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汗染みだらけの帽子を目深に被って
叩きつけるような陽射しの中
スーツ姿のサラリーマンの流れに逆らうように
足早に歩くあなたを見かけました
頬には汗が幾筋も流れ
まるで涙のように見えました
 ....
視界の端から端まで一本の透明な線を思い描いてみる

滑らかにゆっくりと

だれもその線からこっちには入ってこないでください
終わりの時には
しっかりと眼を開けていたい
そこに見えるすべてを
記憶に焼き付けて行きたいから

おとといの午後
娘と二人で近所のスーパーに行って
お菓子売り場でかれこれ30分近く
ハ ....
乱暴に払いのけた手
固く握り締めた拳になっても
殴りつけるものさえ見当たらず
この遣り場のない気持ちと
同じ形のまま
中途半端に宙に浮いている

ほんのさっきまで
この手の中に
その ....
どこから
吹いてくるのか
わからない
その風を探して
ビルの谷間
急いで走り出す
流れていく街に
流れていく時間を
マーブル
絡み合って
ミックス
混ざり合って
メロウイエロー ....
通り過ぎる車のライト
棘のように
瞼に突き刺さって抜けない

つめたい耳朶に
くちびるを寄せる

わたしは
誰でもなく
ここは
何処でもない

通り過ぎた車のテールランプの
 ....
雨粒が落ちるのとほぼ同じスピードで
わたしも落ちていっている
雨粒とわたしの相対的な速度は
限りなくゼロに近く
わたしの周りで静止した無数の雨粒は
刹那と永劫の境界線上に
ありえないバラン ....
今日もまた
いのちを食べた

レストランで
洒落た皿に盛り付けられて
テーブルに運ばれてきたけものの肉は
数日前まではオーストラリアの牧場で
緑の草を食んでいたのだろうか
ナイフで切り ....
まよえるこひつじも
まよえるたましいも
まよえるさらりーまんも
まよえるしょうがくせいも
まよえるおくさんも
まよえるかえるも
まよえるさつじんきも
まよえるつばめも
まよえるしゃちょ ....
頭の中で
黒い鳥が暴れるから
良くないことばかり
考えてしまうんだ
この長い夜が
明けるのが先か
それとも
黒い鳥が飛び立つのが先か
朝日はまだ
当分昇りそうにない
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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