平易な朝と言えばいいのだろうか
ひさびさに雪除け作業もなく道路は凍っている
稜線には水色の空がのぞいている

声を枯らし、鬱陶しい汗が肌着を濡らし
昨日の日雇いはきつかった
だだをこねてい ....
眠れぬ夜だ
さぁ、始めようか
まぁ、おかけなさい
喉が渇いた
夜を飲めば
余計に渇く
笑える。
薬は飲んだか?

完全なる前向きとは
死を否定して生きる事だ
疑ってはならない
 ....
 悲しみは風と共に去り、苦しみが嵐と共にやって来る。
 ひと時の微睡は幸福だった。
 人の心は無防備で、一輪の花のようだ。
 花弁が一枚ずつ剥がれてゆき、やがては枯れ果てる。

 寂しさ ....
海鳴りが微笑み、伝えているので。
風、光、波、を、あそばせています。
る。ふ、らん。
る。ふ、らん。

瑠璃色にかわっていくのかしら。
遠い。は、近いのかもしれません。


とな ....
我が名を、

呼べとうずくまり小雨に濡れて
黒猫を抱きしめて目をつむる

そこには、

孤独など感じられない
死にたいとも願えない
暗い絶望が、

コールタールになってい ....
俺は今年サンタクロースになるつもりでいる
誰も止めんでくれ
いま
煙突という煙突をリサーチ中だ
まぁ
俺の配達範囲といったら
限られちゃーいるがな

配達?
サンタクロー ....
それは 悲鳴だったか。

夜、
星空に吸いこまれた
めざめれば消えてしまう
夢の中の笑い声。

とつぜん黙ってしまった
橅の森の中で
目に見える
淡い緑色のそよ風 ....
満ち満ちて
無くなって
しまいそうです

転がるように
天が笑うのを

僕は地面ばかり
青々とさせてしまって


満ち満ちて
弾けそうです
そっと掌開いたように

木漏れ ....
朝顔に似た花を見た

けれど
私は知っている

この花が
朝顔ではないことを

この世界は
夜ばかりで
朝は来ないのだから

けれど
私は知らない

この花の名前を

 ....
行間のしろいまぶたが
きんいろに開かれてゆくことがある、としたら
白百合を青い糸で綴じたのは余計な悪戯だったでしょう

木の陰に残された小人の足跡
そこにも宇宙にも
数え切れないほどの静寂 ....
ぼんやりと希望の光が眩しくて
何度か眼を逸らしたので
まるで世界が悪夢のようで。

一生があまりにもなごり惜しくて
むかしから闘う虎になりたくて。

ほんの一瞬 明るい未来 ....
雨粒の一つ一つが水の惑星として多くの生命を宿している
ちょうど今日のような日に
水は忍び寄る 音楽に紛れて
耳の奥の貝を発芽させるために

アンモナイトが石の生を得るずっと前
いい陽気の朝 ....
制作進行は死なない。
制作進行は死なない。

徹夜明け
仮眠を取る前に先輩が一言。
「素材の上がりが出ないなら、家まで行って
呼び鈴を鳴らしても良いから。」

制作進行は死なない。
 ....
まぶしいのは
ずっと目を閉じていたから
そこは優しい闇に似た架空世界で
行こうとさえ思えば深海にも
宇宙にも
過去にだって行けた

あのスカートはどこにしまっただろう
青い水玉模様
 ....
踊り場が泣いている夜、わたしは旅に出た。

この夜空に浮かぶ星々を、
わたしたちと呼ぶことにしよう。

プラネタリウムみたいに綺麗な世界が、わたしに酸素を送ってくれる。
ねぇ、おとうさん

なんで 戦争反対をするの / 次世代のこどもたちが徴兵されるからだ / なんで そんなふうに思うの / 新聞を、読んだからだ、たくさんの人にあって活動していたからだ / なんで ....
項垂れる
久しぶりに
脱力して
やる気はすべて消え失せた
蛻の殻と化したこの身体を
支えてくれるのは大地のみ
雨に打たれ
風に吹き付けられ
人様に踏みつけられようとも
微動だにせず
 ....
『傷つかないで』と言われても
そんな風に心が自由に操作できるものなの?

思うように世界を操れるの?
あなたがそばにいてくれたから
私はうぬぼれてしまっていた。

あなたを想う私 ....
時は贈り物だ
どんなに惨めで
苦しい時であっても

なにやら知った風な顔をして
そう言い切るのは、
愚かなのかもしれないが

小さな無人島に立って
ヤシによく似た一本の木から
毎夕 ....
{ルビ更紗=サラサ}の手触り 色彩の氾濫 溺れるこの夢の確かさ
{ルビ伽羅=キャラ}の薫り 裸身に流れるたっぷりと重い黒髪
{ルビ豊=ユタ}かさの まことの意味を知り候え
{ルビ婆娑羅=バサラ} ....
いつもの二階への階段をのぼっていたら
いつしか階段が森になっていた
のぼってゆけばゆくほど
森が深まる
樹々が茂り
鳥の声も聞こえてくる
のぼってものぼっても
いつもの二階にはなぜかいっ ....
初めて出逢い目が合った
懐かしさが漂い
君の魔法に引き込まれる

今まで感じたことがない感覚
心に広がっていく
違和感にも似た温かさ

君の目を見るのが恥ずかしくて
思わず目を逸らし ....
to belong to
ということばのひびきはあこがれだ
(父のキングス・イングリッシュはほんとうにうつくしい)

遠い、遠い
名も知らぬ
国を想うように
to belong toをく ....
風の強い日は
気持ちが塞ぐ

部屋に閉じこもって
大人しくしていよう
とか思ったりする

雨の日もそんな感じ
ジメッとして
外に出る気がしない

晴れた陽射しの強い日も
雪が降 ....
どこからやってきたのか私は

何度洗ったか分からない
すっかり芯のなくなった衣服を着て
暑さにふやけていたのではない
でもたしかに眠気の中にいた

あれからどこへ行ったのか私は

逃 ....
鉱石のカタチに眠りを刻んだ空と空を
葉桜の枝が、受けとめる

おぼつかない片手で
時計を読むようにして
枝と枝の間の
石英を拾うようにして
いつもの仕草が
似合わない

薄 ....
くちづけは乾いていて
忘れたころに香る
五月の庭は騒がしく潤み

ひらくたび
こまかく傷ついていく手のひらで
世界を泳いでいる
まだ知らない
なにも知らない
溺れるように街を掻き ....
今日は資材置き場の東側から
帰って来た
何時もは西側からだ
すると家に帰ると
家の東側の駐車場で
新しく契約した人が
私の叔母に当たる人と何か喋って居るのが
ビビンバチャーハンを食べ終え ....
冬の寒い時
あなたが側にいると温かい

甘えたくなる
何故か甘えていれば
あっという間に時間は経つ

暑いとは感じない
何処までも温かいあなた

あなたが側にいる安心感が
私の心 ....
おいらんの舞う、月夜の事

花は散ってこそ華

今宵は全てを忘れるつもりで

貴方を待っていた

貴方の乱舞に酔う時を

明日は会えぬかもわからぬ

切なく灯る月が美しく

 ....
もとこさんのおすすめリスト(1092)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
二月からのこと- 山人自由詩1*18-5-12
眠れない夜の哲文- 暁い夕日自由詩6*18-5-12
五月の。- ヒヤシン ...自由詩5*18-5-12
RE:FREEDOM_RAIN- おっぱで ...自由詩118-5-12
あたたかい名前- 秋葉竹自由詩118-5-12
ブラックサンタクロース協会- 尾田和彦自由詩6*18-5-11
森の悲鳴- 秋葉竹自由詩118-5-11
後悔- ◇レキ自由詩1*18-5-11
Morning_glory- えこ自由詩218-5-11
虚構- 渚鳥自由詩13*18-5-10
至純の。- 秋葉竹自由詩218-5-9
完全体のためのプロト- ただのみ ...自由詩5*18-5-9
制作進行行進曲PART2- 梓ゆい自由詩2*18-5-9
燕よ- そらの珊 ...自由詩1518-5-9
わたしたち- 水宮うみ自由詩3*18-5-8
滲む記憶- 田中修子自由詩9*18-5-8
力ない眠り- 坂本瞳子自由詩3*18-5-7
悲しい想い- 秋葉竹自由詩118-5-6
時の果実をかじる夜- まーつん自由詩3*18-5-6
サキュバス- 46U自由詩5*18-5-6
階段の森- 塔野夏子自由詩11+*18-5-5
一目惚れ- 夏川ゆう自由詩318-5-5
名も知らぬ国- 田中修子自由詩16*18-5-4
お天気ムスメ- 坂本瞳子自由詩4*18-5-3
夏は帰途に就く- 渚鳥自由詩3*18-5-2
さいわいなひ- 渚鳥自由詩3*18-5-2
くちづけ- はるな自由詩718-5-1
認識し出した- 間村長自由詩7*18-4-30
あなたが側にいる- 夏川ゆう自由詩318-4-21
月花夜- 暁い夕日自由詩6*18-4-20

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