先程から
君のしていることと言えば
修復しようと努めているのは解るが
例えるなら
火傷の水疱の中の組織液のようなもので
傷を負っているこちらとしては
痒くて仕様がないんだよ
怖々 ....
消えていく記憶の
映像はやがて
色あせた
一枚の写真になって
避けられない風に
彩りをながしてしまうの
くるくると
回る
地球儀の おと
重ねた手のひらの微熱 ....
頑張らなくていい
かっこつけなくていい
ただ一歩
進めばいい
自信を持って
胸はって
背筋伸ばして
踏み出せばいい
畦道に咲いた
孤高の花
その鮮やかさで
どこまでも ....
花びらを コーンフレークに 混ぜてみる 君との 甘いキスの 味かも。
*夜半過ぎに
夜半過ぎになって、その悲しい報せはもたらされた。
そっと肩を寄せてきた黒猫が、
「それは悲しいことだわ」
と、うわごとのように何度か繰り返した。
少 ....
それが何だろうとは考えなかった
例えば自分の乗っている飛行機が墜落するとき
墜落という現象について考えないのと同じように
*****
そこに行こうとしたのではなく
他にどこへ行けばい ....
孤独は受け皿ですから
こぼれた何かを受け止めるのにひっしです
こんな自分でも
在る
ということに満たされている
ひとりぼっちの
ぼっちという響きが好きなように
社会の残酷さを嘆くとき
....
ああ、この手だ。
この手が、この胸に大きな波を呼ぶ。
私をふるわせる。
綺麗な手。
大きくて、がっしりしていて。
齧るように
親指だけを握ると、少し笑った。
ああ、この手だ。
自分のことでないことに
時間を割くことが
なぜか自分のことになってたりして
そんな不確かなものを
運命だと信じてみたりして
かけがえのないものと信じてみたり
バカみたいと言い放って ....
そして穏やかに日は暮れる
夕方の公園には
足跡だけが残されている
子供たちや
その親の
杖をついた跡もあるから
お年寄りもいたのだろう
桜の枝が手をのばすベンチの下で
そん ....
異国の名二人の前に立ち並ぶ飛べるのならばどこでも良かった
落ちていく温度もペダルの回転も雨中の喧嘩ドラマ未遂
振り向いた先にあなたはいなくってドアも閉められ抜け殻輸送
君と桜の下を歩く
これが最初で最後だと
俺は知っている
それでも
とても嬉しい
君との1分が
俺にとって永遠だから
君の笑顔が
俺にとっての永遠 ....
冬からようやく春になります
夜空がもう春になりました たぶん
桜がもう芽吹いています
知っていますか
東京、よりも半月も遅い
川の流れは順調です
これ以上ないほど順調です
その先 ....
{画像=050415004542.gif}
○「居酒屋にて打ち上げ」 オヤジ vs 043BLUE
オヤジ:「いやー、お疲れさんです。まぁ、一杯やんなさいよ。結構、早いペースだったじ ....
{引用= 1935年、文化人類学者のキルトン・スチュアート博士は、マレー半島に住む先住民族『セマイ族』の調査を行なったところ、彼らは独自の方法を使って、夢をコントロールしている事が明らかになった。そし ....
君と別れるに至った理由
別れを決意した瞬間 十二分に理解していたつもりです。
それでも時間がたつにつれて
大好きだった君のプラスの引力が
僕の心を引き寄せて離さない。
君とのシアワセだった時 ....
どんなに悲しいことがあっても
僕は生きてゆけそうです
昨日まで降り続いた雨は止み
久しぶりの陽射しをうけた草花が
深呼吸をするみたいに
みな空を仰いでいました
光と水と二酸化炭素か ....
雑踏の片隅で
貴方の声が聴こえたような気がしたので
その声のする方へ歩いてゆきました。
そうしたら
其処には貴方の笑顔が在って
とても安心したので
私は其処に留まることにしまし ....
風景が通り過ぎて
自転車や
木の葉を揺らす風
水しぶき
金魚の尾
空に浮かぶ無数の帯
風は川底とおんなじに
空を冷たくして
夕焼けはかがり火とおんなじに
そちらを向く顔を照らし
....
空気中を諸分子が漂うとき
光と一緒に駆けていく何かがいます。
冷たいかぎりの空のむこうに
銀色の紙がヒラヒラ見えるでしょう。
あれはその何かが 早朝の霧雨の中で
願いを燃やしたので ....
{引用=
「簡単に言って、料理とは単に舌先だけで味わうものではなく、また弄ぶものでもない。耳から、目から、鼻からと、様々な感覚を動員して、「美」と「味」の調和を楽しむものだと思う。色どり、盛り方、取 ....
仕事をやめたいやめたいと毎日泣きそうな顔で
働いているCさんは
今年で勤続十年表彰されて金一封
旦那と別れたい別れたいと
言いつづけたHちゃんは
第二子ご懐妊つわりも軽く順調
親な ....
まよえるこひつじも
まよえるたましいも
まよえるさらりーまんも
まよえるしょうがくせいも
まよえるおくさんも
まよえるかえるも
まよえるさつじんきも
まよえるつばめも
まよえるしゃちょ ....
暗雲の下で僕は震える
苦し紛れに
淋しいと呟いてみる
身体に蓄えていたぬくもりが
抜け出してゆく感覚を知っている
昨日咲き誇っていた桜は
今日にはだいぶ散ってしまったそうだ
春と ....
一滴の言葉が落ち
落ちた瞬間 感情の波紋が広がる
会話に花が咲き始める
大きな大きな花が咲く
時には綺麗な花が咲き
時には異様な花が咲く
人は興味津々に覗き込み
あまりの臭さ ....
私は
科学特捜隊
髪の毛
ほどのことばから
あなたの愛を推察する
特殊な
塩基配列の
私にしかわからない
微細な
連鎖反応を
拡大して
増幅して
確信して
思い余 ....
なんだ
つまんないところ
でっかい黒いビーダマが1個あるだけじゃん
目に入れてもいたくないっつったから
じゃあおじゃましますって言って
ずにゅずにゅずにゅって入ってあげたのに
....
{引用=
「童心というのは、人間はみんな平等だという心ですね。白人の子も黒人の子も、小さいときはいっしょになって遊んでいる。決して差別しない。いやがらない。童心というのは、ものを知らない、ということ ....
液性大気のなかに
光はあまりすきとおってしずんでいて
見え方がおかしい。
あの貯水塔は私を見ているようだし
とおくで杉が一輪の花のように噴きだしている。
(ほんとは何処も真っ暗なのに)
鏡にも映らぬ自分を君が知る装飾なしの笑顔泣き顔
オレなんてアタシなんてと赤ら顔錆びた刀で不幸合戦
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