席起立礼着席起立礼着席。眠りが燃える、朽ちない光が永遠と。堤防で打ち上げ、喧噪に染まる眩暈が静謐に嘯く。肉体の水面、泥を着て。何かがすべてになろうとしている。 ユキちゃんはエミさんとスーパーマーケットへ入って
バーベキューに使う野菜を選んでいました
それはキューウリやオバケカボチャで
カリフラワアやタロイモやアーモンドであり
指し示すあらゆるものだっ ....
その朝、町のひとたちは
台風のような雷のような泣き声で目がさめた。
山にかこまれたちいさな港町、
その外れにある病院の一室で
フーガが産声をあげたのだった。

フーガは泣き虫だった。
ど ....
歴史の知識のフィルターで

あたりを見回しながら山を上った

城跡にひとの気配を探していた

何百年か前ここには猛るひともいた

しかしこの城跡にはもう道さえないのだった


私 ....
西陽射す放課後の第二音楽室
古びたオルガンが
窓際に押しやられ
やがて来る
粗大ゴミの日を待つ

かつてはだれかしら触れていた鍵盤にも
今ではホコリがかぶり
ただポツンと置かれた佇 ....
キックオフの笛が鳴って

碧い芝生の中に疾走するペガサスを見た
紺碧の空のフィールドに
雲のディフェンスは道を空ける

ペガサスはボールを携えて空を駆け
インゴールへと舞い降りる
砂の ....
夜を抱いて眠っている
布団の中が宇宙だ
せっかちな朝が起こしに来ても
夜が放してくれないのだから
おれのせいじゃない そもそも
三百六十五日ごとにリセットされる
そんな人生を歩いては来 ....
遠く 朝の空に カラスが 鳴いた 
空に向かって投げられた 一筋の石のように 
深く青い空の中 大きな羽影が音も無く遠ざかる

夜に満ちた寒気が 弱い光にわずかにゆるみ
 首を縮めたくな ....
国道二号線を走っていたら
ふいに視野の右側から
何か小さなものが飛び込んで来た
と思ったらサイドミラーの上に
シジミ蝶が止まっていた
小指の爪ほどの大きさの
灰白色の翅をピタリと閉じて ....
{引用=
( 竹林に翁が影、竹を切る 音がする )



里はもうそんな時節らしい


 路によりそう水の流れ
ここは、暮らしにいつも水音がある


 流れる水は 淀むことをし ....
人間であることを返却する前に
再び人間となることを予約しておく
すばやい林檎の色に待ち伏せされては
夜道を歩く闇の物思いにかすかに混じっていく
滲んでくる朝と縫い合わされるために
人 ....
  きみは自分が誰かしっているのか
  湯で卵のはいったカレーパンを口にほおばり
  買ったばかりの黒い手帳に夢中になっているとき
  見境のない冬の風が 昨日のきみといまのきみを重ね合 ....
むしり取られ山積みされた路傍の名も無き草
人は一括りに雑草と呼ぶ けれど 
一本一本取りだし丹念に調べればたいそうな名が有って
いや 持たされて 力芝 車前草 藪枯らし 葛
ああくず 葛餅 葛 ....
むかし、
最初の言葉が毀れたとき
つまりひとりの身におとずれるさまざまな死の
最初の一日に触れたときに
その裂け目から吹く風を迎えすぎたのだろうか

あるいはまだ
ふさがっていなかったの ....
気が向いた時にだけ
分け与えられるビスケットは
とりわけ甘いことを知っているからか
三文小説のような歯の浮く台詞で
多少の喜びも味あわせてくれない

医者と ....
露天風呂に
注がれる湯を見ていた

細い竹筒を通って
それは 私のいる場所へと
落ちてくる
水面に触れるだけで 
透明だった湯は
たちどころに白く濁る

真暗闇なのに
ほのかに明 ....
人の体温に恋して
霊は家に住み着くらしい
頼んだわけでもないけれど
周りにたむろする木や草の
のぞき込む好奇心を追い返し

昼間 人が出かけても
テーブルの下 柱の陰
ドアの後ろの暗が ....
俺は人々の存在する轟音にまみれて
轟音が轟音のまま無音になる瞬間を選んでは
明日の墓場に一歩ずつ歩みを進めていた
背中に美しい光がとてつもない重量でのしかかり
かすむ視界を泳ぐ言葉 ....
【乾期】

鉢植えが日ごとうらぶれていく
朝顔はもう咲かないだろう
ふたたび未来をつなげる種だけを残して
それでいいじゃないかと
乾いていく
ほんの少し私も そこで
足踏みしている
 ....
松岡宮さんのおすすめリスト(1337)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アイソポスの忘れ物- ハァモニ ...自由詩2*14-3-5
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暴風域- 千波 一 ...自由詩614-2-26
デイケア・センター- 生田 稔自由詩414-2-24
Baby-Baby- ゴースト ...自由詩3*14-2-22
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オリオン星座- aida自由詩9*14-2-6
散歩- 和田カマ ...自由詩7*14-2-3
小さな生き物- 自由詩3*14-1-30
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泣き虫フーガ- 村田 活 ...自由詩414-1-17
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冬の朝のぼんやり- いねむり ...自由詩313-12-25
シジミ蝶- 壮佑自由詩22*13-12-20
水の帰郷- 月乃助自由詩14*13-12-18
音楽- 葉leaf自由詩1013-12-1
きみはしっているのか- 草野春心自由詩513-11-27
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白骨の湯- そらの珊 ...自由詩1113-11-9
家霊- イナエ自由詩22*13-11-4
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秋の待ち伏せ(ツイッター#pw秋組参加作品)Ⅱ- そらの珊 ...自由詩19*13-10-28

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