君は日光を見ると
「まぶしい」
っていやがるから
僕は月明かりのように
君をそっと包みます
だから君は
僕のそばで
星のように小さく輝いていてください
1等星じゃなくてもい ....
楽しげに話す君の唇に
僕の人差し指を
押し当てる
唇は何度も重ねたけれど
指でのキスは初めてだった
柔らかくて
弾力のある
君の唇が
僕の人差し指に ....
学生時代に旅した外国で
たくさん手紙を書いた
両親や兄弟や友人へ
砂漠に近い
ひどく乾燥した扇状地の街
ボロっちいホテルの一室で
二度とはき出せないような
甘い寂しさの詰まった手紙を ....
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