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明け方の薄い空の下で
やわらかく湿った地面の上で
何か、いいものを見つけましたか
たとえばきれいな色の小石
たとえばいい匂いのする野草
星屑のなめらかさ、夢で出会っただれか
その眼 ....
雨の中
けたたましくロックンロールをかき鳴らしてよ。
どこかなつかしく、憂うつな景色を
打ちのめすみたいに。
泣きたくないのよ、今は。
ずっと夢中でいたいのよ。
そうして忘れていきたい ....
痛みを持ち上げて
此処に立っている
へしゃげた首も
切り落とせぬまま
鉄のような水面
なにを想う その心
芯から病んでしまった
水無月の花々よ
重たすぎる花弁を
いついつ散ら ....
暑苦しくて、雨の音が
夜がぼやけた夜に
私を連れて行く。
とろりと濃密な空気。
重ねゆく日々に
適応して
今は今を愛して
一つの夢に、魘される。
咲いた花が
その後どこに行く ....
「苦しい」の言葉一つで
泣きそうになるよ。
この手は
いっつも伸びきって
ながれる水もすくえないから
連れていって。
「なんでもないんだから」と言いながら
むずかしい話は、今日はよそ ....
いつものように
なんでもない顔をして
駅で電車を待って
頭ん中だけで
僕は僕を{ルビ撲=なぐ}っていたんです。
ふとしたことで
泣き出しそうになって
そんな自分がどうしようもなく
....
汗を、かいていました。
あなたがわたしに触れたことや
愛を体現したこと
ひとつずつ、思い出して
泣くことだけは、回避して。
窓を閉め切ったこの部屋に
どうしてか風が吹いて
乾いた ....
湿った夜の空気の中を
飛び回る夏の虫が疎ましい
希望も絶望もないのに
月明かりが仄明るくて疎ましい
波音のひとつもない
此所が海辺だったらいいのに
そしたらきっと泣けるのに
ひと ....
ああ、この手だ。
この手が、この胸に大きな波を呼ぶ。
私をふるわせる。
綺麗な手。
大きくて、がっしりしていて。
齧るように
親指だけを握ると、少し笑った。
ああ、この手だ。
濃密な波に揺られる
ひとり
ごく自然に
指が落ちていく
言葉を持て余したまま
閉じた目蓋、唇
ぜんぶ、あなたへの思いに
結び付けて
深く、息を吸って
その声で
名前を、呼ん ....
フォマルハウトさんのかのこさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
きみの、うつくしい
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かのこ
自由詩
12
05-7-9
ロックンロール。
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かのこ
自由詩
5
05-6-21
微熱
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かのこ
自由詩
6
05-6-20
夢現
-
かのこ
未詩・独白
6
05-6-16
だらしないかも知れない。
-
かのこ
自由詩
5
05-5-30
不器用
-
かのこ
自由詩
5
05-5-23
カーテンの裾
-
かのこ
自由詩
3
05-5-23
波音
-
かのこ
自由詩
3
05-5-3
齧るように
-
かのこ
未詩・独白
5
05-4-17
すくう手
-
かのこ
未詩・独白
2
05-4-5
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