底無しの口
ひだかたけし

えと、
うんと
だらしなく
恥をさらし

今は
真ん中で、真ん中で
均衡を取りながら

ひたむきな思いを抱いて
鋭く閃く思考を鳴らして
肉の苦痛に日々耐えて

  *

日々は若く
日々は鮮明に
俄に浮き立つ
時間の間隙に
意識という思考が躍る舞台は
ゆっくり新しくひらけて

認識の深化に直観が
瞬時に掴み取り
新たに姿現わすこの世界に
艶めき震える歌声が
此処にただ留まれと

流れ出るように
溢れ来るように

此処にただ留まれと

  *

えと、
うんと
だらしなく
恥をさらし

悪をなし快楽に溺れた青い春、
アクマにわたしは取り憑かれ
誰か確かなその人を求め
違う誰かを間違え交わり
生の自殺の鋭利な刃物の
大海原を泳いでた

  *

今、この生の
在ることのオドロキに貫かれ
日々、ひたすら精進する時
  
思考は内部から現れ
瞬間の永遠が
その底無しの口を開く

















自由詩 底無しの口 Copyright ひだかたけし 2022-09-29 18:53:27
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