22年間詩なんてもんは書いたことなかった
というのは嘘だ。
こんなことがあった。高校生の頃の話。
一年間の間に何度も、担任が 「次の作品展どうする?」と聞いてくる。
私は 「今回は、見 ....
あなたが求めている
融合を
与えてあげたいけど
それはムリなの
外側があるから
ねえほんとは
そんなものはないとしても
現実には
溶け合えないでしょ
夜の片隅で
小さな小さな二人だ ....
受け止めかねる日々が
一日の中にいっぱい
押し寄せてくる
あるいは、波の中にもみくだされ
僕は
思い出の中のせいぶつになるように
ウニャウニャと日々を漂う
生き生きした面影を失った画面の ....
美しい花が咲くよ
飲み込めないものを置き去りにして
美しい花が美しく咲くよ
思い出を糧に
忘れられた形を残して
美しい花が咲く美しい夜に
僕たちの魂は震えているよ
僕たちの魂は淡雪のよう ....
夕闇に
かみひこうき
投げて
どこまで
飛んでいって
くれるのか
と
思い
を
馳せる
季節は春めいても
頬を撫でる風は
まだ
冷たい
ふと
隣に居な ....
一人きりで待っていた
朝が来るのを
夜明けが来るのを
カーテン越しの光はどんより鈍り
ダブルベッドの隅っこで
凍えて泣いた
流れていった何もかも
君のせいにして眠りに ....
何色の花かわからない
窓のつぼみはもうほころびかけている
明日あたり最初の花が咲くだろう
今度逢えたらそのときに、それは
約束というものじゃなかった
どうしてもあんたに逢いたくて
....
こんなにも
ひろびろと
あおいかぜのなかで
ぼくらは
とりになれない
だから
くもよ
ぼくらは
こうしてねころんで
かぜをつるのだ
そらのしずくが
ふたつ
いただきにさ ....
地平から生まれ出た月が
あまりに大きくて
よごれた橙色だったので
子が泣いてしまった
その子は
大きくなると
空の真上に出ている月が
あまりに遠くて
なにか哀しい気がしてならな ....
じゃあ ばいばい
そういって地球は
僕と海を
残して
太陽系を去っていきました
ざざあ
ざざあ
波打ち際で
地球が小さくなっていくのを見上げている
僕
…しょうがない
....
花は咲くために
水を求め
水を汚す
水は
求められるまま
あなたは逢うたびに
私を求め
私を汚す
私は
そのたびに強く
信じることは
魔法には相違ない
それもひ ....
本当は、こんな文章を書くべきではないのかもしれない。ましてやそれを発表するなどということは、絶対にしてはいけないことなのかもしれない。だが、時には書かなければいられないこともあるし、書かなければなら ....
涙する者は
死んだあと
青いかなしみとなって
宇宙遠方の
つめたいの霧のなかを
何かを考えてるふうに 歩き続けます
ひとが何光年もの希薄のなかを
さまようはずは ないです ....
今日の青空をあなたは見ていますか
いつも二人で見たあの青空が
今日も広がっています
空をつかむ手を伸ばせば
そこには同じ空があると
あなたは教えてくれました
本当の愛とは
心 ....
夕くれに
石版あって
陽炎はところどころで
愛の形を歪めたりする
(それは少しだけ
こころを削る)
(そうして悲しいものだけ
残っていく)
夕くれの
くっきりとした処に落ちて ....
ぼくは
ぼく自身によって
潰されそうになった
ここから
この磁場から
自由になるために
どこまでも
どこまでも
突き抜けていきたい
出会った頃の
気持ちをいつまでも
保ってるなんてできないよ
好きな時や
愛しい時や
それぞれを感じる日がある
・・・でもさ
あの頃の僕と
今の僕じゃ
年も星も ....
こんな雨の日に泣きたいのは気のせいだと思った
この間、久しぶりに友人と飲んだとき
ずいぶんとしあわせそうな顔になったじゃないかと言われた
そのセリフの半分が
励ましだということを
僕は知 ....
ドアを閉めて
もう1度だけ
あなたの名前にさようなら
相談もせず
何もいわず出て行くけれど
これが僕の
最後のわがままで優しさだよ
これが僕の手
....
ポケットにミルキー
ポケットがあるしあわせ
だれも
そんなことには気づかない
不憫
誰かと繋がりを強くするために
小さな陰口を言う
巻き込んで ....
ほしにうつらぬひとがたを
そっとかかえてかがみにひたそ
にじんでこぼれるほしがたを
なみだとまぜてゆめからぬぐを
ほしのかたちはいびつにまるく
ひとのかたちはうすれてくらい
....
わたしは猫であったかもしれない
黎明の月にひと声ニャーンと啼いて
死んでしまった猫であったかもしれない
わたしは何万年も前の骨であったかもしれない
アラスカの雪の底に眠る
まだ発見されて ....
ジャック・ダニエルは7歳だった
ジャック・ダニエルは産まれてしまった
ジャック・ダニエルは7歳なのにもう産まれてしまった
世界は一つではなかった
だが現実はいつも一つだ
ジャック・ダニエ ....
月が欠けたので
宇宙へ
行くことにする
あの欠けた部分
埋めれそうな気がする
あ ほ ほ ど キ ス を し ま し た
あ ほ に な り ま し た
笑いながら
人と別れて
生垣に吐いた
犬みたいに土を
被せようとしたけど
そのとき夜が落っこちてきて
雨が すきさ
うたを うたおう
森が すきさ
ふたり やすもう
山が すきさ
うでを のばそう
風が すきさ
くさを なでよう
雲が すきさ
ともを さがそう
....
最近、心のバランスがうまくとれなくて
(ほとんど落ち込んでいたのだけれど)
でも うまく哀しめないので
(小さい頃からそうだ)
お風呂で ひとりで 誰にも聴こえないように 潜っ ....
いちばんあいたいひとにさけられているのだ。
いちばんあいたいひとはとおくにすんでいて
あいたいといってもしんじてくれなくて
かなしい。
かなしくてなみだがでる。
いちばんすきだとつたえてみた ....
夢を追って
走って走って
途中
なんだか疲れて
何もかもを投げ出したくなって
振り向いてみると
もう足跡は消えていた
「走るしかないか」
って言ったものの
道はどっちに続いている ....
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