光を消して過ごしました
朝に揺れる光を消して過ごしました
吐かれた煙を夜から夜へ引き継いで
アベンチュリンの若葉を
湛えた私の両目が鏡の中で溺れている


揺れているものすべてを
 ....
家一軒だけが消えた場所は
真四角く切り取られたかのようで
三方は静かな住居に囲まれている
そしてさらに、後ろは山脈
この沈黙は三方どの面も硬直しているからだ
街灯は影を作れども
この場所に ....
守護、天使。東から陽子が差してくる。
宇宙、素粒子。静謐な数学が始まる。
絶対、相対。善悪の幽体みたい。
かたい、らたい、パウロ、
仏、かくかたりきが、かたくりこ。
あくび、しゃっくり、 ....
半粘性の液がとくとくと垂れ流れている
青緑の、今は白反射な広野に透き緑な液が注がれている
心地よく伸びる地平線に赤若い太陽は沈もうとしていて
斜度の低い残光が針としてサバンナを走り抜ける
その ....
最期は他人の手が
あなたを最も丁寧に整えてくれた

半開きの口の中は
いつか見た洞(うろ)のよう
きっと
永い時間に繋がっている

(あなたとわたしを分かつものが
(部屋に満ちて苦し ....
彼女は私を自動的強制的に愛するシステムだということを私は知ってしまった!
彼女からの愛は総てプログラムによって事前に定められたものであった!
彼女の肌のつやも髪の長さも総て私のために常時調節されて ....
真夜中に目が覚めると
襟足がしっとりと冷たくなっていて
そんなにも暑かったのかと自らを疑う

喉に渇きを覚えるも寝ぼけ眼で
頭と足とを入れ替えるように
寝床の中でもそもそと蠢く

窓の ....
ただしい農場では
ただしい青果が生産され
世界をよりただしくしてゆくのだろう

おびただしいひとの群れは
おびただしい愛の定義をつむぎだし
世界をより美しいものにしてゆくのだろうか

 ....
彼女は私を自動的強制的に愛するシステムだということを私は知ってしまった!
彼女からの愛は総てプログラムによって事前に定められたものであった!
彼女の笑みは必ず口角を30度上げ唇を潤わせて行われるの ....
遠すぎて不安になった心が
ポケットの外で鈴を鳴らした

助けてという言葉の代わりに
瞬きの音を残してゆくよ
りんりんりんと見つめる夜空に
リンリンリンと電話を掛けたい

あの人の番号を ....
雨のにおいがする
一年ぶりの青紫を滲ませて
水たまりは歌う



いいな
そうだ きいてよ




わたし

ほんとうはクラゲに生まれて
不老不死の体で漂っていたかった ....
自己紹介で特技をきかれた
特になし
そう答えたならもう
終わりだと思った。

ようやく気がついた
あの子より私の方が絵がうまかったかもしれない
あいつより私の方が難しい曲が弾けたかもしれ ....
あらゆるものの無価値が
ふくらみながら、ビルをなぎたおして
湖や、きれいなもの、意味や無意味は、まざり
まざったあとで、ちいさな
穴になって 穴は、
頑丈な瓶につめられて
コンビニでう ....
2番目の
ドアをあけると空だった
367番目のドアには
夜明けがはいってた
だんだんちからが抜けていく
この世界にいてもいいとわかったのは
だんだんわたしがいなくなってきたからだ

 ....
みんな炭酸
ぷちぷち空気にまざる
月曜にあけたサイダーが
木曜には甘い水になって
やすらかに
わたしたちは消えていく
みんな炭酸
最初から
何も始まってなんかないんだ
何も始まったりしないんだ
別にそれでいいんだよ

最初から
何も求めてないんだよ
ただ生まれるから捨てるだけ
本当にただそれだけなんだ

どん ....
ゆらゆら夕凪に映える

1.2.3で膨張して

4.5. 6で収縮する

手近にあった虫かごに放り込んだ宇宙

いくら見ていても目を合わせてくれない ひたすら毛づくらいをしている
 ....
いつくしみを
ぼくに いつくしむこころを

ひとの知の火がなげこまれた
焼け野が原にも
ひとの予期よりうんとはやく
みどりが咲いたことを

 アインシュタインはおどけながら呻いている
 ....
嵐の到来を伝えるラジオの音
突然の雨がアスファルトを冷やす
雲が覆い尽くした赤黒いアーケードを足早に歩いた

湯気のように霧散していくこともなく
ただじっとりと身体に纏わりついている
ぐず ....
君の瞳が湛えた海に
いくつも光が反射して、渦をなす。

そのさまに、残酷にも見とれながら
宇宙はこうやって生まれるのかな、と思った。
re:re:うまれたてのはなし

さんかい命を吐き出して思ったことは
男の子は血生臭く
女の子はとにかく無臭だということ


わたしの血液から絞られるおちちを飲んで
やがて、わたしの内 ....
僕たちは食べ物もお金もなく
日が暮れてから兄ちゃんと
母さんを迎えに
町はずれの工場まで
来たけれど

いくつも並んだ古い四角い建物はすでに人の気配すらなく
黒々とあいた窓はどれも底なし ....
Q.
何故私があなたを大事にするって言うか知ってる?
それは、私があなたを大事にしない事はあなたが私を大事にしない事への過大な可能性を持つからなの
だから私はあなたで遊ぶの可能な限り
でもそれ ....
もっとゆっくり話しを
聴いてほしい

もっと心に耳をかたむけてほしい

押さえ付けて、黙らさないで
抹殺しないで、縛り付けないで

同じような目線で
かすかでもいいから

心の琴 ....
雨の音のくぐもり
かえるの声は少し哀しい
遺伝子を残すために
自分とは違う誰か
或いは
自分と同じ誰かが必要なんて
生きていくことは
素敵で
残酷だね
結ばれない糸は
螺旋を繋げず ....
予告なくもぎ取られた背中の羽根は
踏みにじられて血塗れの雑巾と化し
意識は朦朧としてひざまずき
涙も声も出せずにただ愕然とする

それでも月は昇り星は輝く
明日という日がまた来るのだと
 ....
暗い道を歩いていた

道端に三色すみれの咲く細い道

月は三日月 傾いて

笑って私を追いかけていたっけ?

その あしたへむかう真っ白な道を

未来へと至る  ....
パズルの誤算は予想できない
「車の入れ替えパズル」があって
極めて世俗的な
ラッキーな蚋(ブヨ)が
やって来て私は吉央と名付ける
父が風呂で吐くのは
相変わらずだが
私が玄関の戸締りを
 ....
     ※

死の匂う、音を聞く。だいぶ疲れているのだろうか。考える人のようにソファーに座り込んで、夕方に近い、昼下がりのつよい陽射しに少しうつむく。それは沈んでいる、僕の罪悪そのもの。不意に、 ....
決まった道もいいけれど
違った道も楽しい

植えられた花々
毎日少しずつ育ち
それを見るのが日課

散歩するようになり
更に自然が好きになった

道行く人と立ち話
話しかけたり
 ....
もとこさんのおすすめリスト(1092)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
過_覚_- 渚鳥自由詩10*18-7-7
空き地- 渡辺八畳 ...自由詩118-7-6
皮留久佐乃皮斯米之刀斯- 山塚愛自由詩118-7-5
サバンナの光と液- 渡辺八畳 ...自由詩418-7-2
終末の時- いっと自由詩318-7-1
ラブ・ラプソディ(文学極道Version)- 渡辺八畳 ...自由詩1*18-7-1
切なる願い- 坂本瞳子自由詩1*18-6-28
気流- 梅昆布茶自由詩1118-6-26
ラブ・ラプソディ- 渡辺八畳 ...自由詩4*18-6-25
alone- ミナト ...自由詩2*18-6-24
6月のぬりえ- tidepool自由詩618-6-24
自己紹介- もろい自由詩3*18-6-24
炭酸3- はるな自由詩518-6-21
炭酸2- はるな自由詩518-6-21
炭酸- はるな自由詩618-6-21
幸せ- ◇レキ自由詩3*18-6-21
ずれてる- 赤猫永宜自由詩218-6-21
永遠の雨- 田中修子自由詩16*18-6-21
錆びる- 青の群れ自由詩1218-6-20
galaxy- 巳 砂自由詩418-6-20
re:re:うまれたてのはなし- ゆるこ自由詩418-6-20
ジョルジュ・ルオー_「郊外のキリスト」- Lucy自由詩9*18-6-20
- ◇レキ自由詩3*18-6-19
障がい者と呼ばれて- 八木ヒロ ...自由詩418-6-19
まっさらな海へつながる- そらの珊 ...自由詩1218-6-19
白い鳥は- 坂本瞳子自由詩3*18-6-18
花の夜- 秋葉竹自由詩518-6-18
ラッキーなのは- 間村長自由詩8*18-6-17
終末- 本田憲嵩自由詩618-6-17
散歩道- 夏川ゆう自由詩118-6-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37