太陽が沈んだ
一番星が走るけど
物足りない夜空
あなたが帰らない部屋
冷たいベッド
剥がれかけのペディキュア

ため息一つ

あなたを愛してた
波のうねりが変わり、感染から感染へと有機物の個体も変わる。超派生的な若さ。裏返る戦士たち。突起物が無い。それはまた新たな生成への第一歩だとも言われる時代。
グレーに染まる艶やかな長髪は蛇行の帯び ....
ずっと不安で震えていた

曖昧な言葉しかない世界で

曖昧な事ばかりをした

絶望など存在せず

かといって希望も無いような世界が

意味もなく立ち込めていた

間違うことから ....
肉身の疼く
夜陰の沈黙に

心は乱れ不安に駆られ
詩と死と戯れる余裕すらなく

焼酎を二杯、三杯と

焼け付く視野に
蜘蛛の巣張り

払いのけても払いのけても
辺り一面の糸は切 ....
白いカーテンの揺れる部屋は
少し黴臭く、湿っぽい
レンタルベットの軋む音の中に
心臓だけになった母親は 小さく呼吸を繰り返していた

はじめて母親の大きな身体が剥がれたのは 小五の夏休みだっ ....
目が覚めて
冷凍庫をあける
「指定のレベルをクリアして下さい」
つめたい印字 マシンガン 僕のトラクター・アート
寝そべって 知らない人たち それから
視力の悪い指導者 濡れた掲示板 パ ....
海沿いを歩き潮風心地良い子供はいない今も独身

昨日から降ったり止んだり繰り返す傘手放せず荷物が増える

世の中の良い所ばかり見つけたい悪い所ばかり強調される

山ばかり映されている写真集 ....
「吉良の仁吉」のことも知らんのに、

なんでひとりきりになったら、

うたいよんねんやろうなぁ…

たましい、

もっとるんやな、

こんな自分でもな。

人の世はいつ ....
お人形遊びの
楽しさを知らない

綺麗な服に着せ替えて
髪を梳かして

それから?

あんまり虚しくて
人形にドロップキックさせたら

あの子とはもう遊ばないって言われた

 ....
見えるでしょうか
あの屋根の下、切妻という
人間で言えば額のあたり
大きな手形がついているのがわかりますか

男の手が両手揃って
雨の日などはくっきりと浮かび上がるのですが
今日もよく見 ....
鍵をかけて、

夕暮れの、まだらな空を閉じ込めた
マジックアワーと君の境界線がぼやけて
滲んでいくよ、私の目の前で

蜻蛉が 飛んでゆく
飛行機雲の上をなぞって 飛んでゆく
左手の缶チ ....
 大白川登山口に着くと雨となり、当然誰も居なかった。レンタル簡易トイレがのっそり立ち、周りには雑草やらススキが生い茂っている。雨は次第に本降りとなり、雨具を着る。
今日を逃がすと次回はいつ行けるかわ ....
身 体 が 元 気 に な っ て
 き た と き に は 気 を 
つ け な け れ ば い け ま
 せ ん 。 う ま い こ と
を 書 け た と き に も 気
 を つ け ....
芝生はいい
寝転がって
僕たちは笑う
とくになにがあったわけでもないのに
ただ笑って
じゃれ合って
空を眺める
雲が何にでも見えた
アイスクリーム
蛇の目
ありえない獣
五本 ....
「私もかつては人間でした」
ロボットはラピスラズリを
キャンディ紙に包み
両端をクルクルと回す
「さあどうぞ」

彼女はそれを受け取って
代わりに写真を渡す

「火星の渓谷ですか ....
私とあなたの距離の間に
とても知らない何かが

私の中のあなたと、あなたの中の私が
そっちに行こうとしてる




distance

between me and yo ....
 音のない部屋の窓からしっとり濡れた庭が見える。
 泣き濡れた空に向かって紫陽花が優しく微笑む。
 ゆっくりと窓を開けると夏の匂いがした。
 季節が移り変わろうとしている。

 やがて誰 ....
道だから
途中凸があったし凹もあった
緩やかな登り坂
同じく緩やかな下り坂
勿論
急な登りと下りの坂もあったさ

いつまでも
どこまでも
平坦な道なったらいつの間にか
嫌気が差した ....
今日と言う日が
昨日の続編で明日の予告編だとし
ても

脚本は先が読めないし
台本は先が読めてしまう

その表紙は綺麗じゃなくなってるし
捲ってきた頁は
汗と涙
鼻水さえも垂れてい ....
母さん??

私が呼ぶと
文節のない文字を
あなたはつぶやく

失ってしまったね

私は

悲しいことだけど
自然なことかもしれないね
あなたの

あと何年かで
そこ ....
二つ卵に割れて流れるに身を任せる
              十日前の新月だった

流れは巌に砕けあたりの身をちりばめる
                 風の囁きをきいた

蓮の葉につか ....
青、
樹間に揺れ
白い巨鳥、
羽ばたいて
僕は行く
天に呑まれ

光の矢、光の矢!

蒼穹は割れ
漆黒の宇宙が唸っている
これからは歌をうたおう

小さな声で歌をうたおう
大きな声で歌をうたおう

悲しい歌をうたおう
喜びの歌をうたおう

愛しい歌をうたおう
楽しい歌をうたおう

怒って歌をうたおう ....
あじさい柄の、
日傘が咲いています。

梅雨の間の、
晴れの日の、

左目が痛みます。
婉曲な月が浮かんでいる
高橋留美子とつげよしはるが好きで
藤原新也と東京漂流する夢をみる

彼女の方程式は誰も試さないほうがよい
ゆれうごく等記号の
ちっちゃな解決なんてほっとけばよいのだ ....
午前四時と五時の間で世界は更新されている

深夜帯を泳ぐ
腹の膨れた子供たちの
ざわめきが 液晶越しに
蜃気楼のように 揺れている

更新ボタンをクリックしても
残像はどんどん ....
私はお茶をよく{ルビ咽=むせ}る 
体質だからと、言い訳しても
どうやら違うということに
最近気付いた 

お茶を一口啜ったら 
まずは静かに味わうものを
流しこんでは、咽ていた 

 ....
バスに揺られて考えた
いつかきっとこの哀しみを乗り越えるため
大変な勇気を必要とするときが来る
その時になって慌てないように
私は今日も生きよう
生活を自分の物とし
生き生きと生きよう
 ....
日々、やることは
じぶんのからだをととのえ
じぶんの暮らしをととのえる
それだけ

じぶんにできることを、やる

ワタシヒトリに
できることと
できないことがある

この世のアク ....
お付き合いしたい人グループにも

おかしなプライドが邪魔して参加できず

今はいいことかもしれないが

家から一歩も出ることもよくできず

こうしてうん十年過ぎ去り

こうなればあ ....
もとこさんのおすすめリスト(1092)
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リカキング- ガト自由詩6*20-6-18
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Was_us- mizunomadoka自由詩320-6-13
距離- mizunomadoka自由詩220-6-12
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ストーリー- こたきひ ...自由詩620-6-11
青、もしくはブルー- umineko自由詩13*20-6-10
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光の矢- ひだかた ...自由詩420-6-10
これから- 足立らど ...自由詩220-6-10
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無題- 渡辺亘自由詩320-6-8
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