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なんとなく
気配を感じて振り向くと
君は精一杯まん丸い目をして
じっとこちらを見つめていた

一番好きな映画の
一番良いシーンを横目で追いながら
僕は君の真っ直ぐな視線に負けて
し ....
  平均余命が 一桁となって
諦観の半旗が たれさがるなか
      いまさら なにに
     こだわり とらわれ
     とまどっているのか

   過ぎ散ったかげぼうしは
 は ....
とある強迫観念から
色恋沙汰から離れて数年
が経てしまい未だ恋愛小説が読めずにいる午後
デ・クーニングなる画家の記事を見つけた
クーニング、クーニング聞いたことないなまた東京か
等と他愛のな ....
無為が高貴に輝く真昼
私も一つの無為となって
一つの細胞も残さず輝いていこう
無為が潤沢に波打つ真昼
私も無為を周囲に放ち
虚無をどこまでも伝播していこう
無為はどこからともなく降って ....
高い山奥深くや人里離れた小高い山の
急な斜面から緩やかな地層から
沁み出した雪や雨の一滴の水が小さな集まりとなって
峡谷を形成しながらその狭間を流れはじめる

その流れは数年 数十年 数百年 ....
夢のなかで再び出会う
記憶に眠る人々
言いたいことはわかっている
本心で語り合えなかった
一本の道は遠い
新たな物語は続く
食べきれなかった皿の上
嘆き悔いても仕方ない
哀しみ ....
    米を研ぐ
    それは繰り返される日々の儀式
    手のひらにあたる米粒はかたく
    米どうしがぶつかりあい
    じゃっじゃと音をたてあう
    このかたいひと粒ひと粒 ....
今日は木曜日。だから木曜日のテンションで、みんなルーチンワークで鍵をかけて、JRに乗って、動いたり、生きたりするね。システムだ。ライフイズシステム。透明な機構。二月はまだ冬の正しい .... アスファルト
 誘う
 アスファルト
 瞬く
 水銀灯に照らされて

 
    ちかりちかり


 星座を忘れた
 空のため
 空を仰げぬ
 者のため
 何度も何度も
 ....
朝の通勤
自転車こいで
なだらかな道を走る
眠たいけれど
冷たい空気が鮮やかな気持ち

すいすい流れていくと
綺麗にしっぽをたてて
ゆうゆう猫が散歩
うしろから
お爺さんが紐でつな ....
唇にできた黒い証を、
たくさんの指が掠めていった。
黒い証は、
誰の手にもぬぐいされはしなかった。

ある日、
舌に同じように、
黒い証を持つ人に出会った。
彼は私の唇を目で掠めていっ ....
ある盲目の糖尿病患者は公園に捨てられた。
医療現場という受け皿で”あってはならない事”ではあるが、
数えきれない孤独とエゴとが、只の人を翻弄する。

誰が己を選べるか。
戦争の有る国 ....
  硬質な
  紙片ではない
  タクシー


  そして
  という語の
  尻だけを追って
  山猫


  観葉植物としての
  わたしは
  遣られている水の ....
 お昼からの仕事はひとりきりの惣菜部
 体はきついがおばちゃんおらずで気は楽なのだ
 過去的現在的将来的に
 考えなければならないことは
 山ほどあるのだけれど
 五時半までに終わらせないと ....
古い座り机に ひじをついて
小さな窓から 夕暮れの街を見ていた

私を呼ぶ かすかな声に 振り向くと
薄暗い階段の踊り場に
立ち去ろうとする 小さな姿

それは
幼い我が子の 最後の姿 ....
叫びたい花の襞が、
指先を突き破る。
突き破られた、
指の皮膚から噴き出した、
花の汁が、
タールのように暗い、
色とりどりの世界を描いていく。

傷つけあうことで、
構築された暖か ....
わたしは
粒で出来ている

粒は
かなしみも
ぜつぼうも
知らないまま
ただ
あたえられた時間を
あたえられるままに
はずんでいた

ときおり粒は
とどこおる
たとえば寒い ....
       つつじが丘のひだに
       住みついて 三十年
       いま 卒寿となって
        しんみりとおもう

    九十の齢(よわい)の歩みが
   (おかげ ....
小さな歯車の音が降る
遠くへと去る足音も
積もりつづける夜の光も
淡い動きに満ちてゆく


光の器の心は欠けて
路面電車の灯を見つめ
ひとりの子が
ふたりの声で歌 ....
詩を書けば
空よりも青く
哀しみにも負けない歌声がある

ほら、耳の聴こえない男の子が楽しそうにみてる

片足の不自由な女の子は必死に両手を振っている

みつめれば舞台の上で ....
さよならだけ上手になっていた

忘れようとして

懐かしがるだけ

もういらないや

さよならの練習だいぶしたから


愛は時間のことだ

時間の無駄と感じるなら

愛も ....
くるりと足を上げ
飛沫もあげずに潜って往く
小石のように すーっと
光がゆらゆら届く辺り
うたたね だから
すぐにまた浮上できる辺り


食事の後 うっかり
文字や何かに集中しようと ....
まよう
答えを探している
息子とじゃんけんをする
勝っても負けても
答えを見つけることの間違いを
教えられる
あいこでしょ!

障がいについて
伝える日がくること
世の ....
すれ違うためのいくつもの道が用意されている
君がどの道をたどるのか知らない
そのため受け取ることのない手紙は書かれ続ける
愉快だが退屈な時間が流れる

雨が降る道を器用に選んで避けた
ふと ....
             160210

時間が無いから
じゃんけんで決めよう
じゃんけんで決まった
わたくしの人生
なんとも恥ずかしいことの
連続さと思っていたら
フーテンの寅さんに ....
 ハンザギは
 のっそりと
 重たい頭をもたげた
 ハンザギは
 のっそりと
 重たい腰をあげた


 今宵最期の一晩に
 挨拶回りをしましょうと
 鮎も
 岩魚も
 カワゲラ ....
風は光と影に囁き
透明な空気を細やかに主張した
何故なら
ある歌の中では 黒が白となり
ある叫びの中では 赤が青になるからだ
透明感のある言葉は一体どこに隠れたのか

人の主張は圧縮され ....
(ソンナコト、イウ、ミサチャン、ナンカ、キライ。
ふたりは同じ薄ピンクのフレアースカートとツインテールの幼稚園児
ミサに、少女は拒絶の言葉を投げつける、と
ミサは酷く優しい顔をして、とて ....
骨をくわえた、
私になった犬はどこへ消えたのか。
犬は私になったのか、
私が犬になったのか、
窓辺から不意に現れた犬の、
口にくわえられた骨には、
長い髪の毛が絡みついていた。
髪の毛は ....
呼吸をさまたげるぬるい真綿と
つめたいくさび
命には届くまいと言い聞かせて
悲しみが訪れてくれるのを待つ
何もかもを涙に流せる静謐

繰り返しの記号がとめどなく
胸腔を破ろうとさわぎ
 ....
レモンさんの自由詩おすすめリスト(1410)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君が教えてくれた- nonya自由詩23*16-2-12
老細胞の呟き_四- 信天翁自由詩316-2-12
水の中の女に惚れ- 田園自由詩216-2-12
無為- 葉leaf自由詩216-2-12
- HAL自由詩3*16-2-12
審判のとき- アラガイ ...自由詩16+*16-2-12
研ぐおんな- 石田とわ自由詩15*16-2-11
群景- ねことら自由詩316-2-11
帰路- 北村 守 ...自由詩416-2-11
猫の散歩- 灰泥軽茶自由詩416-2-11
ポケット- あおい満 ...自由詩7*16-2-11
クリスマスの傾斜- 田園自由詩2*16-2-11
yamaneko- 草野春心自由詩316-2-11
〈サンライズジャーニー〉GLIM_SPANKY_-_SUNR ...- 平瀬たか ...自由詩3*16-2-11
夕暮れ- いねむり ...自由詩216-2-11
- あおい満 ...自由詩616-2-11
わたしの粒々- そらの珊 ...自由詩2116-2-11
老細胞の呟き③- 信天翁自由詩416-2-11
flicker- 木立 悟自由詩316-2-11
詩歌- アラガイ ...自由詩8*16-2-11
さよならの練習- 吉岡ペペ ...自由詩416-2-10
うたたね- ただのみ ...自由詩14*16-2-10
グーはチョキに勝つ- かんな自由詩6*16-2-10
断絶までのびている道- 伊藤 大 ...自由詩216-2-10
グーはチョキに勝つ- あおば自由詩4*16-2-10
サンショウウオ- 北村 守 ...自由詩416-2-10
- 鷲田自由詩616-2-9
魔女- 為平 澪自由詩7*16-2-9
血の笑う声- あおい満 ...自由詩416-2-9
真冬・空をまねる営み- 橘あまね自由詩616-2-9

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