昼会った友人と
  朝まで一緒にいた
  
  
  夜 ベッドの中で
 (お前さ、もし俺が今お前としたいって
  言ったらどうする?)
  と聞かれた
  彼にし ....
昨日の嵐で砂浜に投げ出された流木
それと
古釘を踏み抜いて駄目になった俺の靴
クラブハウスサンドイッチの奇妙な後味と
昨夜の残骸が浄化される海岸線


約束は ....
     150819

落車して
頭抱えて
高低差を
恨むとき
近代の花
制限無し
ゴールよ
おまえの
出臍がね
ぽちぽた
4文字の
制限速度
100粁
自動車の
自 ....
次のニュースです
警察庁は高速道路での覆面パトカーを
全面廃止を検討していると発表しました
不正を暴く警察が
人を騙すようなことをしているのは
子どもの教育に良くないと
速度違反をしたモン ....
あなたがこどもになった朝も
遥かな場所で列車が発車し、低い速度ですすみ、
セイタカアワダチソウを揺らしている


イケブクロ ニ イキマス 
イケブクロ ニ イキマス
と、くりかえしな ....
雨が降り始めた
何処で これ以上 笑えばいい
景色の感覚を剥ぎ取られて
白い足の子供たちが
死の石と兎の上を
水蜜のように歩いた
さらわれてしまう耳目
暗渠から招く文字のうねり
疑問と ....
炎は、
はちじゅうはち年の喉ぼとけを
紅蓮に染め、
煙は、
迎えにもこない夫をさがして
透明な森をただよい、
空の底をぬけていく。
 ( うつむく言葉たちよ

股関節のなかで
硬質 ....
きこえるものが
みなすいとられていく
みえるものが
みなかすんでいく。
私のなみだを誰も知らない。
ティッシュ箱を並べてみても
素通りされてしまう。
だから私は、
道化 ....
そらと呟けば見上げる空が見上げる 空に泳ぐ魚の話を
まるで前世の記憶を辿るようにたどたどしく話してくれたね
チェックの花柄のツーピースを心に描こうとした瞬間
チェックの花柄のワンピースを攫うよ ....
僕は体の真ん中に
時限爆弾を持っている
これお母さんも知らないんだ

いつか時間がきてしまうと
僕の胸が張り裂けて死ぬ
胸が張り裂けるような思い
とかいうけど
僕のは物理的なものな ....
私は通りかかる
今日も美容室の前を 私は
窓際で頬杖をついて 彼女が
客が来るのを待っているのを見る


雨の中
彼女は何年もそうしてきたかのように
じっと 通りを行く人を見つめていた ....
                    150703

どろぶねにのつているつもりはないのですがと、せんちょう
演劇部の練習は今日も順調
ささのはを頭に載せた艮狐
美人に化けるのもお上手で ....
西の海に陽の帰ってゆく憧憬を
一度もみたことがない
焦がれながらまた
首都高に落ちてゆくきょうをあきらめている

校庭をあの子と屈託なく駆けまわっていたこと
その日日がほのかな願いに育って ....
何もしなくとも
腹は減る
爪楊枝咥えるにも
銭がいる
腹が鳴るたび
苛ついて
何もしなくとも
腹が減る

何もしなくとも
税はくる
督促の手間
知る由もなく
ゼイゼイゼイ
 ....
お腹から卵を一つ取り出して 私は一つの「し」をつくる
月に向かって 卵を放り投げておくと
月は空で泪目になるころ 「し」をこぼす
私は卵を産むために 屋根裏部屋で猫とじゃれ合い
卵を夜 ....
Traffic jam /停滞

屋上の手すりに乗りかかって
海岸線まで続く渋滞を見下ろして2人笑ってる時は
まさか自分達があの中にいるなんて思いもしなかった

勢いよく滑走路を加速し ....
〝おれは頭はいいが狩りは苦手なんだ〟
ジェンマは呟いた
〝誰にだって得手不得手があるってもんさ〟

同じ年に生まれた若い狐たちからは
「下手くそジャンマ」
「まだ一度もうさぎを捕まえたこと ....
やはり雨は
雨を招んでしまった
風の無能
鏡の前の
左脚の羽化


鳥が降り
見えなくなる
くりかえし降り
陰を ふくらませる


鏡の前で倍になり
曇 ....
いつから眠っていたのだろう
喉が渇いて目が覚めた
タイマーの切れた扇風機が
気難しそうに押し黙っている

枕にしていた右腕に
畳の跡と焼けつく痺れ
汗ばんだシャツの裾を振る
庭木の蔭か ....
わたしはよくつまづいてしまうから
玄関にある靴は
どれもこれもつま先がはげていたりする
つま先のはげた靴
可愛い靴なのに残念

そのくせして
きっちゃんを待っている時は
つま先 ....
すずめたちがやって来て
シーツに吹きだまる夜を食べていく
身体があんまりかるいのに
心ばかり重たくてやりようがない

びしょびしょにつかれるまで身体をつかいあって
腕もあがらないで笑っ ....
アメリカにはバニラスカイって空があるらしい。
姪と散歩していたら遭遇した。
「あんなにおいしそうな空(絶句)」
というのでスターバックスでバニラクリームフラペチーノを食べた。

家に帰って妻 ....
NEKOも夢をみるのかしら?

幼いころからの 疑問

死ぬまでに解きたい 謎

腹這いになって本を読んでいると
いつの間にか 背中にのって まるまっている

夜、寝るころを ....
夜の闇があるからお星様は輝けるのよ、
誰かがつぶやいた

それなら、わたしたち障碍者がいるから
健常者の輝ける世の中なのであろう、
そう捉えた

決して解ることのないこの世界
わたした ....
無能と言われ慣れ
居場所など無いと言われ慣れた
アルバイトは首になり
とうとう愛する者など現れない
俺の王国がなくなってしまった
人達が二つに割れるのを見た
そしてその両方が俺を追い出した ....
塾なんて無かった頃
塾なんて行く人もいなかった頃
赤い鐘が鳴っても誰も帰らない
          誰も誰も
年上のあたしとY君はいつも考えてる
どうやればみんなが連れてくる
三才や幼稚園 ....
太平洋戦争のあと
海底に眠り続ける
たくさんの機雷と
ともに朽ち果てた
駆逐艦は大海のひとかけらとなって
ゆったりと深く沈んでいる
真夜中の月は
もはや永遠に
届かない光となっている
 ....
皮膚はあると明言することが難しい
ほら、例えば口はただの洞穴で、洞穴はあって、それは口で、でもその空間には何もない、みたいに、皮膚の中身も洞穴で、その洞穴のことを皮膚と呼んでいるのかもって

思 ....
アミマは十三歳の少女
人口百人足らずの
山奥の村に住んでいる
学校には行かず
というか学校はなく
日中は家の仕事を手伝ったり
弟や妹の面倒を見て過ごす
楽しみといえば
時折ラマの背に乗 ....
昼過ぎに起きて洗濯物を廻す
ベランダに出てみればまるで春みたいにいい天気じゃないか
家にいるのはもったいない

ネットで息子の耳鼻科を検索する
下敷きを無くしたらしいから買いに行ってやらなけ ....
松岡宮さんのおすすめリスト(1287)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星形の指くくり- 崎山郁自由詩4*15-9-3
間近な彼方- ホロウ・ ...自由詩10*15-8-22
近代史- あおば自由詩8*15-8-19
背面パトカー- イオン自由詩3*15-8-16
ターミナル- 望月 ゆ ...自由詩15*15-8-14
笑いの刑- ただのみ ...自由詩21*15-8-12
火葬場にて- 草野大悟 ...自由詩815-8-5
写真- あおい満 ...自由詩9*15-8-4
ユートピア- 竹森自由詩115-7-25
ぼくのばくだん- 瑞海自由詩8*15-7-14
あいづち- 番田 自由詩315-7-5
そんな気はさらさらないってつぶやく口のなかでだけ- あおば自由詩6*15-7-3
みずうみ- もっぷ自由詩5*15-7-1
穀潰哀歌- もり自由詩2*15-6-29
屋根裏部屋で「し」を作る- 為平 澪自由詩1115-6-26
Traffic_jam_/停滞- 自由詩2+*15-6-19
『聖母ジェンマ』__卵から始まるはな詩②- ただのみ ...自由詩22*15-6-17
飛ぶ日_むらさき- 木立 悟自由詩715-6-10
真夏- 青井自由詩115-6-8
新しい靴- 瑞海自由詩5*15-6-3
すずめ- はるな自由詩415-5-29
バニラスカイ- じぇいぞ ...自由詩3+15-5-26
NEKOTALGIA・Ⅵ_<夢みるNEKO>- 南無一自由詩215-5-25
闇の中- じまさん自由詩315-5-24
何も持てなくなった日に- 奥畑 梨 ...自由詩3*15-4-18
放送所の子供達は今- 岸かの子 ...自由詩10*15-4-7
海とSINK- りゅうの ...自由詩7*15-4-4
雑考- マチネ自由詩115-3-30
神様- やまうち ...自由詩4*15-3-9
春の小旅行- 馬野ミキ自由詩7*15-3-2

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