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プラナリアにとてもよく似たあなたも普段はありふれた両生類として
揺らめいている。〔時折〕爬虫類の要素を尖らせて、眠るのを怖がり
泣いていた〔けれど〕頭の中では真っ先に哺乳類の細胞を一つだ ....
空はきれいだね
雲がひとつもないから
雲が恋しいけれど
ビールも美味しいよ
六階のヴェランダはビアガーデン
ジャガイモが可愛い
芽を出した
一人だけれど
一人でもいいから
今は忘れよ ....
旦那作のディナー

最後の最後まで 
迷惑と言う名の置き土産を残しつつ
後ろ髪を引かれて来た夜

不思議なスパイスを絡めたようなカレーの香りが
鼻先をかすめた

一仕事を終え 帰 ....
桜吹雪の下
お茶を頂く
御婦人ども。

御機嫌よう
御機嫌よう

お茶を一杯如何?
お手製ケーキも
召し上がれ。

空々しい会話
架空の微笑み
戸惑う視線
探る指先

 ....
左半分、灰桜。

花散らしの雨。

軽くひねり出される、膿。
つまみ出された、愚か者。


さみしがり屋だから火を灯す。

ぼくは
もう
独りじゃない。

火をつけてくれた ....
お互いパートナーは居るけれど
お互い割り切って付き合っている
ほら、真面目な人の前では
いい加減で乱暴に
剥き出しで励めないし
己の糞を撒き散らすのは
躊躇するでしょ

お互い外道にな ....
蛇が川の上を駆け、
葦の草むらへと向かっている。
冷たい小雨をはじき、
さまよう古代の戦士の亡霊たちとともに。

詩人には見えない明るい涙の笑顔が
誰の読み物をも読めな ....
いのちを挽いている
音がする
林檎を剥いたら
もういちど飛べるかもしれない

鳥は
鳥という記号に
耐えているわけではない
人は
人という記号に
耐え続け
そのため
もうながい ....
しょうがない
今日はもうやる気が起きないんだから
なんともならない

なんとかしようとは思うんだけれどもさぁ
そっから先に進まないんだよ

ペンを握ってはみても
すぐにペンを置いてしま ....
水が水辺を踏みしめる音が
葉と葉のはざまに響いている
終わらぬことを表わす文字が
冷たい場所に冷たく残る


闇が指にひらかれ
光が枝に割れるとき
水は分かれ  ....
なんだかふんわりとして
とても眠くって
でもこのまま眠りに堕ちては
とてもいけない感じ

なんだろうこの静けさ
安心感が満杯で
違和感を覚えるのは

舌の奥の方が少しだけ
苦い味を ....
愛を直視して、みせて
僕が君を好きな理由を
勢いにまかせて、告げようとした。
私もそうなの、と、
味のないガムを吐き出すより早く
目も見ないで言ってくれて
好きな理由を言わ ....
О

春の野原で
寛ぐ兎が
見え隠れしている
長閑な
春の日といえども
全身を曝してはいられない
小心もので臆病な
野の生き物

その兎が
渓谷の十メートルの激流を
跳んで渡 ....
誰もいない夜に話す
誰もいない国に暮らし

夜のない国に住み
誰もしらない人と
誰もしらない言葉で

どこでも無い場所に住んでいる

彼女のいる部屋で
あるいは彼女がいること ....
束の間の輝きが水面に射すと

魚は 眠らない営みにリラリラと

言葉を浮かべ

手に取ろうと揺らめく影を砕いて

その光の枠を抜け出したまま

ほんの夏の終わりの方まで滑ってゆく。 ....
言葉の星が
星座を創った
きらきらりきらら

神話が熱を帯び
胸に光っている
さらさらりさらら

私は欲してしまった
寓意の中のあなたを
たらたらりたらら

夜が明けてしまえば ....
霧雨と、海の匂いと薄い雲
みどりの針
風向きを解いている


世界は、計算するあてもないかのようです
厳しい風雨に擦れた跡を渡ろうとすれば

みどりの針がいっそう震える
道を忘れたの ....
光が交差する
クランクを曲がる、一光のバイクが
夜のうねりになって疾走する

テールランプが夜景に溶け込む頃
シグナルは赤から青へかわる
ホイールの芸術的な回転が
少年の目に留まる

 ....



少女は浴槽に柚子を浮かべ、
指で押して湯に沈めるのが好きだった。
湯に体半分沈んだ柚子を、前へ進めてやるのが好きだった。
少女は一人のときも、母親と一緒に入浴するときも、
湯に浮 ....
とくべつな愛されかたをしたかった
紅色の、燃えるような声で。

まるで悲しみをすべて暴き出してしまう
慈悲のかけらもない冷たい蛙の眼つきで。

寂しいひとり寝の暮らしなど
 ....
それが
あと1ミリ
ずれていたら
君はすごい美人で


たぶん
出会わなかった




なんのいいわけだ

という君が
庭先の椋鳥に
こめつぶをあげている



 ....
「あ」

と言われたら
「にゃ」と言いたいのかも
でもフツーは「へ」らしいから
「へ?」と言わなきゃいけない ....
あの 夜はひとりで寂しくなかった。

ただ、貴女がいないのでとまどった。

どこへいったのかな
さがしてもさがしても
風の音しか聞こえてこない

あたたかい声が夜空から ....
団地が出来た頃
家は疎らで
寂しいばかりだった

今は完全に団地になって
家族の楽しい声が響く

団地の急な坂道はなく
年を重ねても
ずっと住み続けられるように
緩やかな坂道になっ ....
桜の花びらが散り尽きてしまったら
なにが起きるのだろうか

今抱えている不安すべてから
解き放ってくれるだろうか

一歩前に進むことはできるだろうか

桜の花びらは冷たい

無数の ....
壁紙が剥がれ落ちていく
鱗のように、枯葉のように
ポロポロ、ポロポロと
私は何になりたかったんだろう

その答えは
崩れゆく壁紙の向こうに
隠れているのかも

男はじっと立ちつくして ....
ラテン語を囁く
髪の長い少女は
金色の瞳を
いつも濡らしている

彼女の鎖骨には
ジュブナイルが埋まっていて
大人になるには
あと少しかかりそうだ

少女は恋をしていた
アスペン ....
みんな幸せになればいいのに
暴力的な春風に耐えながら
詰まりそうな呼吸を必死に続け
目に入った砂粒で泣き
砂粒のノスタルジーを聞かされ
更に目からは涙が止まらず
涙が止まる方法を あちこち ....
背中の掻き傷が疼くのは
蒼白い月が輝く夜
足音を立てずに風のごとく
走り去って身を潜め
雄叫びを必死に抑えて
爪を立てて歯軋りを堪え
零れる涙を拭いもせずに
朝日が昇るのを恋い焦がれ
 ....
ケヤキが生き急いでいる。 鈍色の空に睫毛がかかり、
引っかかる花粉の向こう側で、若葉だけが強烈だ。

宇宙から溢れた光が砕け、
照らされた ビール瓶の底で
僕はひとりだ。

メメ ....
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