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暗い地平から
せりあがって来る
あなたのたましいを吹き抜ける風

夜風には匂いがある
夜風には匂いがある

それは静かな心の諦め
誰かを愛した心の残り火
最愛の人には届かなかった
 ....
時は静かに遡行する
魂の源頭へ
懐かしさに貫かれ
直進する時を凌駕して

揺れるカーテン、丸まる猫
大地がカッと割れていき
遥か銀河が渦を巻く

明るく白んだ道をいく
我、たましい ....
時は春の暖かみ
散乱するノイズ
辺り一面の死体
殺戮は不断に隠蔽され 
花吹雪が街に舞う
涙が溢れて
光が散乱して
此処は業火の世界
善悪の区別なく
焼き尽くされ
すべてが
灰塵 ....
ひとり見つめる青空を
透かし通した大宇宙を
あゝとてもクリアだ
わたしはひとりだ

充ちる春の街を行く
どこもかしこも光の散弾
弾ける人々の笑いは満ちて
いのちが優しく芽吹いている
 ....
暗鬱としたコード進行が
延々ループしながら続く
僕らは没頭しながら従う
次々開ける光景は白昼夢
明るんだり暗んだり
いずれもそこは極北の地
いずれもそこは極楽浄土
君は泳ぎだし
僕を導 ....
光を透かし彫りするような
この薄明かるい曇天に
人々は天への青いきざはしを昇る
果てに哀しい絶望を見て
果てに輝く希望を見て
一段一段踏みしめて

天への青いきざはしは
すべてを受け容 ....
ふるさとを後にして
私たちはやって来た

この足場を切断された
途方もない寂寥
ふってはわき、ふってはわき

緑の芝生にいつしか立って
思い思いに踊っている 
私たちはさみしいのだ
 ....
ちりちりと
夜風が弾ける
肌の面
肉から解離し
タマシイの
涼やか響く
原音が
辺りに木霊し
光っている

脳髄はとろり
蕩けるよう
夜風にうっとり
流れ出す
彼方此方を巡 ....
軽やかに
憂鬱に
雨降りのなかを
舞いながら
虐殺の街へ
至る
情報は不断に
操作され
犠牲者の数だけ
浮遊する
この世界という
荒涼とした廃墟
戦禍は絶え間なく
欲望は欲望 ....
雨降る夜に
均衡は崩れ
見知らぬ街の光景が
雪崩れ込む
飛び跳ねるように
沈み込むように
アタマのなかの憂鬱が
ゆっくりと溶けてゆく

遠くの砲撃、小さなカラダは引きちぎられ
遠く ....
ただここに 
どこでもないここに
ポツンと取り残され
僕ら二人
日がな一日
木の実を食べ
遠い一日
足下には
巨大なイキモノが蠢いて
(眩めく予感に戦慄いて)
薄日の光に身をやつす ....
深く落ちていく
独りのたましいが棲む処へ
切迫する恐怖に立ち向かい
遥かな声の木霊に安堵して
どよめくその先を目指していく

わたしはもうなにもいらなかった
貴女の在り処さえ確かめられれ ....
白く光る田舎の道を
カンカン鳴り響く踏切越え
海に向かって歩いていた

薫る潮騒、うねる波
何処までも続く浜辺に座し
わたし独りのたましいが
水平線を覗き込む

 遠く船が落ちていき ....
緩やかな風が吹くようだ
穏やかな陽射しが降るようだ
わたしは微かに震えている
遠い記憶の化石のように

何も此処から始まらない
永遠に時間は止まっている
宙空に太陽が輝いて
優しい無関 ....
静かさへ 帰っていく
静かさの深淵へと
降り続ける雨に濡れ
次第に方位を失いながら
次第に意識は目醒めながら

あなたを見つけることはない
あなたに達することはない
あらゆる比喩の後ろ ....
ぽっと灯りがともるような
そこだけ救われていくような

歩き始めたばかりの幼な子が
強風のなかゆらゆら立っている
生きて、息して、活き活きと
強風のなか立っている

春は生命の胎動と
 ....
澄み渡る空に
哀しみの穴を穿つ

(重層する声の木霊に
向こう側へと突き抜ける
大いなる励ましを得て)

ひかり、ひかり
光は射して

ひかり、ひかり
光は満ちて

哀しみの ....
風が吹く
青空が落ちて来る
ゆるやかに
初めて開かれる瞳のように
巻き込まれる、夢の兆し
うねり透明な時が訪れ
大地から外される、天へのきざはし

此処で踊り此処から突き破る
此処で ....
静けさが
夜底深く
沈んでいく

すべてを受け容れ
すべてを首肯し




窓辺には花が揺れ
均衡を保つ時が
匂い立つ花の香に
震えている
ただただ震えている



 ....
わたしが生きているこの場所は
冷え冷えとした哀しみと
沸騰する歓びと 
あなたの透き通るその声が
夜な夜な交差するところ

離して、離して
遠退けず
ノイズまみれの花が咲く
花咲く脳 ....
桜の開花の翌日に
冷たい雨が雪に変わり
雪の東京、白い息
コンビニの軒先で
二人並んでホットコーヒー

神さまの耳くそみたいだねと
空を見上げて君は言った
一歩一歩踏みしめ
登っていく階段の無限
日は照りつけ身体は重く
おまけに心は白昼夢の最中

繰り返される映像がまとわりつく
繰り返される音像が離れない
刻まれる変則的なビート
鳴り響く ....
緩やかに
風が流れる
弥生の宵、
懐かしい匂い
鼻腔を巡り
大気圏から降って来る
息吹く命の源を
ゆっくり静かに呼吸する

 あゝ魂はうっとりと
 息吹く命の香に包まれ
 何処ま ....
蒼く震える手が伸びて来る夜
僕は夢の中にいた、夢の中をさ迷っていた
境を隔てる壁は何処にもなかった
でも神さまは見当たらなかった
しめやかな雨が街路樹を濡らしていき
昼間荒れ狂った海は信じら ....
久々に訪れた病院の園庭は、
十数本の桜の木が
無数の赤い蕾を膨らませていた。 

その生命力は、
春の大気に漲り震え
園庭という枠を獰猛に
突き破っていく不穏さを孕んでいた。

膨ら ....
学ぶため、引き渡すため
風に吹かれて何処までも行く
一人になり二人になり三人になり
そして独りになり
泥水を浴び光を浴び
異邦の土地
遠い地平を目指し
進み行く

生まれ落ちた瞬間か ....
光と共に
踊る子どもたち
雨のなか
霧のなか
晴れ間を見つけ
あなたがそばに駆けて来るまで

希望の欠片を見つけたよ
絶望の欠片を見つけたよ
ほら、ね
なんとも脆く儚い
永遠は
 ....
死にそうは希望、
希望は死にそう
孤独は連帯、
連帯は孤独

開ける風景の思わぬ広さに
僕ら驚き手を握る
巨きな未来が間近に迫って
僕らしっかり抱きしめ合う

)絶望しかない、なん ....
咲き誇る花々を
慈しむ春のように
柔かな魂を晒して
行き先も帰る場所も知らず
季節を巡り螺旋に昇り
ただただひとり
駆けていく

開ける光景に圧倒され
好悪を超え宙を舞う

反転 ....
あめいろの
時が過ぎ行く
この夕べ
わたしの気遣いは宙に溶け
一閃する光の海
瑪瑙の渦は天を駆け
静かさだけが降って来る

気の遠くなるよなこの時に

静かさだけが降って来る

 ....
田中宏輔さんのひだかたけしさんおすすめリスト(2189)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
初恋- ひだかた ...自由詩422-4-11
霊性- ひだかた ...自由詩2*22-4-10
ブチャの春- ひだかた ...自由詩222-4-9
ひとり(改訂)- ひだかた ...自由詩322-4-9
独りと独りのブルース- ひだかた ...自由詩4*22-4-8
天への青いきざはし- ひだかた ...自由詩3*22-4-7
断章~この曇天の空に- ひだかた ...自由詩322-4-7
夜風とたましい- ひだかた ...自由詩522-4-5
虐殺の街- ひだかた ...自由詩422-4-4
雨降る夜に- ひだかた ...自由詩222-4-3
nowhere- ひだかた ...自由詩3*22-4-2
All_I_Need- ひだかた ...自由詩422-4-1
永遠- ひだかた ...自由詩3*22-3-31
静止画- ひだかた ...自由詩322-3-30
比喩の回廊- ひだかた ...自由詩522-3-28
春の君- ひだかた ...自由詩322-3-27
PRESENCE- ひだかた ...自由詩2*22-3-26
初めて開かれる瞳のように- ひだかた ...自由詩622-3-25
顕現- ひだかた ...自由詩222-3-24
わたしが生きているこの場所は- ひだかた ...自由詩5*22-3-23
神さまの耳くそ- ひだかた ...自由詩3*22-3-22
無限階段- ひだかた ...自由詩422-3-21
緩やかに、春- ひだかた ...自由詩622-3-21
夢の境界- ひだかた ...自由詩322-3-20
見えるもの/見えないもの(改訂)- ひだかた ...自由詩5*22-3-20
- ひだかた ...自由詩622-3-19
Fog- ひだかた ...自由詩622-3-18
Horizon- ひだかた ...自由詩722-3-16
迎撃の街~ギリギリと、ギリギリと- ひだかた ...自由詩322-3-15
この夕べ(改訂)- ひだかた ...自由詩922-3-14

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