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この曇天の大気に

秋の甘やかな匂い
微妙に含まれ漂い

確かな秋という季節の現れが
わたしの意識を鮮明にする


用水路の土手沿いに
赤々と咲き並ぶ
彼岸花は未だ
見い出せず ....
太陽へ 昇っいく
闇に 包まれ
悪夢を 抱え
太陽を 目指す

すべては剥奪され
すべては創造され
恐怖と歓喜、恐怖と歓喜

  *

意味を思考を奪われた
あるものアルモノ襲 ....
眼が在り映り凝視し続ける眼に
脳裏の戦場の消えない殺し合いか
眼前の草むらの裸の子供らの激しい絡み合いか

展開され焼き付けられるその光景

草むらの草いきれも
左足にぐるぐる巻かれた包 ....
叫び、裂ける
記憶の奥に佇み
記憶の億を掴み

ただただ、わたしは畏怖する
ただただ、わたしは優しくなる

神々が踊る躍る
頂きの透明な湖面に
内底から、ぽつんとポツンと
涌出する ....
混沌とする現実に、

均衡を欠きそうになりながら

薄氷、噛み砕き

バランス、
ばらんす、

中庸、保ち

太陽を凝視しながら
喜んで溶けて盲いる

限り無く闇に沈み
 ....
幼子、ちっちゃいね
父親、おっきいね

でも、同じ肉体なんだ
同じ肉体を纏っている

なんでかな?どうしてかな?

可愛い綺麗な成長の渦、
私のこころ驚きに満ち、

髪掻き上げた ....
棚引く雲のように
白く身を浮遊させ
何の企図も無く
この世界の旋律に
わたしは深く
包み込まれる

荒涼とした大地、
倒れゆく街並み、
闇の匿名性の襲来、

老いて生々しい
あ ....
父は沈黙を支配し
静謐は直観に従う

深夜に一日は生動し

わたしの思考は
宇宙へひろがる

この戦慄を貫く混沌、
この旋律を貫く企図、

躍る世界は荒野の声を響かせ

雪に ....
この疼痛
なんぼのもんじゃい
と、

掻き乱す

肩までも
降りてきた
この痛み
布団、はねのけ
肉は震える

ハッキリと
苦なら苦と
言い、
切る
勇気

明日 ....
眠たげな空、
わたしは滑り落ちて
ひかりの大洋へ
雨降り
ひたすら泳ぐ
ひかりの大洋へ

大空、裂ける
青空、割れる
遥か臨む、
谺のウチュウ

熱い魂と熱い魂のぶつかり合い
 ....
近藤さんちの広い庭の半分は
辺り一面緑の草原だった

 君には僕がみえないの?
 綺麗な君、
 僕には君が見える、
 僕には君が視える、

近藤さんちは鍛冶屋だった
溶けて黒ずんだ坪 ....
へんてこりんへんてこりん
きづけばそとはザンザンあめふり
なんて望みのない夜だろう

)夜底では
)悪魔がほくそ笑み踊っている
)真っ赤なリンゴを食べろよと
)悪魔がたましいに取り憑いて ....
薔薇色に燃える桜の血飛沫

まだ生き切ってない、
まだ息切れてない、
「ハッピーエンドは
レベル、高い」*

ふかく、もっと深く
今一度引き寄せられ
ループを描くように
ゆっくり沈 ....
世界が暗くなっている
車が通る、人が過ぎる
どんより曇った空模様、
細かい雨が降り始め

道にてアパートの隣人と出会います
彼女は親しげな笑顔浮かべ
手と手を宙で打ち合わせ
互いに挨拶 ....
いきなり
雨にたたられ
いきなり
太陽に眼差され

いつものこと

痛む脳髄を携え
痛む目を抱え
花が庭に開くその瞬間を
間違いなく捉える

  *

私たち人間は大自然か ....
ナマコのお化けが
くらやみからやって来るとき
人はただ、その場に立ち尽くすのみ

ばくはつするたいようにとけて
ばくはつするたいようにひざまづき

暗黒の窪みに安らいで
すべてを放擲し ....
夕闇、迫るなか
戯れる

子供たちは
歓声の余韻に

時を味方につけ
突き抜けてゆく

大人たちの影を
遥か超え

開かれていくこの世界へ
その輝きに震える心で

  * ....
たましいの揺らぎ

眼を開いて
冷えていく愛

今夜は、今夜は

深みへと沈む
純粋な孤独と静謐のうち

ほっておいて
ほっておいて

これがリアルなら
これが生々しいなら ....
夏休み、小学生の兄と僕、二人きり

瀬戸号は待っていた
東京駅、夜八時
宇野へ向かい出発する
夜闇をひた走る寝台列車

車窓の外に規則的に現れる
闇に明滅する踏切の赤い光
限りなく底 ....
空の青が
わたしの中に
きっとあって
それは静かな眼差しで
わたしの心を視ている

宇宙の漆黒が
わたしの中に
きっとあって
それは渦巻く混沌で
わたしの心を喰っている

 * ....
ただいちめん、空の青

天上の光を宿し

今、わたしの意識に降り注ぐ

肉の病を内包し
わたしはどこまでいけるだろう?

確かな、こと
今、私はここにいる
今、私はここに生きる
 ....
濃密な青を流し込み
暮れゆく空を
眼差し見つめながら
僕は想う

この夕べに舞う天使たちを
この世界の奥深く躍動する神々を

でも、僕は
貴女たちに達していない
未だ全く
ただそ ....
えと、
うんと
だらしなく
恥をさらし

今は
真ん中で、真ん中で
均衡を取りながら

ひたむきな思いを抱いて
鋭く閃く思考を鳴らして
肉の苦痛に日々耐えて

  *

 ....
内部から

現れ溢れる

言葉たち

色とりどりの
増殖する円の群れ

熱を帯びている、燃えている

交わり結び
捉えられ

ひとつのおおきな詩に溶ける
ひとつにひび ....
この秋晴れに、階段を
一段飛びで
上る

ぐんぐんぐんぐん登る
どこまでもどこまでも昇る

すると、

涼やかな風に舞い
白々と透明な綿毛が
無数、数知れず
飛び交って来る
 ....
すべてから
解放され
すべてを
開放し
広大な大地に
遊ぶ

  *

気分は沈み
気分は盛り上がり
まるで大海原のうねり

自我は佇みひたすら静観し

天空に銀河の帯、 ....
訳もなく
わきあがりうきたつ
午前のこの時間、この一時

わたしはひたすら
しずかなよろこびに貫かれ
無言でひろがる青空をみる

いつか、
この空の青みに
雷鳴が轟き
亀裂が走る ....
土手の
草木が揺れている
熱い風が吹き
彼岸花はまだ咲かない

夏の後ろ背を追いやったはずの
秋が
今日一日、夏の再来に追いやられ
せめぎあい渦を巻く
木霊が
生来の不安と恐怖と孤 ....
躍動するこの魂は
年若くして老いた魂を後にし
悦楽に浸った青い春を
遥か飛び越え
美しさと残酷のセカイの深みへと
闇に包まれ入っていく

とおい、とおい
遠いよ
澄んで湧き出る泉の底 ....
青が開ける
まっさらな朝の空
光は弾け

わたしの心は静まり
魂の均衡と調和のうちに
世界のすべてを受容する

歩き過ぎる若者、ひらいた本
咲き誇る花、杖つく老人

みんなみんな ....
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