耳飾り揺れて
響く音楽
あれはバイオリン
嗚呼
声が聴きたいな
なんて
恋する乙女は
また歩みを進める

あなたのさした傘の下
秘密を一つ分け合って
大事に大事に
心臓に埋め込 ....
わたしの潮位はあたたかいですか

あの肌のぬくもりよりも

潮汐ふたつ

重ねたりして

潮騒も遠く

弔意をしるべ

さすれば息が上がっても

さすれば息が絶えても
 ....
誰かの口から
誰かの口へ
思いがけず飛沫する菌が
感染しやせぬか

 警戒セヨ 警戒セヨ

と、怖れるほど
ビニールシートの向こう側へ
あなたの顔は遠のいて
ぼやけて・・みえる
 ....
引き出しの隅から出てきた
100円ライター

大学生の時に
二箱吸ってやめた
ラークマイルド
高揚もリラックスも得られず
友達と一緒に手放した

十年振り
試しにと
でも
火は ....
いつでも蛇口を捻れば水は出るのに、スーパーマーケットにミネラルウォーターを買いにいく人たち。ちまたにあふれている。
私は含まれない。

非常事態になるほど売れるのはなぜだ?

いつでもLIN ....
小雨は
薄日を乗せて
銀の色

濡れて
照り映える
ふくらはぎ

白く優しく季節に溶け

小雨は
薄日を乗せて
銀の色

遠く
夏の予感を
膨らませ




 ....
ひとり
寂しいワタシが
砂の穴を抜けてみても
つきの
静かな夜は
寒い

ひとり
小さいアナタが
火の花を食べてみても
ほしの
転がる夜は
寒い

夜空からたれ下る
 ....
たとえば
対岸に貴方が立っている光景
声をかけても届かない事実と
合いまったわたしの感情

たとえば
左手薬指の傷
日に日に薄くなっていく記憶と
合いまったわたしの痛み

たとえば ....
夜空に手が届いたなら、星を触ったなら、
どんな感覚だろう。当たり前に恋をして、
幸せ、そうかな、君のためなら、地球が、
逆に回って日の出で止まる、そのせいで、
星は見えなくなって、それが、幸せ ....
売っていたらしい
老舗のうふ
かしわ餅
もうおっさんなのに
死ぬまでくうきか
かしわ餅
においにかられ
かしわの葉に
とまる
懐疑的な

一息
ちぎれ花びら
ひらり
揺れ落ちて
世の川の瀬に
流れ漂う
目を凝らす
空の果て
悲しさ滲み
なみだ
零れる
愚かさの
只中で
葦は折れ
萎れ行く
されど
祈る
遠く
 ....
とてもつらいことがあったとき

暖かいご飯を一口食べて

涙が止まらなくなったことがあったな



生きるって

そういうことだな
愛は真っすぐ丘を登って行った
蹄の跡を頂に置き去りにして
光は渦巻いている
春の風がむき出しの土を{ルビ弄=まさぐ}っている

あの日太陽を塗りつぶしたのは誰だったか
わたしの心臓を突き刺 ....
今日は
楽しかった
みんな
またね
って言って
僕は
終電に走る
なんとか
間に合って
来ていた
LINEを
返す
みんな
ありがとう
出会えて
よかった
そしてスマホ ....
今より若かりしころ、木の実ナナに似ているスーザンサランドン(スーザンのほうが少しだけ年上だけど)が出演していたshall we dance?を映画館で観た帰りの喫茶店で、リチャードギアはパチンコしてい .... 遊びトモダチ
トモダチ意識が煮詰まったマブダチ
仕事仲間
仕事以外で
趣味が同じ 夢がいっしょの
気持ちのあう仲間

一切私にはおりません
なので余計な気は使わないし
お金も出ていき ....
海に接している坂町
潮の香りが町を覆っている

坂町の一番高い場所から
金輪島や似島がよく見える
海辺から山の上のほうまで住宅がある

隣は広島市
反対側の隣は呉市
ベッドタウンのよ ....
君が
君が笑っていられる
明日がほしかった

君が大好きな家族におはようって言える
明日がほしかった
君が大好きな友だちと他愛ない話で盛り上がる
帰り道がほしかった
君が大好きな人と恋 ....
 
神なき時代、
しかしもう嫌だって云わない
人は明るい明日へ向かって
向かって、行くものだ

私なんかいらない、
痛む内臓が嘘をつくよ?
忘れたころに昔に戻り、
言葉がまだ生きてい ....
旅立ちの日
真夜中に起きて
支度を始める

早朝に出る
少しでも充実した
1日にしたいため

同行してくれる妻はおしゃれに余念がない

不要不急のレジャー、されど
心の洗濯に ....


光を食べてよ 
と 海に沈んだ
螢烏賊の僕は
云う

螢烏賊が
水を跨ぐ
海底の螢烏賊は
静かに光りはじめる

光が水で 薄暗くなる
それでも
僕の光は
周りの群へ ....
棚から無くなってしまった45X円のサラダ

他の商品が代わりに入っている

千切りキャベツとブロック状にカットされた豚肉

そこに、ナッツが散りばめられて

噛んだときに、コリッと弾け ....
暗がりの瞼にやきついた 焔は揺らめき
もう遅いのでしょう 手の鳴るほうへ
死した真理(毬)は なにやかな 惹かれゆく
弾みない琴の歩が なして 低い河へ迎えらるる
蜘蛛の子が列を生し 錆びた蔓 ....
警告「線路は続くよ何処までも」

2020,10,00,0-報告書
ー武漢にあるウィルス研究所から媒体を持ち出したのはどうやらウイグル族に係わりのある研究室の人物らしい。中国の政策に対する反 ....
 四月二十三日、若い女性看護師Aの説明を受けながら、跳ねる川魚のような指先で打つキーボードをぼんやりとみていた。柔らかい声で適切に私の話を聞き、それを一切漏らさずキーで打ち込んでいる。血液検査の注射針 .... 空間に
手を差し出し
ゆっくりと
上下左右にかき混ぜる 
けれども
存在する
はずのグラスは
見つからない
空間は
次第に重く澱んでいき
だらんと開いた手のひらに
粘りつくように ....
天井を避けるように
空へと向かっていく
いつもは言えなかった言葉が
しゃぼん玉の中にたくさんあって
もしも割れたら秘密じゃなくなる
人の涙は美しく見えるから
綺麗なものほど壊れやすくて
 ....
とんぼは人間におしえてもらわなくても
空のある上をしっているし
水面のある下をしっている
自然に
雲もしっている
上と下について
人間は なぜか
あれやこれやと言う
わたしは
空の下 ....
食事中に大きな日記

自分でノートに万年筆で日記を書く時代ではないから
ふふふ、ふとったよー、ふとっ、ふとっ、とつとつと
最初は気が付いていても楽な寝返りと受け身ばかりで

家族みんな ....
入院しているとき
面会に来てくれる人がいる
心も体も勢いよく元気になる

廊下のホスピタルアートが
患者も面会者も看護師も癒される

楽しく会話できれば
気分が前を向き
その日一日笑 ....
もとこさんのおすすめリスト(1092)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
デート- 卯月とわ ...自由詩220-5-9
冥腑- ナンモナ ...自由詩6*20-5-8
コロナ詩篇2- 服部 剛自由詩420-5-7
100円ライター- TwoRivers自由詩6*20-5-7
私も含まれる。- こたきひ ...自由詩520-5-7
銀の雨- ひだかた ...自由詩520-5-6
無題- 立見春香自由詩420-5-6
たとえば- 卯月とわ ...自由詩420-5-6
星屑の詩- 樹 なぎ自由詩420-5-5
かしわ餅- ナンモナ ...自由詩5*20-5-5
祈り- あおいみ ...自由詩3*20-5-4
茶碗- ガト自由詩6*20-5-4
術もなく- ただのみ ...自由詩10*20-5-3
Line- コーリャ自由詩520-5-3
GWに振り返る- 足立らど ...散文(批評 ...3*20-5-3
空気が読めない- こたきひ ...自由詩320-5-3
坂町- 夏川ゆう自由詩420-5-2
世明け- トビラ自由詩1*20-5-1
たそがれの神なき時代でも- 秋葉竹自由詩720-5-1
旅行に行こうよ/即興ゴルコンダ(仮)提出作品- 足立らど ...自由詩220-4-29
光を食べてよ_と_囁く螢烏賊(ほたるいか)- 船曳秀隆自由詩220-4-29
45X円の消失- asagohan自由詩320-4-29
ヒバチ- あらい自由詩220-4-29
「歴史」常に終わりから再生へ向かうための架空文書であるために- アラガイ ...自由詩8*20-4-29
気が付いたらボロ雑巾のようにベッドに転がされていた- 山人散文(批評 ...6*20-4-28
空と盲目- ひだかた ...自由詩920-4-25
シェルター- ミナト ...自由詩220-4-25
つながり- こしごえ自由詩3*20-4-25
食事中に大きな日記/即興ゴルコンダ(仮)提出作品(お題はぎわ ...- 足立らど ...自由詩120-4-25
面会- 夏川ゆう自由詩120-4-25

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