茶の心
服部 剛

私はお茶をよくむせる 
体質だからと、言い訳しても
どうやら違うということに
最近気付いた 

お茶を一口啜ったら 
まずは静かに味わうものを
流しこんでは、咽ていた 

――何事も焦るべからず
  地に足、着けて

そう言い聞かせ
ささやかな訓練をする
今日この頃

温かい湯呑を手に包み 
お茶をゆっくり 口にふくむ  






自由詩 茶の心 Copyright 服部 剛 2020-06-08 19:58:55
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