まったく。この世は変わってしまった
人としては住みづらい

社会人
企業人
日本人

人として生きようとすると
重たい何かを背負わされる

詩人
文人
文化人

昨今、とん ....
たったひとつ
ねがいを
きいてくれるというのなら
わたしが生まれる日に
むかえにきてください




病院から
おおきな荷物と
見慣れぬ我が子を
抱えていく
母の
かえりみ ....
うつくしい家にかえる
秋の赤みをおびた夕暮れ色のレンガをふむ
玄関にはアール・ヌーヴォ風の
金色のふちの大きな丸鏡にむかえられる

この丸鏡の前に花瓶をおき
庭に咲いた花を飾る
と鏡の向 ....
方向や統率を取るために、生まれた隠喩は
つまりは説明の為の隠喩だ
しかしこと細かく説明すると隠喩は
ぐちゃ味噌に溶けて「それ自体」に近づいてゆく

それ自体とは説明ではない
なぜなら風景を ....
悲しみは訪れる
予告なく
足音も立てず

時刻を止めて
くれたらいいのに

逃げ出したいけれど
行き先が見当たらなくて

呆然としたいのに
誤魔化しようがなくて

わたしはわ ....
全て抹消せねばならぬ
踵の靴擦れが決定打になるやもしれぬ

アクセサリーを外し
服を脱ぎ捨て
下着だけになる

全て抹消せねばならぬ
レシートは全て処分した
鍵のかかったスマートフォ ....
「清く真っ直ぐな花になりなさい」
 そう言ったのは 凛と佇む聖の花
 私たちの正解だった
 揺るぎない 絶対の正しさ

 いつか、彼女は造花だと知る
 信仰してきた正しさは虚構で
 ど ....
きみを書かないよ
すでに詩なのだから
きみを喩えないよ
すでに風なのだから
きみを想わないよ
、できるわけがないじゃないか
今日もみあげるよ

空の白い雲のあたり

口笛を吹きなが ....
とても大切なことをわすれて
とても大好きなひとをわすれて
それでも生きている

あたえられた課題を
こなせない生徒のように

やっぱり不器用でふまじめで
廊下のすみにたたされているんだ ....
おじいちゃんと
LINEを始めたのだけれど…

おじいちゃん…
『「りんご」はい次は「ご」!』
って…
唐突にしりとりを
始めたかったわけじゃないよ僕は…
送信した「り」は
“了解” ....
意識の界面に皮膜を張る詩を
時々引き剥がしながら
優雅な革命に憧れつづける
蒼ざめた情緒不安定
ひとりで ずっと待っていた
帰省先で亡くなった男性が住んでいたアパートの
部屋の畳は思っていたよりきれいだったが
乾拭きをして ちょんと座って

ひとりで 届くのを待っていた
荷 ....
きみのかあさんになりたい
お洋服を手縫いしたり
陽に透けるきれいなゼリーをつくったり
おひざにだっこして絵本を読んだりする
いつも子育てのことで
はらはらと気をもんでいる

きみのとうさ ....
それからいかがお過ごしですか

墓石の上に揺らめく陽炎を眺めながら
あなたのことを思い返してみるが
明瞭で正確な像を結ばない
緩やかな輪郭がライラックのような香りとともにふわりと漂う

 ....
あかいほっぺを見て笑う

ぷっくりほっぺをつっついてみる

黒いおめめは透き通り

はじめてをしっかり眺めてる
渇きが癒やせなくて
栗の花を見て居ると
梅雨入りした
科研の手入れを食らって
締め切りに間に合わなかったので
私はいじけて石器探しに走る
母はスーパーへ
父は田圃へ
姉は廊下で読書して ....
君はジタンを{ルビ喫=の}んでいる
象牙色した指が佳い
くちびると髭の剃り跡で
わたしの視線をからめとる

君はわたしに火を点けて
ハイにしながら 微笑する
君はもひとつ紙巻き咥え
灰 ....
耳にあてた小さなスピーカー

三半規管で広がり

流れるメロディ


耳にあてた小さなスピーカー

蝸牛神経を通って

脳を揺らすリズム


日常を隔たり一本線 ....
六月と聞けば
梅雨がすぐ頭に浮かぶ

梅雨と聞けば
少しだけ控え目な
紫陽花が頭に浮かぶ

雨で薄暗い梅雨
外出はせずに
窓から庭の紫陽花を眺める

雨は止んでもまた降り始める
 ....
冷蔵庫のシュークリームが
パサパサになっている予感とか
時計を見なくても今が大体何時かというのに気づいている眠り
それは当たる日もあれば外れる日もあるけれど
天気予報ほど重罪じゃないさ

 ....
うっすらと浮かんだ額の汗に
太陽と雲が逆さに映りこんだ
霧島から噴煙が上がっている
牛たちは
寝そべったり
エサを食べたり
思い思いに過ごしている

鴉に啄まれた
タヌキの死 ....
アスファルトに

だんじりの轍が白かった

こんな坂道を

こんな幾何学をつけて

のぼったのだ

神はいる

神に彼らは護られている


これは精確なお話しだ

ひ ....
トースト色の
にじんだ夕日も
まえがみがじゃまでみえないな

わたしは大好きな
ベランダやコンクリートやビルを
捨てようとおもいました
海岸(および波打ちぎわ)も
コーヒースタ ....
仕事帰りにはいつもコンビニに寄る
たいていは
駅の近くにあるサークルKだが
サントリーのウォッカと明治のチョコレートを買い
帰りの電車を待つ何分かの間に
ストレスで固まった神経を ....
電気のシャワーを浴びて光る髪の一筋まで
空調に揺らぐ足元の湿気
リノリウムの床の隙間に覗く闇

自分の揺らがなさを試してみたことはある?
頭は?体は?それはどこまで?
コペルニクス的転回を ....
尿が漏れるのと
音が漏れるのは一緒なのかもしれないと
木田さんは考える
母と姉がストックホルムへ
旅立った後に
木田さんは哲学者
木田元になった
パブロフの犬みたいに
唾液も漏れる
 ....
    バルコニーの 天井が
 五月雨で 滝音をたてている
       幼き 三次元を 
    想起させるように と
    そぅだ 日照りのため
 生れ故郷も すなおになって
 雨を ....
闇にすっかりなれたのか
それとも 朝がきたのでしようか
あまたの光の柱が 
行間からまっすぐに 立っています


言葉は 今朝の朝靄のように低い場所に流れます
 言葉が 祈りとは ....
蓄積された責務から束の間逃避行
罪悪感などあの棚の上の上へと追いやって
見えない振りをして
明日があると言い聞かせ
一切合財を忘れようと最大限の努力をする
生真面目に真摯でいるのは疲れるもの ....
平易な朝と言えばいいのだろうか
ひさびさに雪除け作業もなく道路は凍っている
稜線には水色の空がのぞいている

声を枯らし、鬱陶しい汗が肌着を濡らし
昨日の日雇いはきつかった
だだをこねてい ....
もとこさんのおすすめリスト(1092)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人、人、人。- たこ自由詩118-6-14
ねがいごと- 小夜自由詩418-6-14
丸鏡の向こうのわが家- 田中修子自由詩2*18-6-14
風景- ◇レキ自由詩1*18-6-13
いまのひかり- 坂本瞳子自由詩3*18-6-12
遣らずの雨- 木村きむ自由詩218-6-12
花園- 中原馨自由詩118-6-12
ともだち- もっぷ自由詩318-6-12
大切なことをわすれて- 梅昆布茶自由詩1418-6-11
ジェネレーションギャップ- しょだま ...自由詩5*18-6-11
症_例- 塔野夏子自由詩6*18-6-11
緊張と弛緩- 唐草フウ自由詩5*18-6-10
きみのとなりにユーレイのように- 田中修子自由詩18*18-6-10
それから- 餅月兎自由詩118-6-10
赤ちゃん- 天鳥そら自由詩2*18-6-10
寺西- 間村長自由詩418-6-9
けぶりぐさ- 46U自由詩3*18-6-9
イヤフォン- 暁い夕日自由詩6*18-6-9
紫陽花の色- 夏川ゆう自由詩218-6-9
マガイモノ- 渚鳥自由詩3*18-6-6
楽園- 尾田和彦自由詩418-5-20
精確なお話し- ペペロ自由詩318-5-15
19歳- はるな自由詩218-5-15
サボテンと砂袋たち- 尾田和彦自由詩2+*18-5-14
コード:オリオン- 日々野い ...自由詩218-5-14
哲学者- 間村長自由詩7*18-5-13
欠_題_その一- 信天翁自由詩618-5-13
蛸の触手は【悪魔の舌】か【天界の下】か- るるりら自由詩9*18-5-13
夢見る時間- 坂本瞳子自由詩4*18-5-12
二月からのこと- 山人自由詩1*18-5-12

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