{引用=*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に書 .... 濃い
牛乳を
まだ薄暗い
牧場の朝
飲んだ
東京を棄てた


影は長く
りんごの木まで伸び
わたしは大人気のタピオカ店を
なぜか思い出し
青くなった空を見上げ
人を

 ....
かべの絵葉書はもう永いこと陽に灼かれている

白い空に
白い海をまたぎ
白い太陽が 浮かんでいる
(しずかすぎる痛みは いつも
 もっとも深い傷となってあらわれたーー )

  わたし ....
この設問に対する解答。
ただしこれらは正答であり、また誤答でもある。

      一
 
生きていること。

      二

「将来、君は何になりたいのか?」と聞かれること。
 ....
金の明かりに照らされた
夜桜のトンネルのした を

屋台の光が金色だ。林檎飴をひからせている。

夜叉か、この、爪、爪を磨いて、
夜桜の香にあてられる、
この手が銀の羽になろうとしている ....
から だった
前進しようと思えば未だできたが
から だった

寝ても覚めても
あんまりカラカラと鳴るばかりで
もう嫌気がさしちまった

(なのに夢の空はまた
淡い淡い紅に染まり
何 ....
閉じた目をあけたとき
私は一個の月となり
孤独な三日月の
寒さに凍えたのでした

ふるふる震える
突き刺さった星の旗は
悲しみから遠く離れて
無関心なあの丘の上で
風に吹かれ ....
思い切ってコートを羽織らずに外出したところ
予想以上に風が冷たかった
ウチへ戻ろうかと迷いつつ
足はどんどんと家から遠のいていった
そんな気さえなかったくせに考えているふりをしたかったらしい
 ....
口笛が足りなくなって
いつもの森へ 懐かしを浴びに行く
二度と来ないって
吐き捨てた唾は 乾ききって久しい

丸っこい姿が愛おしい
ウソ 小さな鳴き声で 哀しさの片鱗を語る
裏っかわも
 ....
まばゆさに目をとじれば
暗闇となった世界に浮かんだ
円が燃え上がる
そんな遊びを繰り返していた

あれはぶらっくほーる
宇宙への入り口か出口だった

だれもかれもみんなおとなになってし ....
さよなら、が瞬いては消えて

こころに小々波もおきない
からだの輪郭はどこかに消えて
狭い部屋でちいさな湖になって

水源へ染み入ってゆく
くらいくらいばしょ
ひかりしかないばしょ
 ....
蕩けた
さくらんぼ

季節外れの台風が
火照った頬を慰めながら

笑う
笑う
笑いながら
咲いて
咲いて
咲き誇る
武者行列が
押し寄せるなら
舞うのを待って
待ちくたび ....
はこびなさいとおそわった。つたえなさいとおそわった。でも、ほんとうにしたかったことではなかった。(いきるためにぎせいにしていいものなど、どこにもありはしない。)そのためについやしたつきひだけが、かなし .... 嫌なことがあった

再入院だ

土日くらいは帰りたい

嫌なことがあった

死ぬことと比べたら

いや、どうせ皆みんな死ぬんだし

比べるまえからつまらない

嫌なことなん ....
我が物顔で 有名人バカにする
街宣車は 顔に
バカと書くようなもんだね

天才がする同情には
生まれつき貰い手が付きそうにもなくって
少しかわいそうかもしれない

巴が回る夜は
 ....
「君死にたまふことなかれ 」

湯本温泉の瀧で手を洗い
与謝野晶子の歌を読む

山荘へ
玉簾の瀧
流れ入り
客房の灯を
もてあそぶかな

**
脇詩

多くの顔が
言葉を ....
忘れ去られ、蔦が這い
色褪せくすみ、ねむったまま
死んでいく、そんな佇まい
そんな救いのような光景を
横目に朝夕を、行き帰る
遠くのタバコ屋の廃屋まえ
どんどんとカメラが引いて行き
エン ....
駅から続く桜並木
だらだら坂のドン詰まり
君がいた病院があります。

桜並木の木の下には
死体と狂気が
埋まっています。

もう四年も前の想い出ひとつ
今年も桜の木の下で
散りゆく ....
穴があったら誰か埋めてくれませんか
リモコンの不具合に
いちいち強迫的に反応し
ビジョンから見れば 滑稽なのは
十分承知している

生活に支障のないものの
家族には目障りな光景に見え ....
ものわかりがよくなったような顔で
笑いも怒りもせずに
人の話を聞き
夕暮れに詩なんか書いて

夜には酔わない酒を飲み
寝つきの悪いベッドに入る
真っ暗な部屋に少しだけ目が慣れた頃
掻き ....
静けさの
充ちて
落ち着き払う
この夜陰、
独り在ることに満ち足りて
私はゆっくり沈んでいく
底抜け宇宙の底の方へ
私はうっとり泳いでいく

其処は貴女の声、発せられるところ
其処 ....
闇さえわたし
照らすことのない
光さえわたし


鉄柵の奥の
まぶしい水
冷たくひらく
ふたつの香り


二重の曇
二重の径
まがいものの絵筆の空を
白 ....
「家族は唐揚げ」
どこからともなく
湧いて出た
その一句
そのしゆんかんから
なにゆえか
俺の心を とらへて離さぬ

幾百万もの言葉があり
百の何乗だかの組合せがある中で
天使 ....
虹が見えました
時の中で
青い空に
地上と神さまの間に

僕は何処にいるのでしょう?
あなたと自分の隙間でしょうか?
あなたを知らなくても
僕はここに居られるのでしょうか?

 ....
水ぶくれに縫い針を刺した
ねずみ色の朝 そうだ、サラダでも食べよう

人参を千切りにする
かなり細く綺麗にできた
玉ねぎの生食は胸焼けするから
レンジでチンして、水にさらして
レタスをち ....
どこかが開いている
この部屋には
窓がないのに

寝息が 夜をみたし
空の端をそめていく
昏さは
甘えようとすると裏返る

すきだとおもった指あとも
いまいましく沈んで

 ....
あなた達とすべる。
小さなおしり達は、
風のやさしい手のひら、
土の広い背中の上を。

都市から遠くはなれた
昼間のような自由な丘で。
そしてあたたかな夜、
星たちと共に駆け上がる。
自分のことをトーマスと呼ぶ少年の体は青く粉を吹いてた

転職しても家事の基本は身に付かず二階の窓の日射しまぶしく

私は大丈夫になると文字が読めるシミュラクラ楽園の地図は模様

両足の無い ....
さかなのひれが走り
海はのどかに青い石をのみこむ
くじらのせなかに白い
かげがえんえんと生えている

むろん海だけじゃ
生きていけないから
あたたかなほうようをおこなうのは
水平線 ....
数日前の冷え込みは
さらりと積もった雪とともに
あっさり流れて消えた
今日はぬるい雨が降る
冷えては弛んで
今年も確かに春は

令和は五月からだとさ
準備期間がどれだけあったって
あ ....
もとこさんのおすすめリスト(1092)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
旧作アーカイブ3(二〇一六年二月)- 石村自由詩15*19-4-13
遠吠え- 犬絵自由詩619-4-13
陽灼け- ぽりせつ自由詩4*19-4-13
フシギ≒_キモチワルイ×_ジョウシキ- 亜綺梛響自由詩219-4-12
うす布- 田中修子自由詩14+19-4-12
Walk・on_14_からがら- ひだかた ...自由詩519-4-12
ハムエッグの月- 秋葉竹自由詩1019-4-11
なにがしたいという訳でもないのだけれど- 坂本瞳子自由詩2*19-4-11
懐かしの鷽の森- ふじりゅ ...自由詩419-4-11
ぶらっくほーる遊び- そらの珊 ...自由詩1919-4-11
ゆきてはかえり- 帆場蔵人自由詩319-4-10
よろこびのうた- 中原 那 ...自由詩219-4-10
こびない- 武下愛自由詩219-4-10
ぐだぐだと- ペペロ自由詩419-4-10
ラビリンスキングドラゴン対けんめいなラヴコール- なけま、 ...自由詩119-4-9
玉簾の瀧に立っていた歌- 足立らど ...自由詩219-4-9
唯一の友だち- 帆場蔵人自由詩10*19-4-9
鬼と桜- ……とあ ...自由詩12*19-4-9
滑稽な球根- 朝焼彩茜 ...自由詩619-4-9
夕暮れに詩なんか書いて- 高林 光自由詩619-4-9
沈黙の声- ひだかた ...自由詩919-4-9
声と鉛- 木立 悟自由詩119-4-8
家族は唐揚げ- 石村自由詩19*19-4-8
小惑星の知恵- まみ自由詩3*19-4-8
_- 印あかり自由詩8*19-4-8
- はるな自由詩519-4-8
芝生すべり- フリーダ ...自由詩419-4-7
惑星にいる- 阪井マチ短歌419-4-7
すなはま- 秋葉竹自由詩719-4-6
春雨- 世界世紀自由詩6*19-4-5

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